2022-2023シーズンに向けて
Happy Valley pitch #1、11時30分、明け方の大雨のお陰かな?珍しく香港の空が澄み切って見える。人口芝にしかれた小さなゴムチップのひとつひとつが焼けるように熱い。スパイクの底に溶けたゴムがこびり付く。日本では考えられないだろう。澄み切った空気のおかげで容赦ない強烈な日差しが汗だくの体に照り付ける。香港の夏場のラグビーの練習は異常だ。みんなよくやってるなと我ながら感心する。2年半程度に渡って新型コロナの影響を受けた。年間を通してシーズンを完結できていなかった。今シーズン2022-2023はなんとか通常通り9月末には開幕を迎えられそうだ。
逆算すると開幕までにあと4回程度しか練習ができない計算だ。「おいおい大丈夫かぁ~」と少し心配にもなるが幸い、若くてラグビー経験のある新人が数人参加してくれている。一時国しているベテランも開幕前には戻ってくるはずだ。暑さに負けないように少しづつ気持ちを高めていこうと思っている。11月には3年ぶりに香港セブンスも開催が決まった。香港ラグビーが動き出した鼓動が聞こえる。
そして相手ディフェンスが前に出てくるタイミングを一瞬ずらすようなに首だけでフェイントをかけてから素早くオープンサイドにボールを飛ばす。ボールを受けたフライハーフが前に出る間もないくらいに相手のあがりも早い。それでもボールは自分で意思をもっているかのように第一センターと第二センターと渡ってウィンガーまではじかれた。若干フォワードパスっぽく見えたがレフリーの笛は無い。と思った瞬間、ウィンガーが伸ばした手の先を素通りしたボールが僕の前に点々と転がってきた。前のラックからほどけたフォワードが何やら大きな声で激を飛ばしながらフォローのために走り寄ってくるのが右目の端に映りこんでいるのが見えた。ボールは無常にもサイドラインに向かって不規則な転がりを続けている。何とかその手前で追いついた僕は素早くボールを拾い上げた。相手ウィンガーがすでに目の前に迫ってきた。とっさに僕は何を思ったかそのボールを蹴ってしまった。今思い返してもなぜ蹴ったのか分からない。ボールを受けた相手にオープンサイドを走り切られてトライを許してしまった。罪深きキックとみんなに揶揄された昨日の練習でのタッチゲームでの一幕でした 🙂
ブルーズが少しづつブランビーズのゴールへとボールを運んでいく。ラックを作ってはバックスに少し展開しては前に進む。両チームともに反則ができない緊張感が画面からも伝わってくる。我慢できなくなったブランビーズがゴール正面でラックの中でペナルティ、アドバンテージをもらったブルーズはゴール正面に遠目にスタンバッていたボーデンがドロップゴールを決めて19ー21で試合終了ぉ〜小説でも書けないような結末でした。やっぱスーパーラグビーですね。こんな試合をみているとついつい自分も出来そうな気がしてくるんです。試合中にドロップゴールを決めてみたいんです。きっとやったら怒られるだろうなぁとおもいつづドロップキックの練習を毎週頑張っているんです 🙂
今夜、ホームの Happy Valley Sports Ground で、Gai Wu Rugby football clubのシーズン決起集会が開催されました。例年、レストランを借りて開催していた催しですがコロナの影響もあってグランドでの開催となりました。Gai Wu team全体の会長、昨年に引き続いてANDYのスピーチのあと昨シーズンの優秀選手や最優秀成長選手の表彰などが行われました。
我らが GaiWu blossom(日本人チーム)は帰任者と新規加入者がうまく入れ替わって新生Blossomsとしてシーズンを迎えます。催しのあとは香港チームと一緒にタッチゲームで汗を流しました。休憩中に聞いたらお父さんは私よりも3つも年下でした(><) 20代、30代が中心の香港チームと一緒に楕円のボールを追いかけて楽しい時間でした。こんなにいい時間を与えてくれるラグビーに改めて心から感謝したいと思いました。
最近の香港は雨季シーズンでどんよりとした曇り&小雨の天気が続いている。毎年3月末頃から気温が上がるのに合わせて日本で言うところの梅雨が始まってシトシト小雨が不快感を増大させる時期だ。今年はその始まりが少し遅くなったような気がする。4月後半から始まったそれが今、ピークになりつつあるようです。今日もそんなどんよりとした曇り空のもと仲間と一緒に楽しくタッチ中心の練習でした。最初のランパスでめげてしまった。たった3往復のランパスが異常にきつく感じた。きっと空気中の湿度のせいで胸いっぱいの空気が取り入れられないせいだと外部環境のせいにしてしまう(><)
トライ1本のビハインドだった。自陣、22mの内側の右端付近でマイボールのラック、ハーフのヨッシースミスが見えているボールに手をかけて首を左右に振って相手ディフェンスの陣形を確認している。左オープンにアタックラインをひいてフライハーフが両手を胸の前に構えている。試合終了間際で5分も残っていないことは僕の頭の中にあった。同時に自陣22mの手前、残り時間を考えると相手に大切なボールをみすみす渡してしまうキックという選択はない、チームの意識は統一されているはずだ。
僕は顔を右側に振って、同時に腕も右に振った。でもボールは投げずにダミーで相手のウィンガーを抜き去った。瞬間、目の前が一気に開けた。すぐ右後ろからヨッシー・スミスの声がした。短くパスをして同点のトライ・・・振り返ると相手のウィンガーが立ち止まって肩をすくめて僕をこっちを見ていた。最高のダミーパスが決まった瞬間だった。
GaiWu Blossomsの2022-2023シーズンが始まりました。昨年11月以降会ってなかった気心の知れた仲間たち、新しくチームに入ってくれる(?)だろう仲間たち、そして大先輩とのピッチでの再会なんと嬉しいことか!シーズン再開を前に日本に帰任してしまった仲間もいる。それでも残ったメンバーとOBがホームグランドの HAPPY VALLEY #6 Pitchに集まった。昨シーズンまでのフラストレーションはこれから始まるシーズンに向けての糧としよう!もう何も考えまい!人生節目の年、精一杯ラグビーを、GaiWu blossomsを楽しもうと思っている。

その中にももがいます。ポジションはHO、スターターとしてグランドに立っていることを誇らしく思っていました。と同時、怪我だけするなよ。それからひとつでも自分で納得のいくいいプレイができればいいなと思ってみていました。U16Gは、2022年、2023年に15歳、16歳に達するプレイヤーが条件です。ももは昨年11月に14歳になったばかりです。。今年11月にやっと15歳になることを考えるとほぼ1歳半くらいの年齢差があります。この年代の1年の差はとても大きく中には180センチをこしているプレイヤーもいます。そんな環境の中で一生懸命にプレイしている姿を見ていると感慨深いものがあります。
前半に相手チームにトライを決められて7ー0でハーフタイム。トライを決めたのは同じクラブチームでプレイする仲良しのオリビアでした。後半始まって早々にラックから出たボールをバックスが展開して同点のトライ、その後は一進一退の膠着状態でホーンが響いてロスタイム、攻め込んでいた相手陣地からペナルティやモールでじりじりと自陣のゴール手前まで押し込まれて最後は、またオリビアにラックから拾ったボールをゴリ押しで決められてノーサイド、劇的な幕切れでした。試合後、オリビアはプレイヤーオブマッチに選ばれました。
試合後に選手全員で記念写真をとっている時にグランドにおりていくとももが泣きながら近寄ってきました。何人かの選手が真っ赤に目を腫らして泣いていました。少し驚きました。また、来年U16に選ばれて1月1日に試合ができることを祈っています。