Hong Kong Dragons vs Oversea Lions
今年も恒例の試合が1月1日に無事に開催された。12時少し前に会場のFootball Clubに着くとピッチには赤と濃紺のジャージを着た選手たちが二つに分かれてそれぞれの試合前のアップをしているのが見えた。メインスタンド、バックスタンドにも観客はまだまばらだ。香港ラグビー協会の関係者らしい人たちだろう、集まって談笑している。こうして元旦に恒例のトーナメントが開催されるようになった今に感謝する。
ももは 赤いジャージのU16Girls Hong Kong DragonsのHOとしてスターターに選ばれた。最近は練習を見に行くことを嫌がるようになっていて仕上がり具合をチェックすることができていなかったのだけれど数日前にたまたま練習の終わりかけに出会した時があった。ラックのそばにポッドを作って手を上げてボールをもらってゲインしてボールを出す。そんな練習をしていた。積極的に声も出しているのを見てポジティブに動けていて安心した。その時にいいプレイが出来そうだと思った。母親にはラインアウトのスローイングが少し不安だと言っていたらしい。
今日は、U16とU19のBoysとGirlsの計4試合が組まれている。12時30分の第一試合のKO前にはメインスタンドとバックスタンドも多くの観客で埋まり始めていた。大音量で音楽が流れてピッチにU16Girlsの試合が始まるとアナウンスが響き渡る。と同時にメインスタンドの中央から両チームが勢いよく飛び出してきた。ももは前から3番目だ。笑顔が見える。楽しそうだ。全員がピッチに出揃うと円陣を組んで試合前の気合いを入れて威勢のいい掛け声をかけてセンターラインに広がってマイボールのチェイスに備えた。
試合が終わると相手チームに敬意を表すスリーチアーズ、そしてお互いに肩を抱き合いそれぞれを称え合う。ラグビーの試合の後に見られる気持ちのいい時だ。そうして知り合った友人と次の試合で正々堂々と戦う。それが礼儀だ。香港のラグビー部にはそうした文化がしっかりと根付いている。そんな環境に娘を置いて置けることに心から良かったと思う。


結果、9チーム中の6位で前半戦を終了することになった。一瞬ではあるが3位を狙えるところまで上り詰めただけに悔しい6位となった。まだ確定ではないが年明けから後半戦が始まるはずだ。気持ちを切り替えて戦いたいと思う。もう同じ轍は踏まない。そう決意する。
試合の後、同じグランドで LUKE の試合を応援した。残念ながら2点差でこちらも負けてしまった。ラグビーに浸れたいい一日だったと思うことにしよう。

シーズンが始まった10月は3試合が終わって1勝2敗、9チーム中8だった。11月入ってからの3連勝、6戦4勝2敗!なんと3位まで順位を上げている。年内は残すところScottish ClaymoresとUniversityとの2試合のみだ。この2試合で前半の順位が決まる。そして上位4チーム(もしかしたら5チーム)で最終順位を決めるトーナメント戦を戦うことになるはずだ。まずは目先の2試合に勝つことに集中したいと思う。さぁ次もディフェンスだ!
勝った!
僕が感じた爽快感はきっと相手とのコンタクトできたからだと思っている。この日もボールを触ることは出来なかった。それでも前半、後半と15分程度をプレイさせてもらった。その中で何度かラック周りで相手に当たることができた。(と思っている)その瞬間に体を張ったからこその爽快感なんだろうなとそう思っている。
大きく両脇に開いた銀傘の端から無数に備え付けられた花火がバチバチという大きな音とともに濃紺に染まった夜空に向けて一斉に噴出した。異常に明るい照明に照らされた天然芝のグランドの中央には,Cathay pacific HSBC Hong Kong Sevens のアーチの下で34年ぶりのカップ優勝の歓喜に沸くオーストラリアセブンスのメンバー拳を高らかと突き上げて何度も何度も勝鬨をあげている。おめでとうオーストラリア2点差を追いかけて必死にゴールを目指していた終了間際、ゴール左隅にフィジーの二人のディフェンダーを引き連れて飛び込んだ。レフェリーも興奮した様子で、且つ冷静にアシスタントレフリーに状況を確認したあとで両手を空中で大きく四角くかたどった。サウススタンドのオーロラビジョンにTMOの表示のあとプレイが再生される。一度目の再生で文句なしのトライの様子が映し出されるとスタンドが大きな歓声で揺れた。それでもレフリーは耳のインカムに手をあててもう一度、TMOの再生を要求した。
ノックオンなし、タッチラインにも飛び込んだ選手の足はかかっていない。一息ついてからレフリーの右手が大きくあがってホイッスルが高々と響いた。見事な逆転トライだ。試合終了まで残り30秒ほどだ。。オーストラリアはゆっくりとゆっくりとコンバージョンキックの体制を整えながら試合終了のホーンを待っている。フィジーはその様子を特に急かせることなくじっと待っていた。中にはグランドに膝をついて項垂れているプレイヤーもいた。ホーンと同時にConversion Unsuccessful、
この瞬間オーストラリアの34年ぶりのカップ優勝が決まって、フィジーの香港セブンスのカップ6連覇の夢が途絶えた。
相手陣地に攻め込んだ5mのラック、前のラックからの移動で少し遅れてシェイプに加わったときラックに絡まれたSHの代わりにボールを出そうするあつおと目があった。鋭いボールが目の前に飛んできた。先制のトライを決めたあと逆転のトライ2本を許した後の反撃の大チャンス。対戦相手の Polics RFC は文字通り香港警察が母体のチームだ。過去に試合の経験もあるチームだ。「硬くて痛い」そんな印象のチームだ。グランドについて時にみた彼らの浅黒い筋肉質の身体から「厳しい試合になるな」という印象は持っていた。トライ2本を決めて試合の流れが相手に大きく傾きかけた前半終了前の15分、伸ばした手にパチンとが当たると後ろに小さく弾けた落ちた。振り向くと後方にいた仲間がすぐさまセービングでボールを確保してくれたのだが無情にもレフリーのホイッスルがなる。「Knock on」、若い仲間から厳しい言葉飛ぶ、二度目だ。当然だ、グランドに立てば先輩後輩、年齢などは関係ない。目の前の相手と勝つか負けるかの真剣勝負の場所にいるのだ。しかも逆転を目指して盛り上がっていたチームの気運を一気に削ぎ落すゴール目前のノックオンだ。心が折れる。貢献するどころかまたチームに迷惑をかけてしまった。潮時かな、試合中にも関わらずそんなことが頭をよぎった。自分が思っているプレイと実際のそれとのギャップが少しづつ広がってきていることを感じている。日常生活ではさほど感じていないギャップがテンションが張りつめた試合では顕著に現れるのだろうか?スクラムを組みながらふと空を見た。抜けるような真っ青な空が広がっていた。目線を間近にいる対面の相手に向ける。褐色の脂肪の薄い頬の皮膚が突っ張っている。レフリーの「セッ」の合図で肩が入れる。ガツンと衝撃を感じる。「硬い、肩がめちゃ硬い」 一瞬の間を置いて頭をあげてスクラムアウトしたボールを探す。後方で仲間が相手と激しくもみ合っているのが見えた。オフサイドラインまで下がる身体が妙に重く感じた。
vs ORIGIN City RC Quakes とのシーズン第2戦、26-10で勝利した。勝負に勝つのは嬉しいもんだ。今までの嫌なことや辛かったことを一気に吹き飛ばしてくれる。チームみんなの笑顔が光っている。「勝てる」、ラインで送られていたチームの参加メンバーを見て思っていた。10年以上Gai Wuで経験していると何か根拠はあるわけではないが「勝てるな」と試合前から分かったりするのだ。そんな意味のない自慢は置いといて、「ラグビーはやっぱりディフェンスだなぁ」と改めて思った試合だった。ビデオを見返してもしっかりと前にでて止めていることがよくわかる。単純にいうとディフェンスの出来が悪いと(ディフェンスを破られると)負けるんだよな。逆にいうと相手のディフェンスをどうやって破るかの戦いなんだな。キックで破るのか、フォワードの縦の突破か、バックスの横展開で破るのか等を組み合わせて戦っていくんだよな。
それでは、自分のパフォーマンスに対する自己評価です。先々週のシーズン初戦と比べてみて自分の出来は、ドロロロロロロ(ドラムロールの音)「30点」当然、100点満点での30点です。まず、自分的によかったところは「スクラム」しっかり組めていた。押されていなかったと思う。自分への努力目標として低く組む、相手が押してきたら姿勢をさらに低くして相手に押させないことに取り組んでいる。今回のスクラムではそれが出来ていたと思う。ダメダメポイントとしては、「走ってない」前回の試合よりは走ることを意識して臨んだのだけれど(試合中はけっこう走っているつもりでいたんだけどね)ビデオを見る限り「全然走っていなかった。ただ前回よりはラックやモールといったポイントには少しだけど絡んでいたな。途中、若いメンバーからラックで「ハルキさん寝てる、起きて」って言われた (><) まぁそれでも楽しかったです。今回の試合は勝ったせいもあるんだろうけど、本当に心から楽しかったんです。また、やりたいと思ったんです。
25分もの間、ずっと自陣のゴール前でのディフェンスを強いられ続けていた。U16Gの試合は今シーズン、変則的に10人制の25分間の一本勝負のリーグ戦だ。試合開始直後から始まった攻防の中、何度もボールをターンオーバーしてはキックで陣地を挽回し続けていた。全員が体を張って相手を止める。その繰り返しだ。Sandybayは先週の試合でHKFCに負けている。闘志を漲らせてゴールに迫ってくる。何度目のキックだったろうか?少し高く上がってしまって距離が出なかったボールを背走してはしる相手のウィングがダイレクトキャッチした。そしてそのまま反転して対角線方向のコーナーへ向かって走り出した。ディフェンスのほとんどが反対側のコーナーに取り残されたままだ。ボールを持った相手のウィングと一直線に真横に走るディフェンダーとのゴールまでの競争になった。すでにロスタイムに入っていることは分かっていた。届かなかった。HKFCは最後の最後で力尽きた。レフリーが右手をあげてトライのホイッスル、コンバージョンはUnsuccessful、0-5で敗れた。
厳しい顔で全員がベンチのほうに戻ってきた。チーム全員の顔に悔しさが滲んでいた。後ろのほうにももが居た。遠目からでも涙目になっているのが見えた。「負けたのが悔しかったんだな」ベンチからみていてそう思った。コーチの周りで円陣を組んで長いミーティングのあとももがそばに来た。近づくにつれて泣きじゃくっていた。少し様子が変だなと思っていると「届かなかってん、タックル行けたのに、届かなかってん」泣きじゃくりながらそう言っていた。すぐに分かった。最後に一直線に追いかけたのはももだったんだ。タックルが間に合わなかったんだ。「行けてん」そう言ってずっと泣きじゃくっていた。するとそれに気づいたチームメイトのシエラが傍にきて一生懸命に「もものせいじゃないよ、もものせいじゃない」と背中をさすりながら声をかけてくれた。「うん、うん」とうなづいて聞いていた。