2019年が明けて、初戦は King’s park での、Kowloon Beavers だ。
昨年末に Hong Kong Football Club に敗れてから約一ヶ月ぶりの試合だった。
35-24 見事に年明けを勝利で飾ることが出来ました。
来週は、2018-2019 シーズンのリーグ戦最終戦だ。
勝って決勝トーナメントに進みたい!
この日、久しぶりにルークに会った。元気にプレーしていました。
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2019年が明けて、初戦は King’s park での、Kowloon Beavers だ。
昨年末に Hong Kong Football Club に敗れてから約一ヶ月ぶりの試合だった。
35-24 見事に年明けを勝利で飾ることが出来ました。
来週は、2018-2019 シーズンのリーグ戦最終戦だ。
勝って決勝トーナメントに進みたい!
この日、久しぶりにルークに会った。元気にプレーしていました。
Oさんが南アフリカからの帰りに香港へ寄ってくれることになった。6月16日、午後を半休して宿泊先のホテルへ向かった。ロビーの椅子に座って待っているとニコニコしながらエレベータから降りてきた。オレンジのTシャツにキャップ、リュックと有楽町であった時と同じ格好(当然、Tシャツそのものは違うけど)だ。手には南アフリカのお土産だよって、ライオンズのキャップにスポーツタオル、それに美味しそうなワインまで持ってきてくれた。申し訳ない!
夕方のルークとの待ち合わせまで香港の観光地を案内することにした。最初に軽くランチということで中環にある「正斗」へお粥と雲呑麺を食べに行った。家族でもたまに行く香港ローカルのレストランだけどいつも昼時は混んでて並ばないと入れない人気店だ。
5月末、福岡のKさんから紹介してもらったエージェントの O さんとメールでコンタクトすることができた。ルークの CV は、K さんを通して O さん宛に先に送ってもらっていた。O さんはその CV を南アフリカの本社へ送ってくれていた。そして南アフリカの本社のデータベースには履歴のない新しい選手だということまで確認してくれていた。それから数回のメールのやり取りをして、本業の日本出張のスケジュールを調整して、6月15日(金)10時に有楽町の国際フォーラムの地下にあるコーヒーショップCafe LEXCEL で会えることになった。正直言って面会の約束をもらってからは安心した気持ちと、本当にルークのことを面倒みてくれるんだろうか、半信半疑だった。少しでも何かの足しになればと思って、3月頃からコンタクトしてきた各チームとのやり取りをまとめた資料を事前に送っておいた。
6月15日、午前10時少し前に国際フォーラムの地下のコーヒーショップについた。少し時間もあるしと思ってカフェラテを頼んでテーブルについて O さんを待つことにした。10時になった。それらしき人は現れない。メールのやり取りから受けた印象では時間に遅れるような人という印象はなかったので変だなぁと思いながら、ふとお店の入り口の横の椅子にリュックを背負った半パン姿の浅黒い人がいた。確か自分が店につく前から座っていたはずだ。まさかと思って恐る恐る声をかけた。
O さんだった。大変失礼しましたぁ〜って感じだった。まさかキャップを被ってTシャツに半パンにリュックを背負ってくるとは想像していなかったもので・・・
そんな服装のせいもあって、さっきまで変に緊張して少し落ち着かなかった気持ちが溶けた。まず、自分がナニモノで何故にルークを応援しているのかを説明するところから始めた。初対面にも関わらず O さんは真剣にそして興味を持って俺の話を聞いてくれた。そして O さんからは過去にニュージーランドにラグビーを経験しに行ったことや、トップリーグのチームで通訳兼トレーナーとして働いた経験を経て今の南アフリカのエージェント会社の日本支部として活動していることを丁寧に説明してくれた。そしてルークが日本でプレーできるように力を貸してくれることを約束してくれた。嬉しかった。大きな前進だ。ルークには事前に O さんに会って話をしてくることは伝えてあったが、エージェント契約を結んでくれるかどうかは分からないよとも話しておいた。O さんが選手とエージェント契約を結ぶ上で一番重要視しているのがダブル契約していないかどうかという点だった。たまに内緒で複数のエージェントと契約をしている選手もいるそうだ。選手にしてみれば軽い気持ちでオプションを多く持つくらいの感覚なのだろう。でも、一番大切な「信頼関係」を失う行為であり、ルークにおいても今現在、どこのエージェントとも契約をしていないかどうか、その点はくれぐれも確認してほしいと言われた。そして、更に嬉しいことに O さんは近々南アフリカ本社へ出張の予定がありその途中で香港に寄ってくれることになった。行く途中に寄るか帰りに寄るかは本国との調整で決まるので追って連絡をくれるという約束をしてその日は別れた。
その後、複数のチームからメールに対する返信があった。
中国電力レッドグリオンズ、東京ガスラグビー部、ユニチカラグビー部、リコーブラックラムズ、三菱自動車京都レッドレボリューション等、メールで問合せをしたチームからはある程度、返信があった。中にはチームの監督から丁寧なお返事も頂いた。ラグビーというスポーツの繋がりの強さを感じられるものだった。しかし残念ながら採用に向けて前向きなものは一切なく、理由はすでに来シーズンのチーム編成が完了しているためというものだった。
やはりプロのエージェントに依頼しないと難しいのかもしれないなぁと行き詰まったいた時に Facebook 繋がりで頼りになる福岡の知人を思い出した。実はその方にはずっと前に LUKE のことをお願いしていたのだけれど一切、返事をもらえていなかった。きっと心当たりを探してくれているのだろうと前向きに考えて、いつのまにか依頼したことを忘れてしまっていたのだった。
各チームからの返信メールにがっかりして行き詰まっていたころに、この福岡の知人のことを思い出した。そうだと思いついて、その人と中のいいもう一人の知人にLUKE のことをメールしてみた。するとすぐに最初にお願いしていた友人から「返信するのをすっかり忘れてましたぁ〜ごめんなさい」といった趣旨の返信が届いた。あはは(汗
福岡のラグビーシーンではこの人のことを知らない人はいないというくらいの世話役的な K さん。なんとこのKさんがラグビー専門のエージェントを知っているとのことで紹介してくれることになった。行き詰まっていた状況が打開できそうな予感だ。すでに5月の末になっていた。
本当に本当にラグビーの繋がりは信じられないくらいにいいものだと思う。
KさんがつないてくれたエージェントのOさん。その人はニュージーランドにラグビー留学したのちに日本へ帰国、トップリーグの通訳兼トレーナーなどを経験して南アフリカの選手を専門に世話をしているプロのエージェントだ。
こんな最高の人に繋げてくれた福岡のKさん、本当に感謝です。
トップリーグ、トップチャレンジの各チームにどうやってコンタクトしたらいいのか?そもそもコンタクト先を知らない私が最初にやったのはリストアップしたトップリーグ、トップチャレンジ、トップイースト、ウェスト、九州の各チームのホームページやFacebook、Instagram を探して、その中の「お問合せ」「応援メッセージ」などのアドレスを調べることだった。そしてそのファイルの中に、いつ、誰宛に、どの方法(Facebookやメール等)でチームとコンタクトしたかを英語で書き記して、最新ステータスとしてLUKEへ送ってあげようと決めた。
トップリーグでは、Facebookで知り合いになった関西の「Iさん」経由でLUKEのCV(ラグビー履歴書)を神戸スティーラーズ、宗方サニックスブルース、 NTTドコモに送ってもらった。
私はトップチャレンジとトップイーストの各チームのコンタクト窓口に、私自身の自己紹介と南アフリカ出身の青年が日本でプレイしたがっていることを説明して、選手採用の窓口を教えてほしいという内容でコンタクトを始めた。3月26日から始めて30日までにほぼトップチャレンジとトップイーストのチームにメールを送り届けた。返事が来るだろうか?期待する気持ちと冷静にみて、まず返信はないだろうなぁという気持ちの半々だった。
4月2日、一番最初に返信をもらえたのは「清水建設ブルーシャークス」からだった。返事が来たことに驚いた。残念ながらトップイーストの外国人枠の条件である6人すべてを使って採用しており追加の外国人の採用はできないという趣旨だった。とても丁寧に説明を頂いた。メールの内容は残念ではあったが、キチンと対応してくれるんだという事が分かって嬉しかったし、他のチームからも返事が来るはずだという期待を持たせてくれた。
翌日、4月2日、二つ目のチームから返事が来た。栗田工業ラグビー部からだった。内容は外国人選手の採用はすべてエージェント経由での採用となっているため個人経由で採用検討はできないという内容だった。
エージェント???確かにLUKEの日本チームへの紹介をやっていこうと決めたときから心の中にずっとあった懸念ではあった。「エージェント」スポーツ選手を各チームへ紹介して全ての交渉事と一手に引き受けて対応する代理人と認識していた。後から分かったことだがエージェントの仕事はチームとの交渉事だけじゃなく、その選手のプライベートな生活までサポートするとても大変な仕事だ。例えば携帯電話の契約を代理でやったり、銀行講座の開設やアパートの斡旋から契約まで日本で生活していく上で必要な身の回りの「世話」をしてあげるのがエージェントだ。のちにLUKEのエージェントとなってくれた人から教えてもらった。
ただ、私はメールで紹介を始めたこの時には実はエージェントという代理人に対して正直なところあまりいい印象を持っていなかった。逆になんとか素人として個人的にチームに紹介して行きたいと心に決めていた。そうすることが美的だと思い込んでいた。栗田工業ラグビー部には丁寧に返事をくれたお礼をメールで送った。
次に返事をもらえたのが、マツダだった。そして山梨のクリーンファイターズ、
マツダブルーズマーズからの返信内容は栗田工業と同じように代理人経由での契約となるというものだった。山梨クリーンファイターズからは「日本語でのコミュニケーションができない」という理由からのお断りだった。確かにLUKEは日本語が話せないし理解できない。唯一知っている日本語は「上履き(うわばき)」だった(笑、何故に上履きを知っているのか?どこで聞いたのかは今も確認できていないが、嬉しそうに「上履き」はスリッパのことだろうっと得意げに私に言ってきたのを覚えている。
Hong Kong ではいろんなスポーツが多くの人に親しまれている。ちいさな子供からお年寄りまで幅広い年代の人たちがスポーツを親しめる環境がごく普通に整っている。ラグビー、サッカー、フィールドホッケー、バスケットボール、日本ほどメジャーではないけれど野球、ソフトボールも年間を通してリーグ戦が行われている。また、日曜日や祝日の早朝にはお年寄りが公園やスポーツグラウントの隅で太極拳らしい体操をやっているのをよく見かける。そんな中でもラグビーやサッカー向けには全天候型の人工芝グランド、ロッカールームにシャーワーなどの充実した施設が香港の中心地区はもちろん、少し都心から離れた郊外でもちゃんと整備されている。公共施設の充実ぶりには本当に感心させられる。このブログはそんな香港で私が偶然出会った彼、LUKE VAN DER SMIT が日本のラグビートップリーグでプレイするという夢を応援するドキュメンタリー記録ブログです。LUKEはきっと今日もひとり早起きをしてジムに出かけていってその日のためにトレーニングをしているはずです。
2018年3月10日、私は娘を連れて香港にあるラグビーグランドのひとつである King’s Park Sport Ground にHong Kong Rugby League 2017-2018 Final を見に行った。その日はHong Kong Rugby League のほとんどのカテゴリのシーズンを通しての決勝戦が予定されていた。午後の早い時間からカテゴリの軽い順に決勝が行われていた。中には女子チームのカテゴリーもあって香港の女子代表の選手も自身のチームでプレイしたりする。そしてカテゴリーの最上位であるPremiershipの決勝、Borrelli Walsh Usrc Tigers vs Societe Generale Valley 戦が夕方6時に始まった。トップリーグとまではいかないが、大柄な西洋人同士が激しくぶつかり合う場面はそれなりに迫力がある。そんな様子をバックスタンドで娘と娘の同級生とそのお母さんも一緒にビールを飲みながら観戦した。序盤は一進一退の攻防だったと思う。結果、22-20 の僅差で Societe Generale Valley が 2017 – 2018 シーズンのチャンピオンに輝いた。試合が終わってみんなで最寄駅まで一緒に歩いて電車に乗った。電車に乗り込んだ時には気づかなかったのだが、我々が車両の中で立っている目の前に見るからにラグビー選手だろなと思われる若い青年が現れた。おそらくPremiershipの試合を観戦していたんだろう。見てすぐにそう思ったのと同時に目があったので
「Are you playing rugby?」と唐突に話しかけてみた。
「Yes.」思った通りだ。
「Which team? 」聞くと「HKCC」とその青年は答えた。
「HKCC、えっ!Hong Kong Cricket Club? 」と聞き返すと
「Yes !」「HK Cricket club.」と繰り返し答えてきた。
そして私はずっと気になっていたことを聞いてみた。
「I have been looking for LUKE at HKCC. Do you know LUKE?」と聞くと
少し驚いた様子で「It’s me」と笑った。ずっと探していたLUKEが突然私の目の前に立っている。奇跡的な出会いだった。すぐにお互いに状況を理解した。LUKEも私のことをずっと探していたんだ。私は少し興奮していた。こんなことがあるのかと心の底から思った。このブログの冒頭に載せている写真がその時に電車の中で撮った写真だ。この時の出会いは一生忘れることはないだろうと思っている。電車を乗り換える駅でLUKEも一緒に降りて連絡先の whatApp でIDを交換してその日は別れた。帰宅したその日の夜にLUKEからメッセージが届いた。
「Hey it’s Luke」 WhatsAppに3月10日 10:46 のタイムスタンプが残っている。
「Hi it’s HARU. Let’s keep in touch」23:34 私から返信
翌日早朝に偶然会えたことに信じられない感じのメールが届いた。LUKEは早朝からジムでトレーナーのバイトをしている。今もそうだが、会ったその日も10時46分にメッセージを送って私の返信を待ちわびながら、翌日のバイトのために早めに寝入ったんだろう。あとからそう思った。
ここでなぜ、LUKEと会えたことが奇跡なのか、また日本のトップリーグになんの縁もない素人の私が LUKE の事に思い入れているのかを説明しておきたいと思う。きっかけは 2017年2月に知り合った同じく南アフリカ出身の Gavin Wilson という男との出会いにまで遡る。私は香港の日本人ラグビーチーム GaiWu Blossoms に所属していて今も立派な?現役のプレイヤーだ。試合にでプレイするのはせいぜい15分程度ではありますが(笑
香港のラグビーシーズンは毎年9月末頃から始まって3月中旬頃までだ。複数のカテオリーに別れていて全ての試合の組み合わせやグランドの割り振りまですべて香港ラグビー協会によって運営されている。それぞれのカテゴリー別にリーグ戦が9月末頃から始まって、3月の決勝トーナメントで終わる。リーグ戦は基本的に毎週末に行われる。2017年2月18日土曜日、我らがGaiWu Blossomのリーグ戦の対戦相手は Dsicovery bay Pirates だった。その日、私は体調不良でプレイできずにタッチジャッジを担当していた。そして対面のタッチジャッジを担当していたのが Gavin だった。
(風貌がよく似た二人ですが、左が私、右が Gavin Wilson です。)
私には興味を持った外国人になんとなく関わりを持っていたいというような気持ちから突然声をかけたりする変な癖がある。小学生の頃からそうだった。私の故郷は長崎県の佐世保市で、米軍ベースキャンプと補給基地が街の中心部にある軍港だ。
通っていた幼稚園はカトリックの桜の聖母幼稚園と言って正門から入ると真正面にマリア象がイエスキリストを抱いて立っていた。日本人の子供のクラスの奥のほうに外国人向けのクラスがあって、ベースキャンプで働いている軍人の子供達が多く通っていたのを覚えている。また、時にベースキャンプに米軍の軍艦が入港すると佐世保の中心街のアーケードには米兵が大きなラジカセで音楽を流しながら肩と顎をリズムに合わせて大股で歩いていた。
中学生になったある日、アーケードで米兵に習ったばかりの英語で声をかけた。「What time is it now? 」するとその米兵が笑いながら「おぉ〜じゅういちじ」と日本語で答えてくれた。この時から英語で声をかけることに興味を持ったのかもしれない。少し話がそれてしまった。
そんな私の性格というか癖もあって試合のハーフタイムのときに Gavin に声をかけた。南アフリカ人が話す英語は聞き取りづらい。(さほど英語が堪能な訳ではないのですが、そんな風に思えたんです) 発音はもちろん文法についても中学生のときに習った力量では到底理解できないもので、言われていることも全くわからないまま笑顔で WhatsApp だけを交換した。Gavin のチームんは接戦の末負けたのだがその日の夜に Gavin にWhatsApp でメッセージを送ったみた。その時のやりとりが上の写真だ。日付は2017年2月18日だ。
それから少し経って Gavin からメールが届いた。南アフリカに日本でプレイしたがっている青年がいる。彼の力になってほしいという内容だった。Gavin が言うには子供のときから知ってて、彼の祖父母や母親とも知り合いだという。。ポジションはフランカー、サイズも185 cmに107 kgとサイズもあってセンスもいいし性格もいいという。その好青年が日本でプレーすることを熱望していて日本のチームへ紹介してほしいというものだった。その彼というのがこのブログで応援している LUKE VAN DER SMIT だ。メールを読みながら何故、Gavin が知り合って日も浅い私にそこまで熱くお願いしてくるのか少し不思議に思いながら何とか日本でプレイさせてあげたいなという気持ちになっていった。
Luke Van Der Smit : https://www.youtube.com/watch?v=qkZRkGDaGNc
2017年3月ころ、Gavin から彼、LUKE のプロフィールを送ると連絡があった。事前にYouTube にはプレトリア大学やスプリングボックアカデミーでプレイする様子が映っていた。ボールを持ってステップをきってゲインしたりバックスラインの裏へ走り抜ける様子が映っていた。それを見る限りとても期待できるプレイぶりだった。どんな青年なのか興味が膨らませながら Gavin からの連絡を待っていた。すぐに届くと思いながら1週間がたち、2週間過ぎても LUKE のプロフィールは送られてこなかった。そして2017年3月24日付けの WhatsApp のやりとりで Gavin とのやりとりは途絶えてしまった。その後、私の心の中には何故だか分からないがYouTubeでみた彼のプレイする姿だけが強く残された。
YouTubeでみたLUKEのプレイをふっと思い出しながら、もやもやした気持ちのまま2017年が終わった。年が明けた2018年1月1日元旦!何気なく WhatsApp で Gavin に新年の挨拶を送ってみた。「Happy new year 2018.」「See you soon at pitch.」10日後に Gavin から返事がきた。なんとケープタウンに戻っていたのだ。
なんと驚いたことに Gavin は香港クリケットクラブにあるラグビーチームにLUKE を送り込んでいたのだった。推測になるが Gavin は2017年3月に音信が途絶えてから暫くしてケープタウンに戻っていたんだ。家族の都合で連絡する余裕もなかったのかもしれない。でもそんな中で Gavin は、LUKE 香港のクラブチームに送り込んでいたのだった。
LUKE は、Herbert Smith Freehills HKCC でプレイしているとGavin が言っていた。香港のラグビーリーグは8つのカテゴリに別れている。最上位は Men’s Premiership で6つのチームが所属している。LUKE がプレイしているという HKCC もこのカテゴリーに所属している。残念ながら私が所属している日本人主体のチーム GaiWu Blossoms は Premiership から数えて6つ下のカテゴリーで当然ながら試合のグランドや時間帯も違っててなかなか LUKE がプレイする HKCC を見つけることが出来ずにいた。そしてシーズンも終盤、リーグ戦を終えて勝ち残った上位チームだけで行われるシーズン決勝トーナメットの決勝が行われた3月10日に LIKE Van Der Smit との奇跡の出会いとなったのだった。
素人の私がしかも香港という異国の地から日本のチームにましてや南アフリカ出身の選手をどのように紹介しろというのだ!無謀にも程がある。どうやって日本のチームにコンタクトして紹介していけばいいのか?ましてやトップリーグを香港からテレビで観戦している程度の知識しか持ち合わせていない私が彼の力になれるのだろうか?不安だった。そしてそんな私を頼ってくれているルークに対して申し訳ない気持ちの中、なんとか自分なりにできる限り日本のチームにコンタクトしてみようと決めた。3月12日、ルークと奇跡的な出会いを果たした私は自身の Facebook 上に日本でプレイしたがっている南アフリカ出身の青年がいること。みなさんの力を貸してほしいと投稿した。
ラグビー繋がりは素晴らしい。他のスポーツとしては野球しか経験がない私が言うのもおかしな気もするが、ラグビー繋がりは確実に他のスポーツのそれとは違っていると断言する。ラグビーを経験したものしかわからな何か不思議な連帯感がある。Facebook にルークのことをアップしてすぐに、面識もない Facebook 上だけラグビー繋がりの方から「◯◯◯というクラブチームでよければ紹介できるよ」と連絡があった。嬉しかった。本当に嬉しかった。この連絡でどれだけ勇気をもらえたことか!関西の「Iさん」本当にありがとうございました。
そもそも私は日本のラグビーの構造については何もしらないど素人だった。まぁ日本ラグビーフットボール協会があることは知っていたが、その下部組織として関東フットボール協会、関西フットボール協会、九州ラグビーフットボール協会が組織化されていること、さらにそれぞれの協会が運営するトップチャレンジ、トップイースト、ウェスト、九州が運営されていることをこの時に初めて知ったのだった。そしてこれらの組織に所属するチームのコンタクト先をネットを使って調べ始めた。各チームのホームページ上に書かれていた「お問合せ」「ご意見はこちら」といったコンタクト先やFacebook の応援ページなどをまずエクセルにまとめあげた。
LUKE と奇跡的な出会いを果たした私にはどうしても確認しなければならない事があった。それは LUKE の意思だ。本当に日本で、トップリーグでプレイしたいのか?その思いはどれほどのものなのか?どうしてもそれを聞かないと話は始まらない。そう思った。 翌日の3月11日 LUKE から会いたいとWhatsApp経由で連絡があった。
to
「I need to talk to you for future.」 「I would like to know your intention to play rugby in Japan.」 すぐに LUKE から返事がきた。「I would be honoured to get an opportunity to play rugby in Japan.」 どこまで力になれるか分からない。でも、何とかして日本へプレイさせてあげたい。単純にそう感じた。
連絡を受けてすぐに会って話しをしたいという逸る気持ちを抑えて、以前から予定していたベトナム・ダナンへの家族旅行の後、3月19日6時に会う約束をした。待ち合わせに指定したのは私が香港で大好きなピザレストラン MOTORINO だ。余談だがここMOTORINOの石釜で焼き上げるピザは最高に美味しいと思う。中でもマルゲリータはお勧めだ。
MOTORINO: https://www.motorinohongkong.com/location/soho/
2018年3月19日
会社から待ち合せしたお店までは約1時間1時間少しかかる。待ち合せした6時に少し遅れそうな時間だったのでそう連絡を入れておいた。6時10分ころ店に着いた。店に入る前に窓ガラス越しにLUKEがひとり、少し小さくなって何も注文せずにスマホをみている姿が見えた。緊張しているのかな?そう思った。聞くと30分も前に店に着いていたらしい。先にビールでも注文して飲んでるように言ったのだが、何も注文することなく私が来るまで待っていた。早く着いたんだね。というと「待ち合せに遅れては失礼になると思ったから早めに来た。」と言った。私の偏見かもしれないが、南アフリカの青年が失礼にならないように待ち合せに早めに来たと言ったことに驚いた。そういう感性を持っているのか?そう感心したのを覚えている。
LUKEには事前にメールで日本のトップリーグを含めてトップチャレンジや社会人ラグビーの図式を送っておいた。実は私自身、秩父宮でトップリーグは何度か観戦したことはあったが日本国内のラグビーリーグの組織はほとんど気にもしていなくて、まったくと言っていいほど知らなかった。LUKEに説明する必要性からトップリーグには何チームが所属していて、その下部組織としてトップチャレンジがあること、更には東、西、九州といった地域でリーグ戦が行われていることをその時初めて認識したのだった。
挨拶もそこそこに生ビールを注文しようとする私にLUKEは少し戸惑った様子で同じPERONIのドラフトビールを注文した。これも後から気づいたのだが恐らくアルコールは控えていたんだろう。戸惑ったにはこれからお世話になる私に従ったほうがいいのか?それとも自己管理のルールを優先すべきか、その戸惑いだったのだろう。さらに私はいつもようにマルゲリータとミートボールを注文して、まず、自分の紹介から始めた。自分も現役でラグビーをしていること、GAVINと会ってLUKEの力になってくれと頼まれたこと、電車で奇跡的に出会えて嬉しかったこと等をつたない英語で話をした。LUKEはそんな私の英語を聞き漏らさないようにと注意深く聞き入っていた。
日本のラグビー環境について一通りの説明をした。当然ながら、素人の私がしっているだけの情報なので十分であったとは思っていないが、それでもLUKEは真剣だった。そして日本でプレイしたいのかいと聞くと、YES と答えた。そしてこうして初めて会った私に生まれたのはナミビアであることやプライベートなことも含めてゆっくりと話してくれた。話の中には恐らく話したくなかったであろうことまで話をしてくれた。ここではその内容までは触れないことにしようと思っているが、でも、大袈裟ではあるが生きていくためのひとつの手段として日本でプレイすることを心から願っているんだと思った。
ここで改めて私が応援する南アフリカ出身の若い青年 Mr. Luke-Kyle Van Der Smit について書いておきたい。南ア、プレトリア大学出身、1994年6月29日生まれ、24歳だ。身長 185 cm、体重 110 kg、ポジションはフランカー(FL)、健康状態はエクセレントと自身でCVに書いている(笑
2012年南アフリカカレッジスクールを卒業後にプレトリア大学に進学した。
以下、ルークのラグビー経歴です。