おめでとう!サクラフィフティーン

WOMEN’S RUGBY WORLD CUP ENGLAND 2025

試合後にサクラフィフティーンを支えるコーチ陣と一緒にパチリ(笑 左からマーク・ベイクウェル、私、カール・スレッジ、そしてべリック。バーンズ

女子アジアラグビーチャンピオンシップの第2戦 vs カザフスタンが5月27日 Hong Kong King’s Parkで行われた。この試合はアジアラグビーのチャンピオンシップという大会だけでなく来年2025年 イングランドで開催されるWOMEN’S RUGBY WORLD CUP ENGLAND 2025大会のQUALIFYも兼ねていた。先週22日に行われた初戦でHONG KONGを29-12で破ったサクラフィフティーンは第2戦目でカザフスタンに勝利すればイングランド大会への参加が確定する。大きな意味をもつ第2戦だった。気温と湿度が高く香港特有の気候のなか19時KOで始まった。先週に続いて会社をさぼって5時過ぎには会場に着いた。すでにチームスタッフの皆さんが後から到着する選手たちを迎え入れるための準備に追われていた。「こんにちはぁ」元気に挨拶してくれる。先週の試合のあとで一緒に写真をとりあったこともあって既に顔見知りだ(笑)選手の父兄の方達も日本から応援に駆けつけていた。「暑いでしょ?」「いやぁ暑いですねぇ~」と汗を拭きながらビールで乾杯して選手の到着をまった。
レスリー・マッケンジーヘッドコーチ、べリックバーンズ、マーク・ベイクウェルコーチ、ぞくぞくとサクラフィフティーンが到着する。べリック・バーンズコーチはワラビーズでFBをこなした名選手だ。日本に来てからはパンソニック、リコーでフライハーフとして活躍した。今は日本ラグビーフットボール協会の専任コーチだ。気さくにわらって握手してくれた。
19:00 KO 自信の塊のサクラフィフティーが試合開始からカザフスタンの陣地でゲームを進める。10本のトライと7個のコンバージョンを決めて64-0で圧勝だった。強くなったなぁという印象を受けた。先週の香港戦ではアウェーに加えて高温多湿の慣れない環境で試合開始から思うようにゲームを進められなかったところもあったが、今日のカザフスタン戦ではのびのび戦っているように見えた。常に相手陣地でプレイできていたしたまにキックオフで深めに蹴りこまれても落ち着いたディフェンスでゴールまでは決して攻め込ませない。完封勝利という結果が証明してた。ただイングランドではそうはいかないだろうな。これからのサクラフィフティーンに求められるの劣勢にたった時にいかに気持ちを強くもって厳しい状況を克服できるかだろうな。ラグビーに限らず真に強いチームというのは劣勢から立て直すことができるチームだ。この強い心をイングランドでは示せるかどうかだろうな。

さくらフィフティーンが帰ってきた!

ASIA RUGBY WOMEN’S CHAMPIONSHIP

サクラフィフティーンが香港に帰ってきてくれた。2025年イギリスで行われるWOMEN RUGBY WORLD CUPの予選を兼ねたAISA RUGBY WOMEN’S CHAMPIONSHIP の初戦、vs香港だ。 5月22日(水)18時30分KO。仕事を昼過ぎにはさっさと切り上げて一旦自宅へ戻って胸にJAPANのロゴ入りのポロシャツに着替えて会場となっているKING’S PARKへ向かった。5時過ぎについた。すでにジャパンのサポートスタッフが手際よく選手のための飲み物や練習道具の準備を始めていた。近づいて挨拶を交わす。気持ちのいい明るい声で返事をくれる。香港では選手も含めてスタッフとは距離がとても近く感じる。秩父宮でみる選手たちはどことなく声をかけるのも恐れ多い感じがするがここ香港ではみなオープンになるのだろう。みな親しく写真にも一緒に収まってくれるし普通の目線が話してくれる。香港の特権だな。コロナビールを飲みながら選手の到着を待った。もうすぐ到着しますよと仲良しのリエゾンさんが教えてくれた。KING’S PARKの急な坂道をマイクロバスが悲鳴を上げながら登ってきた。ドアが開いて真っ先に降りてきたのは見覚えのある女性だった。選手やコーチをお出迎えしてひと段落していると、見覚えのある女性がもう一人、リエゾンさんに確認すると竹内さんと谷口さん、そう10年ほど前に前に知り合いになったサクラセブンスのメンバーだった。あっ!そうだッ 当時の記憶が蘇ってきた。二人とも懐かしそうにしてくれて笑顔で写真に収まってくれた。嬉しかったなぁ
さて、vs 香港について!顔見知りのキャプテンの長田いろはちゃんには試合前に「50対0」なッと葉っぱをかけていた。実は僕はこの日の試合に少し不安を抱いていた。サクラフィフティーン同様に香港代表にも多くの知り合いが選ばれている。キャプテンの Mrs. P.Y は同じ GaiWu Women teamのメンバーだし、ロックのロッシーニ・ターナーは娘のチームのコーチ、WTBのMrs. Zoeは娘の通うカナディアンインターナショナルスクールの体育の先生、さらにヘッドコーチのロイスはピッチで会うと必ず名前を呼んで挨拶してくれる。それに今回のチームにはセブンスチームからも複数のメンバーが参加している。香港チームもワールドカップを本気で目指しているのだ。
そんな不安もサクラフィフティーンの試合前の練習を見て一気に吹き飛んだ。こりゃ楽勝だな。直観した。その結果がキャプテンの長田いろはちゃんに冗談で言った「50対0」なッだった。彼女に会うのは3年ぶりだった。前回会ったのもここ香港だった。でもその時はセブンスの選手としての来港だった。再会して思わず「デカなったなぁ」だった。彼女は笑って「ハイっ」と答えてくれた。永田いろはちゃんに限らずサクラフィフティーンのメンバーの足がゴツイ!とにかく女子の足とは思えないくらいゴツイのだ。それもひとりふたりじゃない、全員の足がゴツイのだ。こりゃ負けないわ。そう確信した。
結果、29対12 で、まぁ快勝としておこう。前半12対0で戻ってきた長田キャプテンにあと38点なと声を掛けると笑っていた。正直なところ前半は香港の意外なディフェンスの粘りに手こずった。香港が強くなったとみるかサクラフィフティーンが攻めあぐねたと見るかは個人の見解だろう。僕は前者だ。次は同じKING’S PARKで27日(月)19時KO カザフスタン戦だ。頑張れサクラフィフティーン!

ASIA RUGBY WOMEN’S CHAMPIONSHIP

 

日本 vs トンガ

アノちゃんにも会えた夏休み

1 日本 21 vs 16トンガ 試合内容や結果についてあれこれいう人はいるだろうけど、何はともあれ勝ってよかった。勝利の期待を抱かされて望んだはずのニュー人ーランド15とサモア戦に連敗して望んだワールドカップ前の. ‘ トンガとのテストマッチだった。どんな形であれ勝利が最低条件だったはずだ。80分が過ぎたことを知らせるフォーンがなってからの日本ボールのラインアウト、上手くキャッチされたボールがスクラムハーフから途中交代で入ったスタンドオフの松田に渡って少し慌てたようにスタンドに蹴り出された。その瞬間、日本の選手と観客の大きな歓喜で花園は揺れた。明るく照り出されたグランドでは多くのトンガの選手達が片膝をついて項垂れている姿がとても印象的だった。最後のインタビューでトンガのキャプテン スクラムハーフのソナタネ・タクルアが話していたのを聞いて納得した。「我々はこの試合にすべてをかけて戦った」その話ぶりから冷静な悔しさが滲み出ていた。きっとワールドカップでは大きな躍進をするだろう。チームとしての一体感は日本を超えていたと私には見えた。日本はチーム内でまだまだ最終選考に残るためのサバイバルが続いている。主力選手もすべてが参戦していない中でのテストマッチであったことを忘れては行けない。最終選考に残った選手立ちがさらに強いジャパンを見せてくれるはずだ。

ところで、今回は出張に夏休みを兼ねてお休みをもらっての帰国だ。大阪といえば難波だぁということでグリコまで行ってきました。東京から観戦にきた友人達と一緒に粉もんを食べてすっかり大阪観光してきました。花園のリポビタンDのブースでは久しぶりにアノちゃんにも会えて娘も大喜びでした。

U16G Season Final KO10:35 at HK Stadium

女子セブンス日本代表

3月26日小雨混じりの日曜日、今週末の香港セブンスに出場するラグビー女子セブンス日本代表の練習を見に行った。練習場所になっているグランドの前で待っていると選手を乗せたミニバスがやってきた。窓越しに懐かしい笑顔が見えた。我々に気づいて笑って手を振ってくれた。平野優芽ちゃん、長田いろはちゃん、山本美緒ちゃん、4年以上前だもんな、当時から「ちゃん」づけで呼ばせてもらっていた。すっかり逞しく見える。香港にいる我々をちゃんと覚えてくれている。当分香港から帰れないなぁ〜ここでみんなが来るのを楽しみに待っていようと思った。最初に女子セブンス代表と仲良くなったのは2012年だったと思う。当時、日本女子は大会に参加できていなかった。香港セブンスのスタンドの最前列で我々は香港GAIWUとしてして固まって観戦していた。そこに当時の代表選手の3〜4名が一緒に観戦させてくださいと入ってきた。キャプテンの中村知春ちゃん達だった。翌年、見事に女子セブンス代表は香港スタジアムのピッチでプレイしてくれた。桑井あの選手、鈴木実沙紀選手、当然キャプテンは中村知春選手だった。あの時から10年以上が過ぎたんだなぁ〜感慨深いものがある。

U16G Season final

その香港スタジアムでももがプレイする。今回練習したにきてくれた選手たちから「あっももちゃんや」と声をかけてもらった。知り合った時は高校生と大学生、ももはG8で日本で言うなら小学校4年生くらいだったかな?不思議な感じがする。最後の香港スタジアムで思いっきりプレイして欲しい。大きな思い出を作って欲しい。そう思っている。

フィジーに行きたい?

フィジーか、サモアに行きたい

はぁ?ももが言い出した。びっくりした。ラグビーと言えばニュージーランドかオーストラリア、欧州のイングランドかスコットランドだというイメージがあった。香港に住んでいることを考慮するとカナダかなとは思っていた。それが、フィジーらしい。どうしたんだ?聞くと、サモアでもいいと言う。パパとしては思案のしどころだな。

ところで、日本からラグビー留学を希望する若者はやっぱりニュージーランドかな?ひとつの候補として香港も候補に考えてみてほしいと思う。香港のラグビー環境は他の国と比べても全然引けをとらないと思う。正直、ニュージーランドやイングランドのラグビーを経験したわけではないけど香港ラグビーユニオンは今後益々ラグビー環境の充実を図るだろうと確信している。近い将来香港は間違いなくアジア地区の主要なラグビー拠点になると思っている。

プロ化はすぐには難しいとは思っているが、今でも香港ラグビー教会とプロ契約してプレイしている選手は何人もいるし、入場料をとって行われる試合も今後どんどん増えていくだろう。それに見合うだけの試合内容も求められるが選手のスキルはどんどん上がっているように見える。さらに香港ラグビー協会によるトップグループから末端のキッズレベルのカテゴリー管理はきちんと運営されているし、代表選出のスキームも充実していると思う。確かに2020年、2021年とコロナによる影響で停滞した事実はあるが近い将来、必ず香港ラグビーは強くなると確信している。

香港と日本間のラグビー交流

このような背景の中、日本と香港のラグビー交流を何かの形で具体化してみたいと考えている。一度きりではなくずっと続けられるようなラグビー交流を目指して模索している。アイディや要望、協力して頂ける方、是非、ご連絡をお願いします。

2021年 今年もどうぞ宜しくお願いします!

私事ですが、喪中につき新年のご挨拶を控えさせて頂いております。お許しください。そして、どうぞ今年も宜しくお願いします。

さて、年末から年明けにかけて行われた第100回 全国高校ラグビーは神奈川桐蔭学園の優勝で無事に終わりましたね。私もビデオでいくつかの試合を観戦していました。そして、今の高校生のスキルに本当に驚かされました。視野の広さ、状況に応じた状況判断、多彩な攻撃パターンにそれを冷静に実行できる能力、さらに私の高校生のときとは比較にならないほどの体格というかデカさ、日本のラグビーの将来は明るいぞっと実感させてもらって大会でした。厳しいコロナ禍の中、無観客での開催でしたが予定した試合をできて何よりでした。選手はもちろんですが、大会関係者の方々や高校ラグビーファンのみならず全てのラグビーファンの皆様、よかったですねぇ〜

さて、香港のラグビー事情ですがこのブログでも何度かご紹介したように昨年12月の初めに一切の活動が中止されてしまっていて、また、スポーツ施設やグランドなど全てが閉鎖されてしまいました。その状況は年が明けた今も続いています。結局、2020ー2021シーズンは一度も試合をせずに終わってしまいそうです。満足に練習もできていませんでしたし、もしこの状況で試合になると怪我人が続出しそうです。その意味では試合がなくなっている今の状況は個人的にはよかったのかなとも思っています。

明日は全国大学ラグビー選手権大会の決勝戦ですね。母校の明治大学を破った天理大学と早稲田大学、楽しみです。残念ながら私は出勤なのでリアルタイムで観戦することは出来ません。全ての情報をシャットダウンして夜にビールを飲みながら一人で観戦します。決して速報を知らせないでくださいねˆˆ

 

木原、お疲れさん!日本で会おう!

木原、お疲れさん。お前の試合中だけでなく練習でも熱くなってボールを追いかける姿やひたむきにタックルいっていた姿はちゃんと覚えておくわ!香港、シンガポール、そしてまた香港と海外の日本人ラグビーを渡りあるいてきたGaiWu-Jの生き証人のおまえが帰任してしうのは正直言って寂しいわ。3年弱の短い期間だったけど一緒にラグビーできてとっても嬉しく思っているよ。昨シーズンの後半から始まった抗議デモと新型コロナの影響でまともに練習もできなかった2020だけど、ラグビー以外のところでいっぱい濃い逸話を残してくれたなぁ~次は日本で会おう!元気でな!お疲れさん(^^)

ジャパンの戦士たち

何年前だろう?2017年のアジアチャンピオンシップだったかな?香港フットボールクラブで行われた香港戦のあとだと思う。試合直後で疲れている選手たちは嫌な顔ひとつせず写真サービスを続けていました。去年のワールドカップで活躍することになる当時にジャパン戦士たち、おごった態度など微塵もなくとてもいい感じだったことを覚えています。

今、コロナウィルスの影響でここ香港も同様に厳しい対策規制が続いています。でも少しづつではありますが市民の活動は再開されつつあります。現在までの香港で確認されてた感染者数は1053人、うち1022がすでに退院しています。27人が入院中で4人が犠牲になりました。新規の感染者数ですが、5月11日、12日はゼロ、13日は3人、14日と昨日15日は共に1人でした。ただ、香港政府は以前として入境者に対しては14日間の隔離対策を義務付けています。

そんな状況の下、Hong Kong Football Clubは条件付きで練習の再開を決めました。娘の所属するU14G Ladiesは、人数を絞ってノーコンタクトで明日、久しぶりの練習です。残念ながら娘は今、日本です。代わりに私が行ってみようと思っています。早く世界中のコロナが終息するといいですね。

ラガール 7 WEST

ラグビーの繋がりの素晴らしさを改めて実感した週末でした。新型コロナウィルスから逃れて尼崎に帰省している娘に、日本でも何とかラグビーさせられないかなと一人考えていた時にふと思いだしたのが、タイで女子のナショナルチームのコーチをやっていた「てっちゃん」こと大中哲弘(T2 Rugbeat Creations) の代表、メッセンジャーで連絡をとったらすぐに返事がきて、吹田周辺で女子のラグビーチームの知り合いがいるからと紹介してくれた。日本選手権7連覇した神戸製鋼のフルバック、綾城高志さんが代表をつとめる RUGIRL 7WEST 窓口として受入てくれたのが、前から知っていた大阪の誠三さんだった。なんで、こんなに素敵な出会いが続くんだろう!本当にラグビー繋がりは素晴らしい!

2月18日夜に誠三さんにメールで週末の3連休に練習予定があるかどうかをメールで尋ねた。すぐに返信がきて23日は大阪学院高校のグランドで練習、24日は京都で練習試合の予定だと教えてくれた。試合は参加してもいいとも言ってくれた。嬉しいかぎりだ。娘にどうすると聞くと最初、少し恥ずかしがって行かないと言っていた。それが前日になって見学だけなら行ってもいいと言い出した。きっと興味はあったんだ!夜に改めて誠三さんに連絡して見学だけさせてほしいとお願いすると10時に高校の入り口で待ち合わせしてくれることになった。

10時に高校の正門へ着くと懐かしい顔が待っていてくれた。曇り空で少し肌寒い中早めに着いて待っていてくれたんだ。風貌とは裏腹に優しくて男気のある人だということは分かっていたが心の中で改めて感謝するばかりだ。

グランドに着くと綾城さん(この日初めてお会いしたのだけれど)が、スパイクがないから出来ない、見学だけと尻込みしてた娘に娘に気さくに声をかけて頂いた。大丈夫だよ、一緒にやろうとチームのみなさんが声をかけてくれてその気になったのか練習に加えてもらった。

結局この日は10時から12時30分まで一緒に練習をさせてもらった。香港チームの練習とは違ってきちんと目的と理由、そして練習の合間に自分たちで話をして理解してメニューをこなしていく様子は娘にとってもとても新鮮で刺激になったようだった。家に帰ってからも今日の練習は勉強になった。楽しかったし香港の練習とは全然違ってたと感想を言っていた。とても貴重な体験になったと思う。本当に良かった(ˆˆ)

翌日、娘と一緒に京都までラガール7の練習試合の応援にいくことにした。京都の三菱自動車人工芝グランド!4チームが集まってセブンスの練習試合とのこと!昨日の練習で顔見知りになったお姉さんたちの試合をみて、アタリがすごいなぁ〜タックルが激しいなぁと目を丸くしてた。本人も内心何か感じるものがあったようだった。この日も誠三さんにパスやステップの仕方やフェイントの間合いなど聞いてより興味を持ったようだった。帰り際にはインスタのアカウントを教えてもらってすっかりチームの一員になったような勘違いをしていたようだ。まぁそれはそれでいいかなと思いつつ、ラグビーを通して知り合えるこんな素晴らしい繋がりを一生大切にしてほしいと思う。誠三さん、綾城さん、ラガール7のみなさん、本当に本当にありがとうございました。どうぞ引き続き宜しくお願いいたします。

追記)娘との会話
私:29日に練習あるってさ、行くん?
娘:うん、行こうかなぁ〜
嫁:最初、スパイクないから練習行かないって言うてたやんか
娘:おっちゃんがスパイク何とかしてくれるって言うてたもん!
私:そうやんなぁ〜行ってきぃ〜

 

ありがとう日本代表

私は家族とそして香港のラグビーチームの仲間達と一緒に大きなパブリックビューイングの画面の真正面で応援した。JAPANの試合の前のウェールズ vs フランス戦が始まる一時間ほど前の1時30分ころには会場に着いた。3つ目のベスト4の権利を掛けたこの試合もいい試合だった。試合中、私の左隣には若い青年2人が人工芝の上に胡坐をかいて座っていた。フランスがいいプレイをするたびに大きな声を出して画面に向けて右手を振り上げていた。香港には意外とフランス人が多い。印象だけではなくてきっと実際に多くのフランス人が住んでいるんだろう。試合終了間際にゴール前のスクラムが崩れたモールからボールが偶然に飛び出て、そのボールを受けたフランカーがゴールに飛び込んでトライ、コンバージョンも決まって1点差でウェールズが勝利した。ポスト正面にトライを決められた瞬間、逆転のコンバージョンも確信したのだろう負けを確信したその青年は胡坐をかいたまま首を下を向けて涙をこらえているように見えた。1点差、しかも試合終了間際の逆転負けだ。ショックだったろうな。ニュージーランドと南アフリカ戦のスタジアム、試合後に私のすぐ後ろでスプリングボクスのジャージを着て涙を流していたあの青年を思い出した。

南アフリカは強かった。80分が過ぎてボールがタッチに蹴りだされた瞬間、選手達のことを思ったら自然と涙がこぼれた。そして香港のパブリックビューイングの会場も拍手に包まれた。私は振り返って試合前に会話を交わした南アフリカ人のGarlandさんに握手を求めた。試合が始まる少し前に私たち家族が座っていた後ろのスペースにガールフレンドと一緒にビールを片手に入ってきた。その後ろにはチームのメンバーが10数人で陣取っていた。スプリングボクスのジャージを着てる大柄な体格のナイスガイだった。ラグビーは人と人を理由もなく結びつける不思議な魅力がある。理由もなくというのは実は間違いで「ラグビー」というそれが理由になって自然と繋がったいく。国籍や性別は関係ない。ラグビーが好きだというただそれでけでいい。南アフリカの勝利を「Nice game, Congratulations.」と声をかけて握手する。「Thanks、also Japan is nice team.」と握手した右手にさらに力が入る。その後ろにいたチームのメンバーと握手を交わしている。ここにもまた新しいラグビーつながりだ。

日本代表は目標としたベスト8を達成した。きっと選手の体はボロボロだろう。どうかゆっくりと休んでほしいと思う。お疲れ様でしたラグビー日本代表、そして心から「ありがとう」