HKFC U14G vs Sai Kung Stingrays and USRC Tigers

さぁー第2戦!Sai Kung Stingrays and USRC Tigers の合同チームが相手だ。
2戦目ということでチームの雰囲気もよくなってきた。送迎バスの中はさながら修学旅行的な雰囲気だ。ももかはベンチスタート、試合開始そうそうに相手に先制トライを許したもののすぐに反撃のトライを決め返した。その後は踏ん張り切れずに2本-4本で前半を終了。後半も合同チームの自力が勝り結果的に4本-6本で敗れた。

ももかは試合前にタックルを頑張るみたいなことを言っていた。先週の試合のあとでも「ちゃんとタックル行けてたやろ?見てた?」としきりに聞いてきてた。たぶん自分の中でタックルに行けるかどうかを試している様子だった。後半が始まってすぐにその場面があった。モールから出てきた相手に肩から当たって、しがみついて倒した。すぐに起き上がってボールを追いかけて走っていた。

ビデオを取りながら心の中で「やったな」と思った。試合の後、ちゃんと見てたよ。しっかりタックル行けてたなぁ〜と話しかけると嬉しそうにちゃんと行けてたやろぉとドヤ顔された。きっと大きな自信になったはずだ。

タックルいく時は怖い。でもタックル行かないとチームから信頼されない。それがわかっているから心が苦しくなる。チームにとっては小さなタックルかもしれないが自分にとっては何かが変わる大きなタックルだったりする。頑張れっ!

The first game of U14 Girls Rugby in Hong Kong

ももかの新しいシーズンが始まった。来年1月の決勝トーナメントまで5チームで優勝を目指して戦うことになる。今日は Flying Pirates との初戦だった。先週、事前に先発メンバーが発表されていて、ももかはHOで CO-Captain に選ばれていた。驚いた!本人もびっくりしたようで、試合前には、初戦にキャプテンという肩書きで少し緊張して戸惑っていたようだった。

香港の女子ラグビーのカテゴリー分けは、それぞれが U14 Girls League、
U16 Girls Leagueそして U19 Girls Leagueと3つのカテゴリーに別れている。ももかの U14 は12歳から14歳で構成されている。詳細はこちら:U14 Girls League

前半のキックオフを自陣の左奥まで蹴りこまれて攻め立てられた。一度はゴールラインまで攻め込まれたが相手のトライをパイルアップして持ち堪えたが、その後のスクラムからブラインドサイドを抜けられて先制のトライを許した。あっという間に攻められて何が何だか分からないままにスコアされた様子だった。それでもマイビールキックからの再スタート後に敵陣右奥に攻め込んだラックから同じくブラインドサイドを14番がまっすぐ走り抜けて同点のトライ!その後も2つのトライを奪って前半を終了できた。

試合は25分ハーフ、ピッチは成人と同じサイズだ。試合前は U14 には少し広くて厳しいんじゃないかなという心配もあったが、そんな心配は無用だった。逆にこの広さがないとバックスへボールを展開して走りきるようなランの攻撃ができないんだなと一人内心納得していたのでした(笑

ももかにとっては初めての15人での試合、しかもフルサイズのピッチで初めてのHOで先発できた。きっと思い出に残る試合になったはずだ。これまで毎週木曜日の夜練習も欠かさず参加していた。コーチの指示には真っ先に素直に従って取り組んでいた。今朝、集合場所の Football Club にいく途中で、試合中の課題としてタックルをあげていた。心の中でタックルに行けない自分と戦っているようだった。ラグビーを通じてちゃんと成長しているんだなと嬉しくなった。

前半を終わって、3本ー1本で優位に試合は進んでいきそうな雰囲気だったがディフェンスのギャップとやはりピッチの広さに疲れたのかチーム全体の動きが鈍くなった。途端に立て続けに2本をとられて同点、流れが相手チームに行きかけたときに頼りになるオリビアが何人もの相手選手を引きずりながらもゴールポスト下へ勝ち越しのトライを決めた。その後、相手の心を打ち砕くようなダメ押しのトライを決めて6本ー4本でシーズン初戦を勝利で飾った。

ももかは何度もラックやモールからもらったボールを前に攻め込んで着実にゲインしていた。ナイスプレイだったと思う。上出来だった。それにもまして嬉しかったのは、自分の弱みだったタックルにちゃんと取り組んでいる姿が見れたことだ。向かってくる相手に肩から当たってしがみついて倒した場面が何度かあった。試合のあとに「タックルいったところ見てたで」嬉しそうに「少し怖くなくなった」と笑っていた。

NHKのサンデースポーツに出ていたスポーツジャーナリストの「藤島大さん」が今回のワールドカップを通じて「ラグビーっていいもんだなぁ」という気持ちが広がってほしいと言っていた。本当にそう思う。ラグビーっていいもんだなぁ。

試合後に仲良しのシエラと一緒に!来週、再来週と強敵の HKU Sandybay 、Valley Fort と、厳しい試合が続く。楽しみだ。頑張れ MOMO!

涙の種類

ワールドカップの予選プールでみたニュージーランドと南アフリカ戦のあと、私の後ろでスプリングボクスのモスグリーンのジャージを着て泣いていた青年の涙は悔し涙だったのだろう。20日の日本代表と南アフリカ戦が終わった時に自然と流れた私の涙はどんな涙だったんだろうか?2015年、夜中に勝って流した涙とは明らかに異なる種類の涙だったと思う。静かに、そして感謝の気持ちから流れた涙だったと今、振り返って思う。

少し余談になってしまうが、日本と南アの試合の前に行われたウェールズ vs フランス戦、この試合で危険行為でレッドカードを受けて途中退場したフランス代表のロック、セバスチャン バハマイナ(SEBASTIEN VAHAAMAHINA)のことが気になって仕方が無い。寂しげにロッカーに引き上げる後姿がパブリックビューイングの大画面に映し出された時、何故だか胸が痛くなった。彼の気持ちを思って涙が出そうになった。やった行為は決して許されるものでは無い。レフリーの判断は正しいと思うし、翌日のフランス代表HCのコーチのコメントも潔かった。ただ、彼自身の気持ち、きっととんでもなく後悔しているだろうその気持ちを推し量ると今でも胸が痛くなる。つらいだろうな、一人で可哀想に。。。そう思ってしまう。次のフランス大会には胸を張って戻ってきてほしい。そう思う。

さて、題名の「涙の種類」とは話はそれますが、明日から私自身の香港での2019-20202シーズンが始まる。実はシーズンはすでに3週間前に始まってはいるのだけれど、出張が重なったことと香港のデモの影響と対戦相手のメンバー不足による不戦勝という戦績で、明日は私自身にとってのシーズン開幕戦というわけだ。昨シーズンの開幕戦では約30年ぶりにトライすることが出来た。明日はその時の開幕戦と同じピッチでの試合だ。トライなどとたわけたことは考えず愚直にディフェンスとスクラムに集中する。そして怪我をしませんように神様宜しくお願いします。

ありがとう日本代表

私は家族とそして香港のラグビーチームの仲間達と一緒に大きなパブリックビューイングの画面の真正面で応援した。JAPANの試合の前のウェールズ vs フランス戦が始まる一時間ほど前の1時30分ころには会場に着いた。3つ目のベスト4の権利を掛けたこの試合もいい試合だった。試合中、私の左隣には若い青年2人が人工芝の上に胡坐をかいて座っていた。フランスがいいプレイをするたびに大きな声を出して画面に向けて右手を振り上げていた。香港には意外とフランス人が多い。印象だけではなくてきっと実際に多くのフランス人が住んでいるんだろう。試合終了間際にゴール前のスクラムが崩れたモールからボールが偶然に飛び出て、そのボールを受けたフランカーがゴールに飛び込んでトライ、コンバージョンも決まって1点差でウェールズが勝利した。ポスト正面にトライを決められた瞬間、逆転のコンバージョンも確信したのだろう負けを確信したその青年は胡坐をかいたまま首を下を向けて涙をこらえているように見えた。1点差、しかも試合終了間際の逆転負けだ。ショックだったろうな。ニュージーランドと南アフリカ戦のスタジアム、試合後に私のすぐ後ろでスプリングボクスのジャージを着て涙を流していたあの青年を思い出した。

南アフリカは強かった。80分が過ぎてボールがタッチに蹴りだされた瞬間、選手達のことを思ったら自然と涙がこぼれた。そして香港のパブリックビューイングの会場も拍手に包まれた。私は振り返って試合前に会話を交わした南アフリカ人のGarlandさんに握手を求めた。試合が始まる少し前に私たち家族が座っていた後ろのスペースにガールフレンドと一緒にビールを片手に入ってきた。その後ろにはチームのメンバーが10数人で陣取っていた。スプリングボクスのジャージを着てる大柄な体格のナイスガイだった。ラグビーは人と人を理由もなく結びつける不思議な魅力がある。理由もなくというのは実は間違いで「ラグビー」というそれが理由になって自然と繋がったいく。国籍や性別は関係ない。ラグビーが好きだというただそれでけでいい。南アフリカの勝利を「Nice game, Congratulations.」と声をかけて握手する。「Thanks、also Japan is nice team.」と握手した右手にさらに力が入る。その後ろにいたチームのメンバーと握手を交わしている。ここにもまた新しいラグビーつながりだ。

日本代表は目標としたベスト8を達成した。きっと選手の体はボロボロだろう。どうかゆっくりと休んでほしいと思う。お疲れ様でしたラグビー日本代表、そして心から「ありがとう」

勝った!

大声で叫びながら泣いた。周りにも両手を突き上げて泣いているファンが何人もいた。試合を終わらせるタッチキックがけられた瞬間スタジアムは大きな大きな歓声に揺れていた。

勝った。スコットランドに勝った。目標にしていたベスト8進出だ。その場に居たことをとても嬉しく思う。家族と一緒にその試合の場に居れたことに感謝した。

 

Public viewing in Hong Kong

香港全域の電車がストップしている中、ももかと一緒にセントラルの FUNZONE に行ってきた。ニュージーランド vs ウルグアイ戦!試合内容はニュージーランドの選手層の強さが際立った試合だった。途中、豪雨にも見舞われたが久しぶりにももかと一緒にふたりでお出かけできて楽しい時間でした。最近はよく一緒にラグビーを観戦するようになった。私の横で「今のはオフサイドや」とか「ノットリリースや」とか言っている。今のは何の反則なん?「アブストラクションだわ」ボールを持っている人の前に味方のプレイヤーが居てディフェンスがタックルに行けなかったから、反則や!と説明するとそうなんかぁ〜 こんな具合だ。

 

 

ラグビーへの興味がどんどん大きくなっているように見える。今、日本中でワールドカップのお陰でラグビー熱が高まっている。ラグビーというスポーツがもっている人と人とを繋げる特別な魅力を肌で感じてほしいと思っている。ずっとラグビーというスポーツを続けてほしいものだ。

 

FANZONE Hong Kong

2019-2020 Season

10月5日 開幕初戦のはずだった。昨日からのデモの影響で、今日は香港内の電車が朝から全面ストップされた。複数の駅が昨夜のデモで襲撃されて通常業務ができない状況だ。開幕戦は延期が決まった。

この夏は出張が多く重なって満足に練習に参加できていなかった。その後ろめたさと不安もあって木曜日の夜練習に付け焼き刃的に参加していたんだけど、正直言って今日の開幕戦の延期は助かった。

初戦は10月12日:https://www.hkrugby.com/domestic/community-league-2

でも、来週は日産スタジアムでワールドカップ観戦だ!第2戦に備えて気持ちだけは作っておこうと思っている。

香港で今

私が住んでいる場所は香港の東側、将軍奥という場所です。日本領事館からメールで提供されていた注意情報どおりデモ行われていた。住んでいるマンションは駅ビルの上層階だ。駅の改札からエスカレータをあがった2階にはスターバックスがある。10時半過ぎ、まさかと思って見に行った。オープンテラス席は無残にも荒らされ放題だった。レジのパソコンの画面はひび割れていた。同じフロアーにある元気寿司、吉野家、優品360といった中国系のオーナーの店は軒並み呪撃されていた。中国銀行も例外ではない。

 

1階部分から赤色灯とともに警報音が聞こえてくる。もしやと思って改札へエスカレータを降りていくと改札前のシャッターが降りている。

数人の香港人の大人がスマホで写真を撮っている。改札横のバスターミナルの入り口から駐車場を抜けて大通りに出てみることにした。大通りにでる手前の駐車場の脇で黒いマスクに黒いTシャツの若者数人とすれ違った。少し怖さも感じた。黒いマスクで隠されていて表情はわからない。通りに出る手前から「ガァーン、ガァーン」と不定期に大きな音が聞こえていた。なんなんだろう?みると2車線の大きな交差点が黒い服装の若者たちで覆い尽くされていた。

ちょうど交差点の中に少しスペースができていて、その中で二人の若者が鉄の棒で信号機を破壊していた。鉄の棒を振りかぶって頭上にある信号機を叩き壊している。残っている信号機を叩き落とすと周りから歓声があがる。「加油!加油!」の声に混じっていろんな掛け声がいたるところから湧き上がる。香港に自由を!きっとそう叫んでいるんだろう。ここに集まった若者はいったい何を思って集まっているのだろうか?しゃがみこんでスマホを見入っているものもの横で必死で呼びかけるものもいる。鉄の棒で信号機を壊す様子をみて拍手するものもいる。深夜のコンビニの前に集まる若者のようにも見えた。

私の住んでいるこの地域は中心部からは少し離れた住宅街だ。郊外にできたショッピングモールを中心に開け始めたところで田舎要素もあるところだ。にも関わらずこれだけ多くの若者が集まって政府に対して抗議の声をあげる。

私が駐在員として香港にきたのは2008年1月だった。11年前には街中を歩いていても中国の標準語であるマンダリンを聞くことは少なかった。それが今は街中をあるいていてすれ違いざまに聞こえてくるマンダリンがなんと多いことか!香港の人口は700万人だ。そのうちすでに約300万人が大陸からきた中国人だそうだ。

日本のテレビ局が香港の今を特集で報道していた。その中の街灯インタビューで親中派(中国を支持する香港人)のおじさんが答えていたいた言葉が印象的だった。「自由は食べられない」日本のテレビ局が向けたマイクに向かって力強くそう言ってのけた。香港が変わっていく。

平日練習

毎週木曜日の練習は欠かさず参加している。しかも嬉しそうに!ももかの木曜日は少しハードだ。朝、7時40分前には家をでる。電車に乗って3駅目が学校の最寄り駅だ。授業が終わるのは3時30分、それから電車を乗り継いで Causeway Bay まで行って1時間の塾(KUMONにいくもん)通い。5時過ぎには終わって Football club で 18:00から19:30までが練習だ。 そこに行くと楽しい仲間と一緒にラグビーあが出来る。とても楽しそうだ。私も嬉しい。最近はひとりでラグビー中継を見ながら「今のはノットリリースや」とか、「あれはオフサイドやわ」とか一緒に見ている嫁さんに解説してくれるらしい。たいしたもんだ。
それにしてもここ香港のラグビーが出来る環境はすばらしいと思う。ももかは今シーズンはU14としてシーズンを通してリーグ戦を戦う。香港ラグビーユニオンが運営しているリーグ戦だ。おおよそ20近いカテゴリーに分かれていている。最上位はプレミアリーグ、その中から香港代表が選ばれている。このブログを始めたきっかけでもある「ルーク」は今年から代表に選ばれている。そのカテゴリー分けの一番下に位置する「Under 14 Girls League」が、ももかが戦うリーグだ。
夕方からピッチは複数のチームの練習で混雑してきた。U14 Girls の横ではU16が練習してしている。奥のほうではU16 U19 Men、時間が遅くなるにつれて大柄な男達が続々とピッチに姿を現してくる。香港のラグビーは強くなるだろうなぁ~間違いなく強くなるだろう。そう思う。

HKRU : https://www.hkrugby.com/pages/under-14-girls-league

私がピッチに到着したのは7時前、U14 Girls はタッチゲームをしていた。タッチゲームでもどうやって攻めるかチーム内で話し合うように指示がでる。遠めで見ている私には当然、何を話し合っているのかは聞こえない。話しているリーダーの声にみんなが頷いている。リーダーは身振り手振りでみんなに激を飛ばしている。ラグビーで欠かせないチーム内でのコミュニケーション。この年代から習慣付けているのかもしれない。すばらしいと思う。

勝った!

大一番の試合のあと、Facebook や Instagram には日本代表に関する投稿が溢れている。(写真は Instagram から拝借しました。無許可です。ごめんなさい。)私は日本の自宅でひとりテレビの前で応援していた。気づいたらひとり声を出したり、立ち上がったりしながら興奮していた。

勝った。試合終了間際の数分間は勝利を確信してはいたものの落ち着かない気持ちでいた。アイルランドがボールを蹴り出した瞬間、立ち上がって「勝ったぁ」と声をあげて拍手をしながら泣いていた。(右の写真は私が Facebook でアップした一枚です)
こちら:https://www.facebook.com/haruki.watanabe.7

試合後にアイルランドの選手が花道を作ってくれて拍手して日本代表を迎えてくれたいるシーンが映し出されていた。感動だった。そして次に稲垣選手が大泣きしているシーンも映し出された。あの稲垣選手が泣いていた。この勝利のためにどれほどの苦しい時間を過ごしてきたのかを思いやるとグッとくるものがあった。

本当にラグビーっていいなぁ〜 次は10月5日に豊田スタジアムでサモア戦だ。相当厳しい試合になるだろうな!頑張れ日本、頑張れブレイムブロッサム!
ももかと日本代表(ˆˆ)
アイルランドに勝利は奇跡じゃないけど、これは奇跡の一枚なり!