勝った!

大声で叫びながら泣いた。周りにも両手を突き上げて泣いているファンが何人もいた。試合を終わらせるタッチキックがけられた瞬間スタジアムは大きな大きな歓声に揺れていた。

勝った。スコットランドに勝った。目標にしていたベスト8進出だ。その場に居たことをとても嬉しく思う。家族と一緒にその試合の場に居れたことに感謝した。

 

勝った!

大一番の試合のあと、Facebook や Instagram には日本代表に関する投稿が溢れている。(写真は Instagram から拝借しました。無許可です。ごめんなさい。)私は日本の自宅でひとりテレビの前で応援していた。気づいたらひとり声を出したり、立ち上がったりしながら興奮していた。

勝った。試合終了間際の数分間は勝利を確信してはいたものの落ち着かない気持ちでいた。アイルランドがボールを蹴り出した瞬間、立ち上がって「勝ったぁ」と声をあげて拍手をしながら泣いていた。(右の写真は私が Facebook でアップした一枚です)
こちら:https://www.facebook.com/haruki.watanabe.7

試合後にアイルランドの選手が花道を作ってくれて拍手して日本代表を迎えてくれたいるシーンが映し出されていた。感動だった。そして次に稲垣選手が大泣きしているシーンも映し出された。あの稲垣選手が泣いていた。この勝利のためにどれほどの苦しい時間を過ごしてきたのかを思いやるとグッとくるものがあった。

本当にラグビーっていいなぁ〜 次は10月5日に豊田スタジアムでサモア戦だ。相当厳しい試合になるだろうな!頑張れ日本、頑張れブレイムブロッサム!
ももかと日本代表(ˆˆ)
アイルランドに勝利は奇跡じゃないけど、これは奇跡の一枚なり!

2019年 ラグビーについて思うこと

今年、日本でラグビーワールドカップが開催される。
正直なところ今はまだ日本でそれが開催されるというわくわく感や期待感は大きくない。
もう少し時期が迫ってくると自然と気持ちが入ってくるんだろうなぁと思ったりしている。
その前に、Hong Kong Seven’s だ。4月5日、6日、7日の3日間の大会だ。
香港最大のラグビーのお祭りに世界中から人が集まってくる。
日本やアジアの国々から友人が年に一度集まる大会でもある。とても楽しみだ。

それにしても、ラグビーというスポーツは何故にこうも人と人を強く結びつけるスポーツなのだろうか?この「つながり」は俺の経験でいうと、年齢や性別、プレイした経験の有り無し、さらには国籍をも超えていると断言できる。試合では肉体と肉体が激しくぶつかり合う。たまには殴り合いに発展することもある。流血もたまにある。そんな格闘技スポーツでありながら、規律を重んじ熱い思いを胸に、そして冷静に判断して戦うのだ。勝利を目指して!

俺はラグビーの試合終了間際まで、トライをもとめて戦うところがなんとも言えず好きだ。
点差が大きく離れてしまって、負けが見えている状況の中でなぜ、必死になっててボールを追いかけるのか?追加点を許さないように目の前の相手にタックルに行くのか?勝てないことが分かりきった状況の中で。。。どんな試合でもそうだ。負けが見えているのに。。。。
これがラグビーの魅力なのかもしれないな!

1月8日
チームのおっちゃんと二人で飲んでいた。一軒目が終わって、JUNに電話して「すぐに来い」と言ったら、「ハーイ」と二つ返事で店にやってきた(笑

 

 

 

 

 

ラインのグループメールに3人で飲んでる様子をアップしたら、一人、二人、三人とやってきた。本当に迷惑なおっさんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これもラグビー繋がりかな(笑

流れ

長かった旧正月のお休みの最終日、俺は家族が寝静まった部屋の横のリビングでひとりビールを片手に録画してあった2018年12月2日の関東大学対抗戦の明早戦をぼぉ〜としながら、GaiWu Blossoms 2018-2019 シーズンを振り返っていた。
(ちなみに我々は早明戦とは表現しない!あくまでも明早戦なのだ!)
この対抗戦の試合開始早々に早稲田に左サイドを走り抜けられてトライを決められた。ラグビーでよく言われるところの「開始5分」に明治は先制トライを許してしまった。とても大事な開始5分にあっと言う間に先制を許したことで、試合の流れは静かにそして確実に早稲田へと流れることになる。明治は最後の最後までこの少しづつ、そして着実に早稲田へ傾く「流れ」を自分たちのほうへ取り戻すことなく破れた。

2本目のビールを冷蔵庫から出しながら、明早戦と GaiWu Blossoms 2018-2019 シーズンをダブらせながら、明治が破れた原因は何だったのか?試合の流れとはいったい何なんだ?そんな事を自問していた。
GaiWu Blossoms のシーズンは最高の滑り出しだった。昨シーズンの連敗癖をよそに開幕戦を 26-12  快勝した。俺の38年ぶりにトライのおまけつきだった。「いやぁ〜あの時は嬉しかったなぁ〜」ひとりビールが進む(ˆˆ)
第2戦目は破れて、3戦目はメンバーが揃わずに不戦敗だったっけ(><) そんな事もあったなぁ〜 その次の試合から GaiWu Blossoms の快進撃が始まったんだったなぁ〜 みんなで前に出てタックルする。相手の Sandy Bay にいいチームだと言わしめたほどだった。破竹の4連勝!・・・・
今こうして静かにひとり2018-2019シーズンを振り返ってみて気づいた事がある。4連勝して勢いに乗っていたチームの流れを大きく変えてしまったのは、12月のタイガース戦じゃないのかなぁ〜と・・・
試合のあとベンチにいた俺にむかってあいつが笑いながら、でも結構マジに「引き分けた原因はハルキさんですよ」と言ってきた。「俺っ?」少し笑って答えた。「そうですよ。チームに影響を与える大きな存在なんですよ。」と言われた。一緒に横にいたキャプテンも頷いていた。「おいおいッ」と返事しながらも、考えさせられた一言だった。実はその日、俺はカカトの痛みが前にも増してひどくなってきてて、且つ、2週間続いたマレーシアと日本への出張明けということもあって見学させてもらうことにしてグランドへ向かった。集合時間にはいつもより少し遅れ気味に着いた。気持ち的には試合に出ないこともあって気持ち的には緩みもあたのだろう。今思うとそう言われたことに心当たりは確かにあった。
試合開始10分ほど、ラックから抜け出されて左隅にトライを先制された。2ヶ月の前のことなので少しうる覚えのところもあるが、前半に2トライ、1ゴール!相手のタイガースは1トライ、1PG で、12-10 で前半を折り返したと思う。後半になってトライを決めて17-10とした。そしてインジュアリータイム、22m手前のラックの真ん中を SH にするっと抜けられてゴールまで独走されてしまった。ほんの一瞬のスキだった。ゴールも決まりレフリーのノーサイドの笛、なんとも言えない重い空気のドロー。あの笛がなったあとのなんとも言えない雰囲気は今でもはっきりと覚えている。「試合前の練習の時からいつもと違ってたんですよ」あいつの言葉を思い出した。「いつもよりフワフワしてましたもん」そして続ける「決して俺らは精神的にまだまだ強くないんすよ」目が真剣だった。常に冷静にチームをみていてハーフタイムでも的確な指示をだすあいつに言われると結構響く。
あの時の引分けでそれまでいい雰囲気で繋いできていた大きな流れを変えてしまったのかもしれない。その要因のひとつがを試合に出ていなかった俺だと言うのだ。重い!

ナオちゃん、ビデオ撮影いつもありがとう!

「試合の流れ」とは一体何なんだろうか?あれこれ考えてみるが、抽象的すぎてうまい表現が見つからない。俺的にしいて言うなら勝敗を大きく左右する「善」か!掴みとれば大きく勝利に近づけるし、逃すとあっけなく敗戦を被ることになる。
「善」、余計に抽象すぎて意味不明(笑、今持って「流れ」を的確に定義できる言葉が見つからない。流れは流れか(笑

少し話はそれるけど、俺がまだ30代でゴルフに夢中になっていた時のことだ。毎週末の夜、時には平日夜も欠かさず打ちっ放しの練習場に通っていた。そこで知り合った人の中に神奈川県のトップアマがいた。県内のアマチュアトーナメントで毎年トップ3が常連の人だった。ある時練習場で以前から疑問に思っていたことを聞いたことがある。それは、プロのマッチプレーで明らかに「負け」が見えている片方の選手が必ずカップインするまでキチンとプレーするのは何故かというものだ。前述のように先に「負け」が決まっているにも関わらず時間の無駄としか思えないプレーを続けるのは何故なのか?俺には時間の無駄とか思えなかったし、あっさりと終わって次のホールに気持ちを切り替えたほうがなんぼかいいのにとずっとそう思っていた。その長年の疑問をトップアマに聞いてみた。すると少し笑いながら「それはね、自分のゴルフの流れを変えたくないからなんですよ。」と教えてくれた。「ハッ?」と思っている俺を察したように「ゴルフはね、他のどんなスポーツとも違って気持ちに大きく左右されるんでしょ」「だから負けが決まってしまったホールでもいつもと同じようにカップインすることで自分のゴルフの流れを保つんです。そしてその流れを保ったまま次のホールで勝ちを目指すんです」と教えてくれた。「そしてその事を勝っている同伴競技者もキチンと理解しているから相手を急かしたりせずにお互いにホールアウトし合うんですよ」と説明してくれた。当時はふぅ〜ん、そうなんだ。程度にしか思っていなかった。その事をあの時のタイガースとの試合の後で何故だか鮮明に思い出した。

後半のスコアは見せられない (><)

「流れ」は、決してひと試合だけのものではない気がする。3試合、4試合、一年、否、もっともっと大きな時間で脈々と続いているものかもしれないと最近思うようになった。もしかしたら人が生まれてから続いているのかもしれない。目に見えないもの。スポーツ選手のインタビューで「次に繋がるいい試合でした」「この結果を次に繋げたいと思っています」こんなコメントをよく耳にすることがある。その選手がどこまで「流れ」大きく、長く意識しているかはわからないが、確実に「流れ」を認識していることは間違いないと思う。流れとは前述の明早戦でも書いたように少しづつ引き寄せていくものだ。時には一発のタックルやジャッカルで掴み取ることもあるが、それは大きなシーズン全体や数シーズンの流れの中では小さなものかもしれない。いづれにしても流れとは自分たちで時には大胆に、時には慎重に積み上げて作っていくものなんだろうなと思う。

野田のナイスキック (ˆˆ)

今日で旧正月のお休みも終わりだ。さぁ 今週末から決勝トーナメントが始まる。幸いなことに GaiWu Blossoms  は前半のリーグ戦を終えて上位につけている。シーズン優勝の可能性は十分に残されている。リーグ制覇に向けてしっかりと流れを作ってトーナメントを勝ち切るぞ!

吉野、参戦ありがとう!

引分け試合はこちら:(工事中、近日アップ予定)

奇跡の出会い(序章)

Hong Kong ではいろんなスポーツが多くの人に親しまれている。ちいさな子供からお年寄りまで幅広い年代の人たちがスポーツを親しめる環境がごく普通に整っている。ラグビー、サッカー、フィールドホッケー、バスケットボール、日本ほどメジャーではないけれど野球、ソフトボールも年間を通してリーグ戦が行われている。また、日曜日や祝日の早朝にはお年寄りが公園やスポーツグラウントの隅で太極拳らしい体操をやっているのをよく見かける。そんな中でもラグビーやサッカー向けには全天候型の人工芝グランド、ロッカールームにシャーワーなどの充実した施設が香港の中心地区はもちろん、少し都心から離れた郊外でもちゃんと整備されている。公共施設の充実ぶりには本当に感心させられる。このブログはそんな香港で私が偶然出会った彼、LUKE VAN DER SMIT が日本のラグビートップリーグでプレイするという夢を応援するドキュメンタリー記録ブログです。LUKEはきっと今日もひとり早起きをしてジムに出かけていってその日のためにトレーニングをしているはずです。

2018年3月10日、私は娘を連れて香港にあるラグビーグランドのひとつである King’s Park Sport Ground にHong Kong Rugby League 2017-2018 Final を見に行った。その日はHong Kong Rugby League のほとんどのカテゴリのシーズンを通しての決勝戦が予定されていた。午後の早い時間からカテゴリの軽い順に決勝が行われていた。中には女子チームのカテゴリーもあって香港の女子代表の選手も自身のチームでプレイしたりする。そしてカテゴリーの最上位であるPremiershipの決勝、Borrelli Walsh Usrc Tigers vs Societe Generale Valley 戦が夕方6時に始まった。トップリーグとまではいかないが、大柄な西洋人同士が激しくぶつかり合う場面はそれなりに迫力がある。そんな様子をバックスタンドで娘と娘の同級生とそのお母さんも一緒にビールを飲みながら観戦した。序盤は一進一退の攻防だったと思う。結果、22-20 の僅差で Societe Generale Valley が 2017 – 2018 シーズンのチャンピオンに輝いた。試合が終わってみんなで最寄駅まで一緒に歩いて電車に乗った。電車に乗り込んだ時には気づかなかったのだが、我々が車両の中で立っている目の前に見るからにラグビー選手だろなと思われる若い青年が現れた。おそらくPremiershipの試合を観戦していたんだろう。見てすぐにそう思ったのと同時に目があったので
「Are you playing rugby?」と唐突に話しかけてみた。
「Yes.」思った通りだ。
「Which team? 」聞くと「HKCC」とその青年は答えた。
「HKCC、えっ!Hong Kong Cricket Club? 」と聞き返すと
「Yes !」「HK Cricket club.」と繰り返し答えてきた。
そして私はずっと気になっていたことを聞いてみた。
「I have been looking for LUKE at HKCC. Do you know LUKE?」と聞くと
少し驚いた様子で「It’s me」と笑った。ずっと探していたLUKEが突然私の目の前に立っている。奇跡的な出会いだった。すぐにお互いに状況を理解した。LUKEも私のことをずっと探していたんだ。私は少し興奮していた。こんなことがあるのかと心の底から思った。このブログの冒頭に載せている写真がその時に電車の中で撮った写真だ。この時の出会いは一生忘れることはないだろうと思っている。電車を乗り換える駅でLUKEも一緒に降りて連絡先の whatApp でIDを交換してその日は別れた。帰宅したその日の夜にLUKEからメッセージが届いた。


「Hey it’s Luke」 WhatsAppに3月10日 10:46 のタイムスタンプが残っている。
「Hi it’s HARU. Let’s keep in touch」23:34 私から返信
翌日早朝に偶然会えたことに信じられない感じのメールが届いた。LUKEは早朝からジムでトレーナーのバイトをしている。今もそうだが、会ったその日も10時46分にメッセージを送って私の返信を待ちわびながら、翌日のバイトのために早めに寝入ったんだろう。あとからそう思った。

ここでなぜ、LUKEと会えたことが奇跡なのか、また日本のトップリーグになんの縁もない素人の私が LUKE の事に思い入れているのかを説明しておきたいと思う。きっかけは 2017年2月に知り合った同じく南アフリカ出身の Gavin Wilson という男との出会いにまで遡る。私は香港の日本人ラグビーチーム GaiWu Blossoms に所属していて今も立派な?現役のプレイヤーだ。試合にでプレイするのはせいぜい15分程度ではありますが(笑
香港のラグビーシーズンは毎年9月末頃から始まって3月中旬頃までだ。複数のカテオリーに別れていて全ての試合の組み合わせやグランドの割り振りまですべて香港ラグビー協会によって運営されている。それぞれのカテゴリー別にリーグ戦が9月末頃から始まって、3月の決勝トーナメントで終わる。リーグ戦は基本的に毎週末に行われる。2017年2月18日土曜日、我らがGaiWu Blossomのリーグ戦の対戦相手は Dsicovery bay Pirates だった。その日、私は体調不良でプレイできずにタッチジャッジを担当していた。そして対面のタッチジャッジを担当していたのが Gavin だった。

   
(風貌がよく似た二人ですが、左が私、右が Gavin Wilson です。)
私には興味を持った外国人になんとなく関わりを持っていたいというような気持ちから突然声をかけたりする変な癖がある。小学生の頃からそうだった。私の故郷は長崎県の佐世保市で、米軍ベースキャンプと補給基地が街の中心部にある軍港だ。
通っていた幼稚園はカトリックの桜の聖母幼稚園と言って正門から入ると真正面にマリア象がイエスキリストを抱いて立っていた。日本人の子供のクラスの奥のほうに外国人向けのクラスがあって、ベースキャンプで働いている軍人の子供達が多く通っていたのを覚えている。また、時にベースキャンプに米軍の軍艦が入港すると佐世保の中心街のアーケードには米兵が大きなラジカセで音楽を流しながら肩と顎をリズムに合わせて大股で歩いていた。
中学生になったある日、アーケードで米兵に習ったばかりの英語で声をかけた。「What time is it now? 」するとその米兵が笑いながら「おぉ〜じゅういちじ」と日本語で答えてくれた。この時から英語で声をかけることに興味を持ったのかもしれない。少し話がそれてしまった。
そんな私の性格というか癖もあって試合のハーフタイムのときに Gavin に声をかけた。南アフリカ人が話す英語は聞き取りづらい。(さほど英語が堪能な訳ではないのですが、そんな風に思えたんです) 発音はもちろん文法についても中学生のときに習った力量では到底理解できないもので、言われていることも全くわからないまま笑顔で WhatsApp だけを交換した。Gavin のチームんは接戦の末負けたのだがその日の夜に Gavin にWhatsApp でメッセージを送ったみた。その時のやりとりが上の写真だ。日付は2017年2月18日だ。
それから少し経って Gavin からメールが届いた。南アフリカに日本でプレイしたがっている青年がいる。彼の力になってほしいという内容だった。Gavin が言うには子供のときから知ってて、彼の祖父母や母親とも知り合いだという。。ポジションはフランカー、サイズも185 cmに107 kgとサイズもあってセンスもいいし性格もいいという。その好青年が日本でプレーすることを熱望していて日本のチームへ紹介してほしいというものだった。その彼というのがこのブログで応援している LUKE VAN DER SMIT だ。メールを読みながら何故、Gavin が知り合って日も浅い私にそこまで熱くお願いしてくるのか少し不思議に思いながら何とか日本でプレイさせてあげたいなという気持ちになっていった。

Luke Van Der Smit : https://www.youtube.com/watch?v=qkZRkGDaGNc

2017年3月ころ、Gavin から彼、LUKE のプロフィールを送ると連絡があった。事前にYouTube にはプレトリア大学やスプリングボックアカデミーでプレイする様子が映っていた。ボールを持ってステップをきってゲインしたりバックスラインの裏へ走り抜ける様子が映っていた。それを見る限りとても期待できるプレイぶりだった。どんな青年なのか興味が膨らませながら Gavin からの連絡を待っていた。すぐに届くと思いながら1週間がたち、2週間過ぎても LUKE のプロフィールは送られてこなかった。そして2017年3月24日付けの WhatsApp のやりとりで Gavin とのやりとりは途絶えてしまった。その後、私の心の中には何故だか分からないがYouTubeでみた彼のプレイする姿だけが強く残された。

YouTubeでみたLUKEのプレイをふっと思い出しながら、もやもやした気持ちのまま2017年が終わった。年が明けた2018年1月1日元旦!何気なく WhatsApp で Gavin に新年の挨拶を送ってみた。「Happy new year 2018.」「See you soon at pitch.」10日後に Gavin から返事がきた。なんとケープタウンに戻っていたのだ。
なんと驚いたことに Gavin は香港クリケットクラブにあるラグビーチームにLUKE を送り込んでいたのだった。推測になるが Gavin は2017年3月に音信が途絶えてから暫くしてケープタウンに戻っていたんだ。家族の都合で連絡する余裕もなかったのかもしれない。でもそんな中で Gavin は、LUKE 香港のクラブチームに送り込んでいたのだった。

LUKE は、Herbert Smith Freehills HKCC でプレイしているとGavin が言っていた。香港のラグビーリーグは8つのカテゴリに別れている。最上位は Men’s Premiership で6つのチームが所属している。LUKE がプレイしているという HKCC もこのカテゴリーに所属している。残念ながら私が所属している日本人主体のチーム GaiWu Blossoms は Premiership から数えて6つ下のカテゴリーで当然ながら試合のグランドや時間帯も違っててなかなか LUKE がプレイする HKCC を見つけることが出来ずにいた。そしてシーズンも終盤、リーグ戦を終えて勝ち残った上位チームだけで行われるシーズン決勝トーナメットの決勝が行われた3月10日に LIKE Van Der Smit との奇跡の出会いとなったのだった。