5月18日、日曜日、ほぼ真夏のような日差しが照り付ける中ひさしぶりにHappy Valley Rugby Groundに行った。ラグビーができる格好でこのグランドに来たのは恐らく1年半ぶりだ。GaiWu Blossoms主催のキッズむけのラグビー体験会、通称GaiWu Mini Rugbyのお手伝いだ。コロナ前までは香港にも多くの家族帯同の駐在員がいて下は3~4歳からうえは中学生までの子供たち100人以上が集まって広いピッチ#6一面に分かれて年齢毎のメニューを行っていた。暖かくなり始めの3月下旬ころになると「今年はMini Rugbyはいつから始まりますか?」多くの駐在員の奥様たちから問い合わせが入るくらい人気の行事だった。4月中旬から6月末までの2カ月間、毎週土曜日の早朝から実施していた。そして締めは7月初めのビーチでのBBQで締める。とっても楽しい行事だった。 コロナが明けて久しぶりの開催となったGaiWu Mini Rugbyだ。子供たちの数が激減するなか開催を決断してくれた事務局のメンバーに心から経緯を表したい。集まった子供たちは多くは無かったけどGaiWu Blossomsの伝統をしっかり継承してくれたことにOBの老兵として本当に感謝している。
やっぱりRagbyは楽しい。楕円のボールを持つと走り出したくなる。蹴りたくなる。パスをするとボールの回転も徐々に早くなってくる。まだ行ける?と自分で一瞬錯覚してしまう。参加してくれた子供たちがずっとRagbyを好きになってくれて大きくなっても続けてくれてRugbyの素晴らしい仲間意識を育んでほしいと思う。来週も早起きして老体をさらけ出しても行くつもりだ。
つ・よ・い、強ッ、つぉーっ、どう表現したらいいか?とにかく強い。New Zealand Black Fernsは今大会も危なげなく優勝して昨年香港大球場で行われた大会から2連覇だ。Black Fernとは「黒いシダ」とい意味だ。応援旗にあしらわれたあの有名な「一枚のシダの模様」だ。大会が終わってその強さの秘訣を探してみたいと思って自宅や会社でパソコンを開いてはYouTubeで他のチームとの違いを探そうと何度も見返した。何が違う?僕は常々「ラグビーはタックルだ」と同じくラグビーに熱を上げている娘に言い聞かせてきた。自分ではビシッと決めたことなど一度もないのにである。その意味でまずタックルにフォーカスして試合をみてみた。タックルする側とされる側、NZの選手はそのどちらにおいても他のチームよりもその「強さ」が抜きんでている。しかもその強さの秘密?はプレイする選手全員が同じレベルで「強い」と感じた。具体的にどういう意味かと言うとタックルを受けても倒れないしボールを取られないしオフロードで次に活かすことができる。またタックルにいくケースで言うと一人で一人を確実に仕留めることができるしボールを殺すことができるのだ。少し大げさだがNZの選手全員が同じレベルでこれらのタックルスキルを持っていると見て取れた。次にパススキル、ボールがまっつぐに速く、長く飛ぶ!スーパーマンかエイトマン(古ッ)かというくらい遠くに正確にパスを繋ぐことができる。そりゃ負けないわ!これらのラグビーに基本スキルにプラスして足が速いし体力と同時にガタイもデカいとなるとそりゃ負けないわな!おめでとう New Zealand Black Ferns Sevens!香港大会の後に行われたシンガポールセブンスでも優勝してました。
サクラセブンスも頑張ってました。2月のバンクーバー大会では歴史的な4位という過去最高順位を勝ち取ってくれました。残念ながら香港大会では6位、シンガポール大会では5位と安定した強さを身に着けてきているという印象です。大変良くできました!パチパチパチパチ(笑 大会前の練習をコーズウェイベイのハッピーバレーに見学に行った時、兼松ヘッドコーチと少し話をした。兼松さんこんにちは!覚えてますか?笑いながら小さく「はい」と答えてくれた。来シーズンはきっと3位を勝ち取ってくれることを祈ってます。頑張れぇ~サクラセブンスぅ~
そして僕は今日、世界中からセブンスに限らすラグビーとお祭りが愛する多くのラグビーフリークを迎えるんだ。お兄ちゃんが長年に渡って築いてくれたサウススタンドのお祭り仮装文化をしっかりと受け継ぎつつ新しく設置してくれた全天候型の大屋根を備えた僕はこれからこの香港のラグビー文化の中心としてHong Kong Sevensの文化を受け継いでいかなければならないと思っているんだ。改めてだけど名前は「啓徳主場館」と言うんだ。英語では KAI TAKU STADIUM さッ!実は僕には兄弟がいて「啓徳正ねん運動場(KAI TAK YOUTH SPORTS PARK)って弟だいるんだ。僕と弟は「啓啟德體育園 (KAI TAK SPORT PARK)の中に居て回りにはAIR SIDEっていう啓徳空港跡にオープンしたショッピングモールなんかもあるんだよ。
おっと前置きが長くなってしまった。もうすぐ8時30分の開門時間だ。金曜日の初日だと言うのに6時頃から並び始めた熱狂的なファンの列はすでにずっと遠くまで伸びている。警備スタッフの合図で持ち物検査のフェンスがオープンした。飲み物、食べ物の持込みは キ・ン・シ・ダ・ヨ!スマホのQRコードを読み取ってもらって僕の入り口に進んできてくれ!申し訳ないけど早朝のゲートオープンは「Hゲート」のみにさせてもらってるよ。全部を開けてしまうと全速力で走りこんでくるから危険なんだ。僕のおなかの中に初めて入ってみた気分はどうかな?少しくすんだ赤を基調にした派手過ぎずそして地味過ぎない雰囲気でいい感じでしょ?シートも日本の国立競技場を真似てランダムにに色を変えることで観客が多く入っている雰囲気をつくっているんだ。グランドの芝は人口じゃ天然だよ。当然だけど大きなサウススタンドも背中にガラス張りの壁をもうけて雰囲気はばっちりさ。音響設備もいい感じだろ?ノースとサウスの表面に超大型のスクリーンを設置して見やすくしたよ。シートは2階、3階、4階まであって4階までいくとちょっと目がくらみそうになるから気を付けてね。お兄ちゃんの香港大球場では3階はアルコールはNGだったけど僕の3階シートではOKだよ。でも落ちないように気を付けて!ビールの種類も増やしたしパックに入ったワイン1500mlはHK$298でお勧めさッ バーガーにホットドック類、フレンチフライにチップ&フライも人気あるスナックだよ。残念ながらKFCはございません(石破茂風に読んでね)
ちょっと駆け足で僕のことを書いてみたよ。次は試合の様子を紹介するよ。楽しみにしててね!
ラグビー漬けなのは僕じゃなくて娘のことです。3月末に新しいスタジアムで開催される「Hong Kong Sevens」に向けて新しい枠組みでU18Gのリーグ戦が始った。昨日はその初戦がHKU Stanley HO Spots Groundで行われたので観に行った。久しぶりの試合観戦だ。本人的には7人制よりも15人制の方が好きらしい。理由を聞くと7人制は走ってばかりだから嫌なんだそうだ。3試合して1勝、1敗、1引分という結果だった。娘が所属するHong Kong Football Clubは人数も多くて単独でチームを構成できるが他のチームは単独でエントリすることが難しく2チームもしくは3チームが合同でチームを作ってエントリーしているというのが実態だ。2019年以降、母国に帰ってしまった選手も多くいる。それに追い討ちをかけたのが新型コロナの影響だ。それでも中には特別なイベントがあるとそのイベントに参加するためだけにわざわざ香港に戻って来てプレイする選手もいる。娘と同じチームの1人はイベントごとにイギリスと香港を1人で往復してする。さすが国際都市 香港だ。話がそれでしまった。
土曜日は、King’s parkまで女子チャンピオンリーグの試合を観に行った。Valley Fort vs GaiWu Falcons ともに何人もの知り合いがプレイするし香港の女子ラグビーのレベルを知るにはいい機会だと思って行くことにした。試合結果は僕が所属していたチーム Gai Wu Falconsの大差での敗北となった。それはいいとして目を引いたのは対戦相手 Valley Fortのフライハーフ Ms Bellaのゲームマネージメントとボール捌きだ。スクラムからボールをもらうと瞬時にスペースを見つけて的確なパスで攻撃をマネージする。とにかく彼女がボールを持つと選手が動きまわる。試合後半では22mに入ったスクラムからドロップキックも見せてくれた。不成功とはなったが見ていた僕も頭になかったプレイだった。実は試合前に通り縋りに声をかけた。「Hi Vella」そういうといつもは笑顔で返事を返してくれるのだがこの時は厳しい顔つきのまま「Hello」としか返してくれなかった。相当な気合いの入り様だった。それもそのはずだった。対戦相手のGaiWu Falconsは前節で強豪Hong Kong Football Clubを1点差で破っていた。そんな試合を前にしていた時に声をかけたことを反省した。僕はこれからの香港ラグビーは大いに盛り上がると思っている。それは男子も女子もだ。今年の8月にはイングランドで女子のワールドカップが開催される。4年後はオーストラリア開催が決まっている。めcちゃ楽しみだ。
先週の日曜日、香港の大学や専門学校の生徒によるセブンスラグビー大会が新しいスタジアムで開催された。3月末に開催されるセブンスのワールドシリーズ香港セブンスを前にスタジアムの運営をトライアル的に確認する目的もあったそうだ。新しいスタジアムはKAI TAK Sport parkの中にある。名称は「啓徳体育園主場館」だ。最寄り駅はKAI TAK駅もしくはSung Wong Toi駅だ。今回はKAI TAK駅から歩いてスタジアムに向かった。途中新しくできた「AIR SIDE」というショッピングモールのそばを通って歩いて行くと銀色の丸みのあるスタジアムの側面がみえてきた。体力的にちょっと遠いなぁって印象だ。MTRの改札みたいなゲートにチケットのQRコードをかざして入場する。階段を上っていくと目の前にスタジアムが広がてみえた。香港スタジアムと違ってハイカラなスタジアムといった印象だ。ハイカラ(古ッ)の根拠はスタジアムのシートの色が赤、青、グレー、等のまばらな色でランダムに構成されているせいだと思う。東京の国立競技場を模した仕様のようだ。フェンスに近づいてピッチを覗き込んでみると高さと広さを感じる。でも香港スタジアムの3階席ほどの恐怖感はない。ピッチは天然芝でラグビー、サッカーはもちろんコンサートなどのイベントにも対応可能だそうだ。シートに座ると足元にエアコンが噴出していてちと寒かった。天井は開閉式で雨でぬれる心配はないがセブンスの決勝戦後の花火の打ち上げができるのか心配になった。バーカウンターに行ってみた。ビールの種類も増えている。アサヒも1664も売っていた。3月28日から始まる香港セブンス、席取りの段取りを考えないといけないな(笑
New Year’s Day Youth Rugby Tournament が Hong Kong Football Clubで開催された。何年前から開催されている大会かは知らないが毎年1月1日に開催されている。毎年クラブチームのシーズン戦が大詰めを迎える11月頃からこのYouth Rugbyのセレクションが始まる。数回の合同練習を経て12月中旬頃にセレクション結果が発表される。前に香港でプレイしていた経験のある選手で今は母国に帰っている選手も対象でHong Kong Dragons と Oversea Lions の2つのチームを構成して試合をするのだ。お蔭様でももかは Oversea LionsのHOとして今年もプレイする機会を得た。残念ながら試合には20対14で敗れた。でも、今回の試合のパフォーマンスは僕がこれまで観てきたももかのクラブチームの試合等すべてふくめて一番の出来だったと思う。最高の出来だった。 実は数日前の夕食後にポッドについて相談を受けていた。チームのコーチからスクラムがブレイクした後やラックではブラインドサイドのウィンガーの前にポジションするように指示を受けたというのだ。「その位置やと全然ボールが回ってこぉへんねん」という。さらにボールをもらってもパスするのか?ゲインするほうがいいのか?このポジションの意味って何なん?一瞬返答に困ったと同時にいろいろ考えてるんだなと関心した。パスかゲインか状況次第で判断だろうな。注意しなきゃいけないのはブランドサイドだからチームのサポートが遅れる可能性があるから捕まってもすぐに倒れるないようにもがいて仲間が来るまで踏ん張って時間かせぎしなきゃとアドバイスした。さらにSHにもたまにはブラインドへボールを出すようにお願いしときとも伝えた。そして迎えた試合当日、緊張はしているものの「本番には強いから大丈夫」と言って先に家を出て行った。
試合開始のホイッスルがなった。いつもと違って勢いよく相手チームに向かって走り出した。「ボールが回ってこない分、タックルでアピールすんねん」そう言っていたとおり何度もタックルにいっては起き上ってまたタックルにいっていた。ディフェンスラインでもチームに声をかけて仲間をうまくライン上に振り分ける冷静さもみせながら前に後ろに右に左にととにかく動いていた。チームの方針でペナルティはとにかくタッチでラインアウトから攻撃することになっていた。そのたびにラインアウトのスロウワーとしてもうまくボールを投げてみせた。さらにはゴール前に持ち込んで数回のラックから最後にピックアップして飛び込んでトライまで決めて見せてくれた。
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実はトライが決まった瞬間は逆サイドからみていたので誰が決めたのか分からなかった。暫くして状内アナウンスで「Try No.2 Momoka WATANABE」と名前が響いて初めて知った。内輪で驚きで盛り上がった。新春早々にやってくれた。トライのあとも動きは落ちなかった。ジャッカルも決めてチームを救ったしおまけにタックルからコンカッションで2週間の練習禁止までもらってしまった。試合には敗れたけど僕の中では間違いなくももが「Woman of the match」だと思っている。試合後にチームメイトのお母さんたちからも「もも最高のパフォーマンスだったね」と何度も声をかけられた。本当にいい試合だったし思い出にのこる出来だった。本人も間違いなく自信になった経験が出来たはずだ。いままで頑張ってきた結果だろう。ラグビーの神様どうかこれからも見守ってあげてください。祈ることくらいしかもう出来なくなってしまった。頑張れッ もも!
2025年1月1日にHong Kong Football ClubでNew Year’s Day Youth Rugby Tournamentが開催される。有り難いことに今回もその試合のメンバーにももに選んでもらえた。U14、U16 そしてU19の今回と3回連続の選出には感謝しかない。U14の時に初めて選ばれてもらった背番号2のジャージは今も記念にとってある。そして今回もOver Sea TeamのHOとして出場できる予定だ。今日、その練習を見学に行ってきた。U19のカテゴリーではあるが選手の実際の年齢は来年2025年に18歳と17歳に達することが基準になっているため16歳と17歳で構成されている。なので表現としてはU18とする方が適正ではあるのだけれど世界的な諸事情かな?U19までは「YOUTH」というカテゴリと定義しているようだ。ややこしい話は置いとこう。
Hong Kong TeamとOver Sea Team、それぞれ23人が選出されている。中にはゆうに180cmを越していると思われる選手もいる。チーム名にあるようにこの試合のために海外から香港に戻ってきている選手も何人もいる。さすが国際都市 香港らしいセレクションだ。4時からの練習に少し早くFootball Clubについた。グランド中央では男子のU16のチームが練習していた。ももたちU19Gはグランドの両端に分かれて小さなグループになって時間前の軽い練習に入っていた。
試合途中から降りだした雨の中、試合終了のホイッスルがなった。対ブラジルとのテストマッチ第2戦、香港は38-17で勝利した。僕は内心2戦目もあぶないかもしれないと少し懐疑的な視線で新設されたカイタックスポーツグランドのピッチでウォームアップを続ける香港チームをみていた。一週間前Hong Kong Football Clubで行われた初戦でブラジルチームのウォームアップを観た時にもしかしたらあぶないんじゃないかと思った。その時点での世界ランキングでは香港は23位、ブラジルは31位だった。選手ひとりひとりのサイズ感や動きをみながらランキングの差ほどのスキルの違いは感じなかった。案の定、スクラム、早く前に出るディフェンス、ブレイクダウンでのボールの争奪戦、オフロード、どれをとってもブラジルのほうが上回っていた。結局香港はまったく見せ場を作れずに10-23で敗れた。試合後にLUKEに聞くと「very strong」と言って疲れた表情を見せた。Strongの意味はチームとしてもそうだし個々の体力、物理的な体の固さをも含めての印象だったのだろう。 そして迎えた絶対に負けられない第2戦だった。試合前にメインスタンドからピッチに出てくるLUKEに声をかけた。振り返って右手をあげて応えてくれたその顔つきにしっかりとした決意が見えた。新しく完成した(正確には完成途中だが)カイタック スポーツグランド。台風の影響で小雨交じりの天気だ。試合開始のホイッスルがなった。僕は初戦で何もできなかった香港がどのくらい修正して仕上げて試合に望んでくるのか?そんな視線で試合を見守った。開始10分ほどして懐疑的な気持ちはすぅーっと消えた。ブレイクダウンの集散やパス、とにかくポイントを作らずに早くボールを動かしている。まるでエディさんの超速ラグビーを手本にしているようだ。ラックになっても最低限のオーバーやディフェンスで対処してすぐに次のアクションに備える。そんな機敏なラグビーを香港は徹底して見せた。どうしたんだ香港?嬉しい疑問がわいてきた。その疑問は試合翌日のLUKEのインスタで解けた。初戦のあとチームは10時間以上もの修正練習を続けていたのだ。そして臨んだ第2戦だったんだ。LUKEのあの厳しい顔はその表れだったんだ。新しいグランドのこけら落しにふさわしいいい試合だった。Congratulations Hong Kong XV Rugby