さようなら香港大球場(その6)

NZLのウォーターボーイ

2012年から通い始めた香港大球場(Hong Kong Stadium)思い出すのはゲートオープン前の酒盛りと観客席での居眠りかなぁ~試合はほとんど覚えていないなぁ~それでも印象的だったのはファイナル前ので国家斉唱で大男のFIJIの選手たちがボロボロと大粒の涙を流しているシーンだなあ~思いだすなぁ~

今年の出会いで忘れられないのはニュージーランド女子のウォーターボーイをやっていたエドさんだ。190cm以上ある大きな体でトライが決まるとすぐに両手にボトルケースを持って選手のもとへ走って行って何やら声をかけている。大柄で控えめの優しい男、山口の長門ブルーエンジェルスにも所属していたと言っていた。試合後に目の前を歩いて控え室に戻るエドさんに声をかけた。歓声の中でもなんとか気づいてくれて両手に持った荷物を地面に降ろすと帽子を脱いで深くお辞儀してくれた。体を起こすと満面の笑顔だった。きっとまたどこかのピッチ会えることを願っている。その時までどうか元気で!

さようなら香港大球場(その4)

出会い in Ladies’ Market

Ladies’ Marketは世界的にも知られている(?)香港の観光スポットの一つだ。漢字では「女人街」と書く。MTR Mongkok駅から数分のところにある路地の両脇に延々とつづく屋台テントで俗に言うバッタモンを売っているナイトマーケットだ。何故に香港セブンスの話題で突然女人街の話題を書いているかというとここでは色々と新しい出会いがあるからだ。最初の出会いは2017年だった。家族で女人街をぶらぶら歩いているといかにもラグビー選手らしい体格の男性が3~4人で歩いているところに出会した。一旦は通り過ぎたのだが気になって後ろを追って声をかけてみた。「Are you playing at Sevens?」「Yup」笑いながら答えてくれた。ジャマイカの選手だった。気さくに握手をしてくれて娘とも笑顔で写真を撮らせてくれた。Mr. Gareth Stoppani ジャマイカの代表選手だ。大会当日には観客席の最前列から試合後に通り過ぎる彼は娘と僕ら家族に気がつくと笑顔でハイタッチをしくれた。最終日の試合後にはわざわざ娘にジャマイカのキャップを渡してくれた。そのキャップは大切な思い出として娘が部屋に飾っている。IG経由でメッセージをおくると今でも返事をくれる仲だ。彼は今UKに住んでいて昨年パパになった。もう代表に戻ることはないと言っていた。

今年も娘の発案で大会前に女人街に行ってみた。最初に出会ったのは香港セブンスの前に行われるhong KONG HKFC10Sの選手達だった。遠目にみても明らかに周りの一般人とは体格が違う大男が一人で歩いて向かってくる。一旦やり過ごしてから家族会議ののち声を掛けてみた。ビンゴッ!ひとり? 道の端の方を指差した。その先に同じような体格の大男達が3人しゃがんでスマホをいじっていた。思わず「わお」と声が出た。みな笑いながらゆっくりと立ち上がると一緒に写真に収まってくれた。一人一人と握手をしながら別れた。次に出会ったのが最初の写真の3人の女性たちだった。綺麗な金髪の長いポニーテールの女性がひとり屋台を覗きながら歩いている。娘が「あれ、絶対そうやって」「だって体格が絶対そうやもん」言われてみるとそう見える。近くでみるとTシャツから覗く二の腕(上腕部)の筋肉が半端ない!恐る恐る声を掛けてみた「Are you rugby player?」「yes」「where from?」「New Zealand」2度目の「Wow」だ。3人は冒頭の写真 左から Mrs. Dhys Faleafaga, Mrs. Jazmin Felix-Hotham そしてアメリカとの決勝戦で最初にトライを決めた Mrs. Jordan Miller の3人だった。娘の興奮は最高潮に達していた。お願いすると嫌な顔ひとつせず写真を撮らせてくれた。大会当日も試合後に同じように観客席の最前列から Mrs. Dhys に声を掛けてみた。「We me you before」「Yeah, Market」覚えていてくれた。お互いに笑ってハイタッチを交わした。セブンスの前には出会いを求めて「Ladies’ Market(女人街)」に出かけてみては如何でしょう?

Woman Final USA vs New Zealand

さようなら香港大球場(その3)

頑張れサクラセブンス

僕はサクラセブンスをずっと応援し続けている。と言っても何か特別に援助したりしているわけではない。ただ毎年彼女達が4月に香港に来る時に少しでも元気が出るようにとの思いから「応援」しているだけだ。最初に彼女達に会ったのは2012年だったと思う。それは試合ではなくて最前列の観客席でだった。前述のようにGaiWu Blossomsのメンバーと一緒に最善列の席を確保してビールを飲みながら試合を観戦しているところへ若い女子3、4人がペコペコと頭を下げながら「すみませぇ~ん。日本女子のセブンスメンバーです。一緒に観戦させてください。」と分け入ってきたのが中村知春さんだった。すでにスポンサー席以外の自由席はほぼほぼ満席だった。最前列にラグビー好きな日本人達が陣取っていると聞きつけて座席を求めてやってきたのだろう。最初は「はぁ~?女子ラグビー?」と言う印象だった。さほど気にせず人数分の席を分けてあげた。すると食い入るように試合を見続けていたのが印象的だった。「自分たちもコアチームとして試合に出れるようになりたんです」そんなことを言っていたと思った。これから大きな目標に挑もうとしている覚悟と必死さがあった。中村知春、鈴木実沙紀、桑井亜乃、みんな若かったなぁ(笑

それからサクラセブンスが香港に来てくれるたびに大会前の練習を見学させてもらうようになった。10年以上経つんだと改めて時の流れを感じている。今年も差し入れのエッグタルトを持って大会前の練習を見に行った。真っ先に中村知春さんが笑顔でけけ寄って来てくれた。35歳になったと言っていた。彼女の献身的なプレイには本当に頭が下がる。間違いなく将来日本の女子セブンスラグビーを牽引してくれた功労者として語り継がれるに違いない。そう信じている。

ところで毎年のことなのだが3日間の大会を通じて避けて通れないことがある。それは「睡魔との戦い」だ。毎朝5時頃に起きて6時過ぎにはゲートに並ぶ。開門と同時にダッシュして席の確保を終えると試合前の8時頃からビールで乾杯が始まる。

一人がピッチャー(HKD290/JPY5600 決して安くはない)を買ってきては周りの仲間と分け合って飲み始める。なくなると誰かが「じゃ俺買ってくるよ」とまた買い出しに走る。9時の第一試合の時には皆いい気持ちになると言う次第だ。香港の湿度と時間と共に気温が上がってくる11時頃になると一回目の睡魔に襲われるのだ。と言うことで睡魔に負けた方々の特集です。残念ながら今年は関東ラグビーフットボール協会の面々の居眠りショットを撮り損なってしまった(泣

さようなら香港大球場(その2)

今年の一番のりは僕でした!

香港には日本人主体のラグビーのクラブチームがある。チーム名は「GaiWu Blossoms」という。紀元を詳しく知っている人たちはすでに日本へ帰任しており現役に近い世代では私は古株になってしまった。それでもチームには若くして香港に来て20年以上プレイしている仲間も数人いる。僕がGaiWuに入ったのは2011年の秋だった。翌年2012年が初めての香港セブンスだった。チームの仲間から言われるままに土曜日の早朝5時半頃からゲートに集合した。開門の7時まで持ち寄った酒やビールで大盛り上がりするのがチームの文化だった。そこには毎年顔を合わせるフィジアンブルーのアフロヘアの集団がいた。Go Fiji GO の掛け声で盛り上がるのが恒例となっていた。途中コロナがあって世代も代わってしまった。それでも最終日の日曜日の朝には見慣れたフィジーの長老がやってきた。挨拶に行くと懐かしそうに握手してくれた。

開門前の早朝にゲートに並ぶ目的はメインスタンドの最前列の席を確保するのが最大の目的なのだ。決してアルコールで馬鹿騒ぎをするためではない。7時30分の開門と同時にまっしぐらに128番シート目指して走る。今年のセブンスの一般客の中で一番最初にゲートを抜けたのは僕だった。ビールや土産物ショップが並ぶ通路を走り抜けメインスタンド前のブロック脇を左折して小刻みに並ぶ階段を降りていく。最前列のシートを右に入っていって持ってきた新聞紙を一枚づつ広げながらシートに被せていく。幸いなことに競争するまでもなく希望のシートの数量を確保できた。前はもっと殺伐とした雰囲気だったのだけれど今年は静かなセブンスの幕開けとなった。よかった(つづく)

香港大球場と共に

今シーズンは選手登録をしないと決めました。

2011年末にGaiWu Blossomsに参加して以来12シーズンを楽しく過ごさせてもらいました。体力が少しは残っているうちに試合からの引退を決めました。今週末の香港セブンスは香港スタジアムでの開催も最後の大会です。スタジアムと一緒に引退です。これからはGaiWu Blossomsに限らず香港のラグビーを勝手な視点で紹介していければと思っています。

 

 

2023-2024シーズン終了

明日のグランドセミファイナルを戦わずして2023−2024シーズンが終了した。先週のTaipo Dragons戦を42−22で勝利して勢い出てきた雰囲気だっただけに棄権という結果は試合をしたかったなぁという残念な気持ちと突然の連絡で拍子抜けしてホッとした気持ちが入り混じった変な感じだ。

2011年の11月にGaiWu Blossomsに参加して今年で12シーズン目だった。それ以来今年で12シーズン目だった。実は今シーズン、僕は全試合に出場したのだ。出場したと言っても前半15分、後半15分程度のプレイではあるけれど自分なりに年間を通してやり通した達成感がある。体調優れないとか出張などの都合で欠席をしていたのだけれどそれらの都合を乗り越えての皆勤だった。それだけに明日のグランドセミファイナルまではたとえ15分だけでもプレイをしてシーズン終了を迎えたい気持ちが強かった。きっとピッチにたってもろくな動きはできなかっただろうしボールを触ることも無かっただろう。前半だけの15分だったかもしれない。ただ正直な気持ちでいうと試合終了のホイッスルをピッチの上で迎えたかった。

明日はhong Kong Football Club へプレミアリーグ、プレミアリーグA、それから女子プレミアリーグのHK Gootball Club vs Valley Fort 試合が組まれている。来週にはグランドチャンピオンシップだ。4月第一週末には世界最大の7人制ラグビーのお祭りhong Kong Sevensが開催される。そして香港のラグビーシーンは全てのシーズンを終える。来シーズンの練習再開は4月かな?頑張れるかなぁ〜少しゆっくりしようと思っている。

恭賀発財 & 春節初戦

勝利快楽

広州Rocksの木内さん、厳しいタックルで何度もチームを救ってくれました。多謝 多謝

2024年(旧暦)の春節明けの初戦 vs TAIPO DRAGON、お蔭様で22-17と勝利することが出来ました。春節のお休みの週末ということもあって主力を欠くなか香港GaiWuからと広州Rocksからも4名もの力強いサポートが参戦してくれた。この試合を最後に香港を去るメンバーもいる。彼らのためにも何とか勝利をと臨んだ春節明け初戦だった。前半は2トライを決めて12-7と5点のリード、迎えた後半じりじりと攻め込まれて正面右にディフェンスの隙間を抜かれて同点に追いつかれた。その後、1トライづつを取り合って迎えた試合終了間際、自陣10mスクラムから右に展開、SOから第一センターを飛ばして2センターから右ウイングに繋がった。ライン際を駆け上がって追いかけてくるディフェンス2人からタックルを受けながらも滑り込んでトライ、キックは決まらずに試合終了のホイッスル、劇的な勝利だった。GaiWu Blossomの久しぶりの勝利だ。よかった。本当に良かった。俺はというと前半20分をロックでプレイさせてもらった。後半はいつもの右プロップでピッチに立たせてもらった。チームには特段目だった貢献は出来ていない。と反省しつつも何とか今シーズンの全試合出場を維持している。もう少し走れるようになってラックのそばで本来のプロップとしての仕事ができるようにならなきゃなと反省中、それにしても相手のスクラムは結構きつかったなぁ~(><)

試合結果はこちら

 

苦い初戦 in 2024

首の骨からギギギっと音がした

何年もぶりだろう。DAIGAOが帰ってきてくれた。後半開始早々にレッドになって退場のおまけつき 🙂

マジに死んだと思ったわ。(生きてます :))後半早々の相手陣地に入ったところでのマイボールスクラムだった。レグリーのセットの合図でヒットししてすぐに相手1番の頭が僕の胸の下まで入り込んできた。故意に斜めに首を押し込んでいる。ボールインするまでの間、僕はさらに低い姿勢で対応しようと背骨を張って顔が地面に近づくくらいまで下げ込んだ。次の瞬間、相手が我慢できずに崩れた。それにつられて僕も地面に突っ伏した。右肩を下にして突っ伏した僕の頭の上に両チームの2番がガシッと乗ってきた。頭が真横に押し込まれた。耳の奥から「ギギギ」っと骨がきしむ音が聞こえてきた。4年前に右足首を骨折した時、足首から頭まで骨伝いに聞こえてきた嫌なあの音と同じ音だった。「あっ!やってしまった」「首折れたな」ブレイクの声がして折り重なったフォワードメンバーが僕の上から起き上がっていく。立てなかった。先に起き上ったフォワードのメンバーらが声をかけてくれた。「大丈夫?」差し出された手を引いてなんとか立ち上がってすぐにピッチの外にでた。寝転がって首の様子を自分で確かめる。「あれ?大丈夫そうだな」幸い変な痛みは感じない。タイマッサージで首をグきっとされたようなすっきりした感じだ 笑)しばし大の字に寝転がって空を見渡した。すっきりと晴れ渡った青空と白い雲が見えた。「俺ラグビーしてる」なぜかそんな思いが自然とこみあげてきた。「Are you okay. Sir?」すぐに駆けつけてくれたチームのフィジオだった。「I’m okay」と笑って答えると座れるか?と聞かれて手を借りながら状態を起こした。前に座ったフィジオが僕の両頬を両手で優しく持って「Turn?」「yes」両頬を持ったまま頭を左右にゆっくりと回して痛みがあるか確認する。名前は?ここはどこ?何をしていたの?Shek Kip May(ラグビーグランドがある地名)。ラグビーの試合、Scotish(相手チームの名前)全部の質問に答えるとフィジオはOkayと笑ってベンチの方に戻っていった。あの嫌なギギギという音が体の中から直接聴こえた時は本当にやばいと思った。

広州 ROCKSからサポートにきてくれた Li君、時間の都合がつく時はまたきてくれるとこと、待ってるよ。

vs スコティッシュとの2024年の初戦はGai Wu Hong Kong やわざわざ広州ROCKSからも応援サポートしてもらったにも関わらずに惨敗した。約2ヶ月近くもの間、何も準備していなかった僕はピッチには立っていただけで本当に何もできずに前半15分、後半5分で今年の初戦を終えた。今シーズン残り3戦、もう一度、心の準備をし直して臨もうと思っている。

2023年練習納め

一年間の無事を感謝です。

先週末土曜日に2023年の練習納めで10人ほどがリニューアルしたハッピーバレーピッチ#6に集まりました。2011年にGAI WU Blossomsに参加して12年が経ちました。大きな怪我もすることなく15分だけではありますが、試合にも参加させて頂いておりチームとラグビーの神様、それから奥様に心から感謝です。2023ー2024シーズンは年明け1月13日から再開されます。どうぞ来年も元気で楽しくプレイ出来るように頑張ります。一年間、お世話になりました。どうぞ良い年をお迎えください。

2023-2024 シーズン前半終了

いい感じの暫定4位 🙂

シーズン前半戦8試合を終えて3勝5敗ながら暫定4位につけています。チームとしては限られたメンバーの中、香港チームからの助っ人の効果もあって善戦していると言ってもいいんじゃないでしょうか?中でも暫定首位のTin Shui Wai RFC 3Bには後半ギリギリに逆転されたけど4点差の敗戦、暫定2位のKowloon Brothers には3点差と僅差での敗戦でした。2試合共に勝てそうな雰囲気だっただけに惜しい試合でした。今週末の他のチームの結果次第で前半戦の最終結果が確定します。
個人的には初戦から毎試合出場の皆勤賞です。前半後半を15分程度ではありますが、中には前半だけ15分程度の参戦といった程度の試合もありますが 🙂 8試合全部に出場させてくれたチームに感謝です。シーズン後半は1月中旬から始まります。何とかシーズン続けて皆勤賞を取りたいと思っています。15分間の貢献を目指して!

6戦目 vs Tin Shui Wai RFC3B 15-19 Shek Kip Mei 前半 15分のみ
7戦目 vs Dac Kowloon Brothers 26-29 Kowloon Tsui Sports Ground 前半15分、後半15分
8戦目 vs TinShui Wai RFC 3A 42-31 TinShui Wai Community Ground 前半15分、後半15分

 

 

追記)仲間がチームを去ります。寂しいものです。一緒にボールを追いかけた仲間です。元気で、またいつか一緒にラグビーしよな 🙂