2022-2023シーズン終了

悔しさと清々しさの中で

43 対 46、最後のワンプレイで逆転されてしまった。厳しい試合だった。でもよく頑張った。試合後の円陣でキャプテンが言った。いい試合だったと振り返るんじゃなくて勝つチームを目指そうと!厳しい試合だった。vs Valley。前回でも完敗した相手だ。開始早々に立て続けに2本のトライを許した気が付くと前半だけで24点差をつけられていた。前節を終わって我GaiWu Brossomsは首位から1ポイント差の3位だった。他力も必要ではあったがボーナスポイントをもらえる4トライをとって勝利するともしかしたら1位になる可能性も秘めていた。みんな気合を入れて臨んだ試合ではあったのだが・・・後半が始まった。攻撃のテンポもいい。前半とは違うチームのような動きで立て続けに2トライを返したところで途中参戦、ピッチに立った。いきなり試合再開のキックオフのボールが目の前に飛んできた。小高く放物線を描いたボールが落ちてくる。視野の先に黒い影が飛び込んでくる。何とかボールをキャッチと同時にガツンと来た。サポートにきてくれた仲間に倒れながらボールをパスしてゴロンと倒れた。よかったボールはつながった。それからGaiWuの怒涛の攻撃でなんと43-39と逆転に成功!歓喜が上がる!油断したわけではなかった。後半は無得点に抑えていた相手Valleyが後半の後半に息を吹き返した。じりじりと自陣に押し込まれる。ペナルティもあった。ベンチから広がれ、ボールを見ろ、止めろ声が飛ぶ。最後のプレイと知って相手の勢いも増してくる。ポール左下にモールから押し込まれてトライを許してしまった。コンバージョンも成功してレフリーのホイッスルと同時に2022-2023シーズンが終わった。
悔しさもあった。と同時に清々しさもあった。コロナに翻弄されながらも春先から夏場にかけての練習を耐えて臨んだシーズンだった。真剣勝負のスクラムの楽しさも少し分かった。苦しくても走っていると何かいいこともあると最後の試合で教えてくれた。3月はオフだ。さぁ来年に向けて・・・陰気一転、行けるかな 🙂

嗚呼、スクラムの楽しさよ!

ドン底に突き落とされたvs Origin City RC Quakes 3-38

昨日はシーズンリーグ1位を目指して望んだ試合だった。Gai Wu Hong Kongからもサポートもあって20人の戦士で望んだ試合だった。結果、ひとつのトライも奪えずにPGのみの3点のみ、相手には走り切られて38点もの大量特典での大敗を喫した。リーグ最終戦を前にして2勝3敗だ。まだ他のチームの試合結果が出ていない今日時点では何とも言えないが状況はかなり厳しい。それでも最後の試合には全力で臨みたい。

そんな厳しい試合の中でもいいこともあった。香港ラグビーでは恒例なのだが試合終了と同時に勝者が敗者の健闘を讃えてチーム全員でトンネルを作る。そしてそのトンネルの中を敗者が通り抜ける際に「Three Cheers for」の掛け声をかけてくれる。トンネルの中を進んでいくとスクラムで対面にいた1番と目があった。身長は俺よりも遥かに高く180数センチはあると思う。その彼が「ナイススクラム」と声をかけてくれたのだ。「嬉しかった」スクラムではプロップというポジションは目の前に相手を見据える。何度かスクラムを組むうちに不思議な共感ともいうべきなのか確実な意思疎通を感じることがある。当然試合中はそんな感情を相手に見せるようなことはしない。この日の試合でもレフリーの「クラウチ」の合図に合わせて膝を曲げて体勢をとる。実は最近スクラムを組むことが楽しいと思えるようになってきたのだ。「セット」で肩を当てた瞬間に相手の技量がわかる。俺は極力低く低く組むように背中を張っている。地面が目の前に迫ってくると少なからず頭から落ちそうな恐さもある。そこで我慢してロックの押しを真っ直ぐにおけ止めるように身体中に力を込めて姿勢を固めるのだ。この日の最後のスクラム、セットの後に肩を当てた瞬間に勝てそうな気がした。ボールイン、低く低くと言い聞かせて近づく地面との恐怖に耐えながら全身に力を込める。相手の右肩が割れたのが分かった。そのHOとの間を割って前にです。押し勝った。今年一番のスクラムだったと思っている。

試合の流れを変えてしまったハイタックル

後半開始早々、ラックから展開されたボールがバックスのパスでライン側に流れるようにつながっていく。前のラックに入っていなかった俺はボールを追って必死に走った。味方のウィングのディフェンスを切り返そうと相手がカットインして俺の目の前に走り込んできた。その瞬間、俺の右手が相手の左肩口にかかってしまった。「あっ」と思った瞬間、相手と共に地面に倒れこんだ。倒れた俺の上に仲間がオーバーにサポートしてくれたのが分かった。下敷きになりながら「良かったレフリーの笛は聞こえてこない」下敷きになっている右腕が痺れてきた。ゆっくりと体を起こして顔を上げると仁王立ちしているレフリーと目が合った。「High Tackle」かなり厳しい顔で俺を睨んでいた。「相手のアドバンテージを見ていたんだ。だから笛が鳴らなかったんだ」「あちゃー(><)」ペナルティキックで大きくゲインを許してそのごトライを決められてしまった。せっかく3ー12で追い上げムードで臨んだ試合後半だったのに、俺のハイタックルで大きく試合の流れを変えてしまった。ごめんなさい。

 

不安と責任感の間で

2ヶ月ぶりのゲーム

ボコボコにやられた。vs Valley 62ー29の大敗でした。棄権も危ぶまれた選手登録の少なさを何とか乗り切って臨んだ試合だった。試合開始のホイッスルがなった時の控え選手は鎖骨を骨折しているキャプテンとオイラのみ。いやはやどうなることかと思っていると開始早々に先制トライを決めてくれた。おぉ〜と盛り上がったのも束の間、立て続けに2本取り返されて逆転、その後もとってはとられて、取られての繰り返し、結果惨敗となりました。

でも、楽しかったです。12月3日の試合を最後に今日まで2回の日本出張とクリスマス休暇、年末年始休暇、春節のお休みと行事続きですっかり弛んでしまったお腹を押しての参戦でした。前半20分過ぎたあたりで水を差し入れに行くと苦しそうな顔をした若手のバディ、「変わろうか?」と声をかけると「お願いします」という、さらに「アバラ折れちゃったみたいっす」
「ええッ?マジで」
「たぶん(><)」と言う。思いがけない形で2ヶ月ぶりの参戦となったのでした。昨年末から続いていた腰痛を押しての参戦だったのですが、意外と試合では痛みはなくスクラムも自分的には安定して組めていたかなと思っております。後半に入ってからは交代することなく35分間をピッチで過ごすことができて新春早々嬉しいかぎりです。試合には負けてしまったけれど少ないメンバーで戦い抜けたことでチームにとっては大きな自信になった試合でした。

2023 New Year’s Day Youth Rugby Tournament vol.2

レフリーのホイッスルの後、ボールが相手陣地深く蹴り込まれた。一斉に赤いジャージのDragonsの選手達が一斉に走り出す。ボールをキャッチした相手選手をホールドしてラックができあがる。最初のコンタクトプレイだ。ももの姿を探すとラックからでたボールを受けて相手に向かって突っ込んで行った。「おっ、積極的にボールに絡めているし大丈夫そうだな」最初からのプレイで安心できた。それからグランド中央で相手とのラックでの攻防が繰り返された。そこでも何度もボールをもらってゲインしてはポイントを作っていた。はっきり言って俺よりもしっかりとチームに貢献できている。「うぅ〜ん」唸るしかない。相手が陣地挽回のためにキックしたボールがラインを切った。もう一つ不安だった「ラインアウトのスローインだ」

フラッグを上げたタッチジャッジの前で少し緊張している様子が遠目にも分かった。レフリーの小さなホイッスルのあとジャンパーが大きく飛び上がる。ゆっくりと放たれたスクリュー回転してボールが放物線を描いてスッポリと収まった。よかった。ボールはSHからバックスにスムーズに展開されていった。これできっと落ち着いたはずだ。

その後もゴール前含めて何度もボールを持ってゲインするプレイを見せていたしラインアウトも失敗もあったが30分ハーフの試合をフルにプレイしていい経験になったはずだ。自信にもなっただろう。4日からは代表メンバーとしての練習をしてうとクラブチームの練習がそれぞれスタートする。旧正月を挟んで3月初旬までラグビー漬けだ。前後半を通して走りきれる体力とラインアウトのスローイングの精度が直近の課題だな。ボールを持ってゲインする強さは自然と身についてくるだろう。がんばれッもも!

2023 New Year’s day Youth Rugby U16G

 

2023 New Year’s Day Youth Rugby Tournament vol.1

Hong Kong Dragons vs Oversea Lions

今年も恒例の試合が1月1日に無事に開催された。12時少し前に会場のFootball  Clubに着くとピッチには赤と濃紺のジャージを着た選手たちが二つに分かれてそれぞれの試合前のアップをしているのが見えた。メインスタンド、バックスタンドにも観客はまだまばらだ。香港ラグビー協会の関係者らしい人たちだろう、集まって談笑している。こうして元旦に恒例のトーナメントが開催されるようになった今に感謝する。

ももは 赤いジャージのU16Girls Hong Kong DragonsのHOとしてスターターに選ばれた。最近は練習を見に行くことを嫌がるようになっていて仕上がり具合をチェックすることができていなかったのだけれど数日前にたまたま練習の終わりかけに出会した時があった。ラックのそばにポッドを作って手を上げてボールをもらってゲインしてボールを出す。そんな練習をしていた。積極的に声も出しているのを見てポジティブに動けていて安心した。その時にいいプレイが出来そうだと思った。母親にはラインアウトのスローイングが少し不安だと言っていたらしい。

今日は、U16とU19のBoysとGirlsの計4試合が組まれている。12時30分の第一試合のKO前にはメインスタンドとバックスタンドも多くの観客で埋まり始めていた。大音量で音楽が流れてピッチにU16Girlsの試合が始まるとアナウンスが響き渡る。と同時にメインスタンドの中央から両チームが勢いよく飛び出してきた。ももは前から3番目だ。笑顔が見える。楽しそうだ。全員がピッチに出揃うと円陣を組んで試合前の気合いを入れて威勢のいい掛け声をかけてセンターラインに広がってマイボールのチェイスに備えた。

 

ラグビー友達

掛け替えのない友人たち

試合が終わると相手チームに敬意を表すスリーチアーズ、そしてお互いに肩を抱き合いそれぞれを称え合う。ラグビーの試合の後に見られる気持ちのいい時だ。そうして知り合った友人と次の試合で正々堂々と戦う。それが礼儀だ。香港のラグビー部にはそうした文化がしっかりと根付いている。そんな環境に娘を置いて置けることに心から良かったと思う。

先日、香港のU16女子のラグビーウーマンを2つに分けて試合をするイベントがあった。自分が所属するチームのメンバーもバラバラに分かれてチームの編成を行なって35分ハーフの試合が行われた。香港の女子ラグビーは間違いなくこれから盛り上がると思っている。そしてその中に娘のももが居てくれることがこの上ない幸せだ。

2022-2023シーズン前半戦が終了

シーズンの前半戦が終わった。8戦4勝4敗、9チーム中6位という結果に終わった。UNIVERSITY 2との最終戦はメンバーが揃わずに不戦敗という残念な形になってしまった。日本への出張のために欠席をせざるを得なかった。さほどチームに貢献している身分ではないが頭数を減らしてしまって申し訳なく思っている。

試合の勢いを決める「流れ」ってあるんだなと思い知らされた。今冷静に思い返してみると破竹の3連勝をして迎えたvs Scottish戦だ。あくまでも私見ではあるが試合前からチームの雰囲気が緩いことがとても気になっていた。試合前にSHの若手に「今日はちょっとみんな雰囲気が緩いなぁ」と話をしたほどだった。そう言っていた自分自身も気持ちがゆるんでいた張本人ではあったのだが、そのこと自体にも気づいていなかったなと今になって反省しているのだが・・・

結果、9チーム中の6位で前半戦を終了することになった。一瞬ではあるが3位を狙えるところまで上り詰めただけに悔しい6位となった。まだ確定ではないが年明けから後半戦が始まるはずだ。気持ちを切り替えて戦いたいと思う。もう同じ轍は踏まない。そう決意する。

嗚呼 痛恨の取りこぼし

vs Scottish に後味の悪い一敗

36ー47で痛恨の一敗を喫してしまった。先週までの順位でも下の相手にだ。なんとも後味の悪い試合になってしまった。前半早々にトライを決めていい感じの滑り出しだった。立て続けに2本目のトライ、一本返されたものの前半を雰囲気よくリードして終了。終わりかけの10分程度をプレイさせてもらった。久しぶりにラックからSHから出されたボールをもらってちょびっとだけゲイン出来た。今思い返すとこれが気の緩みのきっかけだったかな?気の緩みはチーム内にじんわりと蔓延するものだ。それに気づかないのが一番怖い。後半、相手のバックスに外を走り切られて3本を返された。試合終了間際に反撃のトライをスコアするも時すでに遅し、負けた。終わったことは仕方ない。受け入れて前を見るしかない。次はポイントで並んでいる UNIVERSITY が相手だ。前半戦の最終戦だ。なんとか勝って3位に再浮上したいものだ。

試合の後、同じグランドで LUKE の試合を応援した。残念ながら2点差でこちらも負けてしまった。ラグビーに浸れたいい一日だったと思うことにしよう。
追伸)もうめくらパスは2度としません (><)

 

破竹の3連勝!

Pirate、Valleyに続いてBeaversも撃破!

試合前リラックスしたいい雰囲気だ!

11月に入って3連勝だ。その勝因は?間違いなくディフェンスが良くなったことだ。先週末の Beacers戦ではそれが顕著だった。チームの決め事として「ラックを捨てる」「無駄にラックに入らずにサイドを固める」ビデオで振り返ってみてみると分かる。ラックに相手選手しか絡んでいないシーンがいくつもあった。その分、ディフェンスラインを固めることができている。ラグビーはディフェンスだ。僕はそう思っている。南アやアイルランドを引き合いに出すまでもなくキッチリと止めていればバックスがスコアしてくれる。チームとしてのディフェンス力が上がった証拠、それは・・・僕がタックルに行ってるから(笑 少なくともひとり分はディフェンス力が上がったと言っていい(笑

霧雨で煙るKing’s Park Rugby Groundに男がひとり、何を思う?

それは後半が始まって10分後くらいの時だった。相手陣地に深く攻め込んだがミスもあって挽回されて押し戻されていた時の右側のラックだった。相手のスクラムハーフから出たボールを受けた大柄の白髪の西洋人が必死の形相でラックサイドにいた僕に真っ直ぐに突進してきた。でも僕は怯まなかった。無意識に数歩前に出た。次の瞬間、脳みそが揺れた・・・ように感じた。固い衝撃だった。きっと相手の肩がおでこにモロに当たったんだと思う。衝撃の割には痛みはなかった。わまりからみたらきっと「滑稽」だったと思う。不恰好なタックルでもいい。なんとか止めたることが出来た。その後、ボールを取り返すことが出来て最後はトライに結びついた。よかった。この日も一度もボールを持つことはなかったけれどほんの少しチームに貢献できたように思えて、それが嬉しかった。

シーズンが始まった10月は3試合が終わって1勝2敗、9チーム中8だった。11月入ってからの3連勝、6戦4勝2敗!なんと3位まで順位を上げている。年内は残すところScottish ClaymoresとUniversityとの2試合のみだ。この2試合で前半の順位が決まる。そして上位4チーム(もしかしたら5チーム)で最終順位を決めるトーナメント戦を戦うことになるはずだ。まずは目先の2試合に勝つことに集中したいと思う。さぁ次もディフェンスだ!

3連勝目のBeavers戦はこちらから (ˆˆ)

vs DB Pirates 今シーズン嬉しい2勝目

勝った!

その瞬間、心の底から嬉しさが込み上げてきて声を上げた。達成感というよりも爽快感といった表現が近いかもしれない。今までの試合では感じたことのない感情だった。

対戦相手のDBパイレーツは西洋人が中心の大柄なチームだ。試合前のミーティングで体型を活かしてラックの側を縦についてくるはずだ。しっかり「ゼロチャン」を固めて止めること、しっかり意識しようと意思統一した。予想通り大きな体を使ってガツンガツンと縦についてくる。とにかくタックルで止める。止める、何度も止めていた。前半を2本ー1本を取り合って10ー5でリードして終えた。ハーフタイムの円陣でもしっかりゼロを固めよう、そう意思統一を再確認した。後半が始まってすぐにバックス展開からゴール真下に追加点のトライ、17ー5と点差を広げることができた。気を許したわけではないがラック周りのディフェンスが甘くなったところを突破されて最後はウィングの反撃のトライを許した。17ー10、試合時間が気になり出す。レフリーがラストプレイを宣言して最後の相手ボールのスクラムだ。フォワードの誰かが言った。ペナルティするなよ、絶対だめだよ。そう意思統一して臨んだスクラム、ボールアウトのあと頭を上げるとラック内でのペナルティ、連続のペナルティでゴール正面5mまで押し込まれてしまった。ゴールラインに並んでディフェンスの低く構えた。相手でタップして突っ込んでくる。ここでトライを許せば同点は間違いない。全員が理解していたに違いない。突っ込まれたところで必死に堪える。もみ合いの中で誰かがボールを取り返した。そして後ろにいた新人にパスした。みんなが一斉に叫んだ。「出せッ」「蹴れッ」新人の蹴り損なったボールが弱々しく転がり始めた。一瞬時間が止まったように思えた。なんとかボールが転がり出てくれた。タッチジャッジの旗が上がって試合終了のホイッスルがなった。「勝ったぁ」シームから雄叫びのような歓声が上がった。

僕が感じた爽快感はきっと相手とのコンタクトできたからだと思っている。この日もボールを触ることは出来なかった。それでも前半、後半と15分程度をプレイさせてもらった。その中で何度かラック周りで相手に当たることができた。(と思っている)その瞬間に体を張ったからこその爽快感なんだろうなとそう思っている。