Hong Kong Dragons vs Oversea Lions
New Year’s Day Youth Rugby Tournament が Hong Kong Football Clubで開催された。何年前から開催されている大会かは知らないが毎年1月1日に開催されている。毎年クラブチームのシーズン戦が大詰めを迎える11月頃からこのYouth Rugbyのセレクションが始まる。数回の合同練習を経て12月中旬頃にセレクション結果が発表される。前に香港でプレイしていた経験のある選手で今は母国に帰っている選手も対象でHong Kong Dragons と Oversea Lions の2つのチームを構成して試合をするのだ。お蔭様でももかは Oversea LionsのHOとして今年もプレイする機会を得た。残念ながら試合には20対14で敗れた。でも、今回の試合のパフォーマンスは僕がこれまで観てきたももかのクラブチームの試合等すべてふくめて一番の出来だったと思う。最高の出来だった。
実は数日前の夕食後にポッドについて相談を受けていた。チームのコーチからスクラムがブレイクした後やラックではブラインドサイドのウィンガーの前にポジションするように指示を受けたというのだ。「その位置やと全然ボールが回ってこぉへんねん」という。さらにボールをもらってもパスするのか?ゲインするほうがいいのか?このポジションの意味って何なん?一瞬返答に困ったと同時にいろいろ考えてるんだなと関心した。パスかゲインか状況次第で判断だろうな。注意しなきゃいけないのはブランドサイドだからチームのサポートが遅れる可能性があるから捕まってもすぐに倒れるないようにもがいて仲間が来るまで踏ん張って時間かせぎしなきゃとアドバイスした。さらにSHにもたまにはブラインドへボールを出すようにお願いしときとも伝えた。そして迎えた試合当日、緊張はしているものの「本番には強いから大丈夫」と言って先に家を出て行った。
試合開始のホイッスルがなった。いつもと違って勢いよく相手チームに向かって走り出した。「ボールが回ってこない分、タックルでアピールすんねん」そう言っていたとおり何度もタックルにいっては起き上ってまたタックルにいっていた。ディフェンスラインでもチームに声をかけて仲間をうまくライン上に振り分ける冷静さもみせながら前に後ろに右に左にととにかく動いていた。チームの方針でペナルティはとにかくタッチでラインアウトから攻撃することになっていた。そのたびにラインアウトのスロウワーとしてもうまくボールを投げてみせた。さらにはゴール前に持ち込んで数回のラックから最後にピックアップして飛び込んでトライまで決めて見せてくれた。
実はトライが決まった瞬間は逆サイドからみていたので誰が決めたのか分からなかった。暫くして状内アナウンスで「Try No.2 Momoka WATANABE」と名前が響いて初めて知った。内輪で驚きで盛り上がった。新春早々にやってくれた。トライのあとも動きは落ちなかった。ジャッカルも決めてチームを救ったしおまけにタックルからコンカッションで2週間の練習禁止までもらってしまった。試合には敗れたけど僕の中では間違いなくももが「Woman of the match」だと思っている。試合後にチームメイトのお母さんたちからも「もも最高のパフォーマンスだったね」と何度も声をかけられた。本当にいい試合だったし思い出にのこる出来だった。本人も間違いなく自信になった経験が出来たはずだ。いままで頑張ってきた結果だろう。ラグビーの神様どうかこれからも見守ってあげてください。祈ることくらいしかもう出来なくなってしまった。頑張れッ もも!