ラグビー友達

掛け替えのない友人たち

試合が終わると相手チームに敬意を表すスリーチアーズ、そしてお互いに肩を抱き合いそれぞれを称え合う。ラグビーの試合の後に見られる気持ちのいい時だ。そうして知り合った友人と次の試合で正々堂々と戦う。それが礼儀だ。香港のラグビー部にはそうした文化がしっかりと根付いている。そんな環境に娘を置いて置けることに心から良かったと思う。

先日、香港のU16女子のラグビーウーマンを2つに分けて試合をするイベントがあった。自分が所属するチームのメンバーもバラバラに分かれてチームの編成を行なって35分ハーフの試合が行われた。香港の女子ラグビーは間違いなくこれから盛り上がると思っている。そしてその中に娘のももが居てくれることがこの上ない幸せだ。

vs HKU Sandybay

ももが泣いた

25分もの間、ずっと自陣のゴール前でのディフェンスを強いられ続けていた。U16Gの試合は今シーズン、変則的に10人制の25分間の一本勝負のリーグ戦だ。試合開始直後から始まった攻防の中、何度もボールをターンオーバーしてはキックで陣地を挽回し続けていた。全員が体を張って相手を止める。その繰り返しだ。Sandybayは先週の試合でHKFCに負けている。闘志を漲らせてゴールに迫ってくる。何度目のキックだったろうか?少し高く上がってしまって距離が出なかったボールを背走してはしる相手のウィングがダイレクトキャッチした。そしてそのまま反転して対角線方向のコーナーへ向かって走り出した。ディフェンスのほとんどが反対側のコーナーに取り残されたままだ。ボールを持った相手のウィングと一直線に真横に走るディフェンダーとのゴールまでの競争になった。すでにロスタイムに入っていることは分かっていた。届かなかった。HKFCは最後の最後で力尽きた。レフリーが右手をあげてトライのホイッスル、コンバージョンはUnsuccessful、0-5で敗れた。

HKU SandybayはHKFCの宿敵だ。U16Gの年代はコロナ禍にあってクラブチームが減ったこともあって合同チームが再編されている。Valley、DB Pirate、それにKukriの合同チーム、もうひとつは、StingrayにTigersの合同チームだ。HKFCとSandybayだけが単独で構成されたチームなのだ。この変則4チームで2022-2023シーズンを戦っている。単独チーム同士という事もあって相手には負けたくないとうチーム同士のプライドの張り合いなのだ。先週の試合はHKFCがトライ数で4-0で勝利していた。

厳しい顔で全員がベンチのほうに戻ってきた。チーム全員の顔に悔しさが滲んでいた。後ろのほうにももが居た。遠目からでも涙目になっているのが見えた。「負けたのが悔しかったんだな」ベンチからみていてそう思った。コーチの周りで円陣を組んで長いミーティングのあとももがそばに来た。近づくにつれて泣きじゃくっていた。少し様子が変だなと思っていると「届かなかってん、タックル行けたのに、届かなかってん」泣きじゃくりながらそう言っていた。すぐに分かった。最後に一直線に追いかけたのはももだったんだ。タックルが間に合わなかったんだ。「行けてん」そう言ってずっと泣きじゃくっていた。するとそれに気づいたチームメイトのシエラが傍にきて一生懸命に「もものせいじゃないよ、もものせいじゃない」と背中をさすりながら声をかけてくれた。「うん、うん」とうなづいて聞いていた。
試合の後、ももが泣いたのは今回で3度目だ。一度目はラックからボールを持ち込んでヘルドアップ(パイルアップ)されてトライ出来なかった時、2回目は2020年1月1日のHAppy New Year Gameで敗れた時だ。悔しくて泣く、いい経験になったいることだろう。次に活かしてほしいと思う。

ラグビーがいっぱい!

先週末からずっとラグビー漬け!

15日、土曜日はお昼に女子ラグビーワールドカップ 「サクラフィフティーン vs アメリア」をテレビで観戦、前半の入りはいい感じだっただけに途中から目立ち始めた小さなミスが結果大きな差となって残念ながら敗退、やっぱり格上の相手との試合では小さなミスが命取りになることを実感させられた試合だったな。ビールを飲みながらのテレビ観戦だったのでちょっと休憩、夕方からはHong Kong Football Clubに出かけて、もものチームのコーチが出場する試合の応援、ももはボールガールで参戦してた 🙂

やっと香港に本格的にラグビーが戻ってきたと実感している。先週 8日の初戦に敗退してからずっとスッキリしない日々を送っていた。気持ちを入れなおそうと参加した木曜日の Honk Kong GaiWuのウィークデートレーニング、若い仲間と体をぶつけて汗をかいてリフレッシュできた。そして気持ち新たに臨んだ日曜日の GaiWu Blossoms の練習、次の試合に向けて先の試合の反省点を修正した。特にフォワードのラックでのディフェンスだ。大きな相手を止めることを意識してダブルタックルを意識してラックAD、目の前にチーム一の巨漢のN藤が迫ってくる。足元にT澤が入る、うえには俺がきっちりと肩からガツンと当たる。N藤が倒れてフォイッスルがなってプレーが止まる。N藤が「ナイスタックル」と言ってくれた。いい練習ができた。次の試合、気持ちを入れて勝ち切りたいと思っている。
練習の後、ももの試合の応援に Sandybay まで移動、Hong Kong Football Club U16G 久しぶりに顔見知りの父兄にあった。顔を合わせるたびに「Hey, Haru san」と声をかけてくれる。まだプレイしているの?試合結果は?などなど、聞かれるたびに「うん、まだプレイしているよ」と答えると「Wow」と大袈裟に笑ってくれる。ももは今シーズンもキャプテンに選ばれていた。チームの円陣から戻ってきて息を荒げて「キャプテンだって」と目を丸くして言ってきた。しっかりタックル行けよと送り出した。今シーズン、U16Gはプレイヤーが減ったこともあってチーム数も4つに減った。単独でエントリーしているのは Hong Kong Football Club、HKU Sandy-Bay RFC の2チームのみ、あとは Vally Fort と DB Pirates の合同チーム、それに Sai Kun Stingray と Tigers の合同チームだ。しかも10人制だ。コロナの影響でプレイヤーが家族と一緒に母国に帰ってしまったことが原因だろう。結果、ふたつの合同チームに連勝して臨んだHKU Sandy Bayとの最終戦、正直なところ難しいだろうなと思っていた。ところがだ!24-0 の完封勝利、みんなしっかりとタックルを続けて自陣5mまで攻め込まれてもトライをさせない。一度はパイルアップでインゴールドロップアウトで逃れた場面もあった。攻撃では自陣10mのラインアウトからきれにオープンに展開、スタンドオフがループを決めて余ったウィングが左コーナーまで走り切ってトライ、見事な攻撃だった。実はこのチームは2年前にシーズングランドチャンピオンを勝ち取った実績のあるメンバーだ。そのほとんどが残っている。新しいメンバーも数人加わってくれて今シーズンが楽しみだ。

やっちまった(><)

腰痛は突然に!

先週末の金曜日にとった勝手にプライベート夏休みがよくなかった。9時過ぎに起きて「そうだッ!練習行こう :)」と思い立って西貢にあるKaw Sai Chau Publoc Golf clubに練習に行ってきた。数日前から少し腰に違和感は感じていたのだけれど「まぁいいか」と押し切ったのがよくなかった。ゴルフの練習ではスイング改善に大きな閃きもあって納得しているのだけれど一時間以上に渡って腰に負担をかけてしまった。土曜日の朝からシャキッと立てなくなってしまった。垂直方向へ上下運動は問題ないのだが少し前傾するだけで腰に「ピキッ」と電気が走る。「トホホ、参った」
日曜日、GaiWu Blossomsの練習は13時30分からHappy Valley Pich #5だ。少し早めに家を出て娘が練習しているFootball Clubを覗いてみた。メインピッチに男子、女子が分かれて炎天下のもとボールを追いかけている。最近は娘も練習を見られるのが嫌らしく遠くからこっそり様子をうかがうことにした。数か月ぶりにあうチームメイトたちと楽しそうだ。見つかる前にFootball clubを出てHappy Valleyに向かう。LukeがVally Fort U16のヘッドコーチを任されたと聞いていたのでそれも見に行くことにした。遠くからみてもその体形でLukeだとすぐに分かる。ニコニコしながら近づいてきていつもの低い声で「Hey Haruuu」と手を出してくる。少し話をして暫らく練習する様子を見ていた。西洋人が中心のチームだ。U16、横幅はないが身長は大人とさほど変わらない。スキルを身に着けて体重が付いてくるとすぐにラグビー選手っぽくなるはずだ。きっと数年後には香港のラグビー男女共に強くなる、僕は強くそう信じている。
さて、我GaiWu Blossomsの練習だ。腰痛で見学です。今月末にプレシーズンフレンドリーマッチが組まれるらしい。練習内容も少しづつ実践形式の内容が盛り込まれる。ヘッドキャップとマウスガードをつけて「ガチ」のあたりも始まる。2022-2023シーズンは来月10月から始まります。

2022-2023 Hong Kong Football Club U16 Girls

Hong Kong Football Club U16G

いよいよシーズンが始まります。めっちゃ楽しみです。でも、もう練習を見に来なくていいからねッと釘を刺されてしまいます😭 でもこっそり見に行くつもりです。最初の練習は今週末15日(日)1時からクラブのメインピッチです。行こうと思っています!いひひ😀

懐かしい一枚

懐かしい写真をアップしようと思ってページを開きました。何年前だろう?ラグビーを始めて2年目くらいかなぁ〜練習中もなかなかボールをパスしてもらえずに人の後ろをついて回っていたころを思い出します。写真は定期戦での一枚です。自陣でボールをもらってライン側を走り抜けてトライを決めてみせました。パパは写真を撮りながらめっちゃ嬉しい気持ちになったのを覚えています。

今、香港のすべてのラグビーが止まっています。香港政府は今日、入境者に対する規制を4月1日から緩和することを発表しました。残念ながら公共施設やレストランなどへの規制は継続されるようです。この止まった時間がとてももったいなく感じています。

 

2022 New Year’s Day Youth Rugby Girls U16

なんと幸せな一日だったことか!

会場のアナウンスで両チームの名前が紹介されてグランドの左コーナーから選手たちが勢いよく走って入ってきます。みんな弾けるような笑顔と代表チームに選ばれた誇らしげな顔に見えます。グランド中央を挟んで右と左で円陣を組むと今後は引き締まった戦いに臨む凛々しい顔に変わっていました。大きな声で掛け声をかけ終わると自分のポジションに散らばっていきます。レフリーが右手を上げてホイッスルを吹いてキックオフです。

その中にももがいます。ポジションはHO、スターターとしてグランドに立っていることを誇らしく思っていました。と同時、怪我だけするなよ。それからひとつでも自分で納得のいくいいプレイができればいいなと思ってみていました。U16Gは、2022年、2023年に15歳、16歳に達するプレイヤーが条件です。ももは昨年11月に14歳になったばかりです。。今年11月にやっと15歳になることを考えるとほぼ1歳半くらいの年齢差があります。この年代の1年の差はとても大きく中には180センチをこしているプレイヤーもいます。そんな環境の中で一生懸命にプレイしている姿を見ていると感慨深いものがあります。

前半に相手チームにトライを決められて7ー0でハーフタイム。トライを決めたのは同じクラブチームでプレイする仲良しのオリビアでした。後半始まって早々にラックから出たボールをバックスが展開して同点のトライ、その後は一進一退の膠着状態でホーンが響いてロスタイム、攻め込んでいた相手陣地からペナルティやモールでじりじりと自陣のゴール手前まで押し込まれて最後は、またオリビアにラックから拾ったボールをゴリ押しで決められてノーサイド、劇的な幕切れでした。試合後、オリビアはプレイヤーオブマッチに選ばれました。

試合後に選手全員で記念写真をとっている時にグランドにおりていくとももが泣きながら近寄ってきました。何人かの選手が真っ赤に目を腫らして泣いていました。少し驚きました。また、来年U16に選ばれて1月1日に試合ができることを祈っています。

頑張れ!もも 🙂

Youth Rugby U16G

 

Penninsula vs Island on 1st Jan 2022

NAG U16G(National Age Grade Under 16 Girls)

久しぶりにももの練習を見学にいくことが出来た。NAG U16G(National Age Grade Under 16 Girls)香港ナショナルチームのセレクションが11月に始まって以来、日本出張や強制隔離の期間と重なっていくことができていなかった。通いなれたホームグラウンド、Hong Kong Football Clubにに約2か月ぶりにやってきた。15時30分に練習開始、4時少し前についた時にはラインアウトの練習をしていた。見ているだけで気持ちが高まってくる。
毎年1月1日に行われる代表チームを Penninsula island という二つのチームに分けての記念試合に向けての練習だ。この日はU16G、U16B、U19G、U19Bと4試合が行われるはずだ(たぶんね)ちょうど2年前にもU14Gとして試合をした。友人のご夫婦も応援にきてくれるはずだ。むちゃくちゃ楽しみだ。

Welldone, Momo!

グッジョブ!

先週の日曜日の試合で、ももがトライした様子を友人のお母さんがビデオに撮ってくれていて送ってくれた。ゴール前のラックからボールをピックアップして前にいるディフェンスに突っ込んでいってドーン、トライを決めた様子が映っていた。

バックスがボールを展開して鮮やかに走り切って決めるトライはカッコいいと思う。観ている観客もボールが次々にパスされていく度に歓声が沸き起こってピッチの雰囲気も盛り上がる。自分が応援しているチームがトライを決めてくれたら周りでの観客同士でハイタッチして大はしゃぎするのもラグビー観戦の魅力のひとつだ。

ただ、私はゴール前のラックから何度も何度も愚直にボールをピックアップしてちょっとづつ前に進んで最後の最後に飛び込んだ選手の胸の中に大事に大事に抱えたボールの先がほんの少しだけ白いトライラインにかかって決めるトライが大好きなのだ。ラックの状態からレフリーはホイッスルを口元に持っていってしゃがみ込んでボールとトライラインの接点を確認しようとする。そして突然、しゃがんだままの姿勢からホイッスルと同時に右手が上がる。その瞬間、モール上で必死に攻防を続けていた両チームの選手達の動きが止まって明暗が分かれる。折り重なった人の一番下から満面の笑顔で立ち上がろうとするトライを決めたプレイヤー、それまで必死に全力を出し尽くして防御していた体から一気に力が抜けたプレイヤー達がゆっくりと起き上がり始める。そんなトライシーンが何とも言えず大好きなのだ。

それをももがやってくれた。一生忘れることのないトライシーンになるだろうな。よくやったと心から褒めてあげたいと思う。以前、同じようなトライシーンがあった。試合には勝ったのだけれど、試合後に私のところにきていきなり泣き出したことがあった。同じようにラックからボールをピックアップして飛び込んであと、ディフェンスに使ってヘルドアップでトライにならなかった。悔しいと試合後に大泣きしたことがあった。その時のことを思い出させるトライです。

トライシーンはこちら

それからもう一つ、Hong Kong Rugby UnionからU16Gの代表練習メンバーにセレクトされたので12月からの練習に参加するようにとメールが届いた。本人はめっちゃ喜んでんいた。1月1日には、選ばれた選手達によってドラゴンズとライオンズに分かれての記念試合が行われる。今から楽しみだ。

RUGBY IS BACK to HONG KONG Vol.2

香港スタジアムにラグビーが帰ってきたぞ!

久しぶりの香港スタジアム、プレミアリーグ Hong Kong Footaball Club vs Societe Generale Valley RFCの第6戦がなんと!!香港スタジアムで行われた。私も自身の試合のあと先にスタジアム入りしている嫁さんと娘の後を追って急ぎ足で駆け付けた。私が試合をしたFootball clubから香港スタジアムまでは歩いて15分程度だ。試合の後ということもあって少し上り坂になっているスタジアムまでの歩道がさらにきつく感じる。「こっち結構、人多いよ」途中、嫁さんからラインで連絡が入る。16:30 KO、女子の試合はすでに始まっている。女子のこの2つのチームにはももかの知り合いが多くいる。HKFCには、ロックの2人、ロッシーニとケイトはともに昨シーズンと今シーズンのコーチだし、13番アンナは今シーズンのバックスコーチ、14番の右ウィング リディアは昨シーズンのバックスコーチだ。フッカーのフィオンも会うと声をかけてくれる知り合いだし、フライハーフのアイリーンも顔見知りだ。みんなももの顔を見ると声をかけてくれる。VALLEYの方には14番、ウィングのスミスは学校のPEの先生だ。このスミスとHKFCのロッシーニは共に女子15人制の香港代表メンバーだ。HKFC 13番のアンナはセブンスの香港代表だ。どんだけ恵まれた環境にいるんだと今更ながらに驚くわ。
メインスタンドはほぼ満席に近い印象、バックスタンドも真ん中周辺は多くの人で埋まっている。セブンスでは被り物で大騒ぎすることで有名な「サウススタンド」も変わりなく多くの観衆でにぎわっている様子が見える。
男子の試合はHKFCが試合終了間際に劇的な逆転トライを決めて 20-17 勝利した。嫁さんと娘のお目当ては15番 Carter Smith、ニュージーランダーのイケメンだ。男から見てもめちゃカッコいいと思う。試合の後にお疲れさんと握手するとニマッとウィンクして仲間がいるほうへ戻っていった。いやぁ~ラグビーっていいね。

HKFC vs Valley 試合結果はこちら

つづく