お帰り たっちゃん

ラグビーに怪我はつきものだけど

右足にでかいバンデージをまいて少し引きずりながら歩く姿が痛々しい。それでもすっかりムクミがとれてシュッとしたその顔には、久しぶりに仲間と会えた喜びが溢れているように見えた。4週間ぶりかな?「走れそうやな?」と声をかけると首を振りながら笑って答えてくれた。ラグビーには怪我はつきものだ。過去にGaiWuでも何人もの大けがをみてきた。不幸にも後遺症が残ってしまったケースもある。なかには単に「運が悪かった」とかいう言葉では決して納得できない後悔がのこる場合もあるだろう。タツのように今日こうして復活できるということは本人がもっている力なのだろう。途方もない高額手術費をネタにして仲間から笑いをとったあと痛む右足を引きずりながら練習のサポートを続けていた。完全復活までには1年はかかるだろう。今シーズンのプレイは無理だろうな。スタンドは俺かな(笑笑笑
それにしても暑い、熱いと表現したほうがいいくらいの熱波だ。1対2、2対3のAD練習、一回一回終わるたびに両膝に手をついてうなだれてしまった。今日は異常にきつい。途中、心が折れてしまってごめんと心で言いながら木陰で寝てしまった。暫くすると呼吸が戻った。よかった。さすがにヤバイと思ったからな。ラックのミニゲームから練習再開だ。その後、タッチゲームで練習終了。最後に近藤オプションの追加個人練習、グランドの横幅を往復ダッシュ、3往復でダウン(><) 気持ちのいい練習だった。

Gai Wu Blossoms Training vol.7

暑い、暑い、暑い、香港の夏だ。2023ー2024シーズンに向けての練習も今日で7回目だ。先週までの薄曇りで日差しのないどんよりした天気とは違ってお天道様が日差しをカンカンに降り注ぐ中20数人で練習開始だ。全員で円になって準備運動のあとハンズアップ都内側に切り込みながらパスを受ける基本練習から始めて、2対1、3対4とパス連を兼ねたディフェンスの練習も兼ねる。基本のパス練習のあとは「アタリ」だ。1対1’で膝をついてのタックルから始めて徐々に実践的なタックルへと上げていく。膝を深く曲げることができない姿勢で当たるとどうしても高めのタックルになってしまって相手を倒せない。今シーズンの課題として低いタックルに取り組もうと思っている。それにしても暑い、スパイクの底から足の裏まで熱が直に伝わってきて早くスパイクを脱ぎたい欲求を抑えるのに疲れる。最後にいつものタッチゲームだ。正確にはタッチじゃなくて「ホールド」でプレイする。積極的にボールを触ろう。そう意識して望んでいる。1時間半の練習時間に嫌気がささないように練習メニューを考えてくれている仲間に感謝だな。ありがとう。さぁ来週も頑張りましょう😃

2週間ぶりの練習で

5年ぶりの再会

先週の日曜日、2週間ぶりに練習に参加してきました。疲れた。日差しなく強くなくうっすらと曇り。気温もさほど高くなく絶好の練習日よりと言っていい感じの機構でした。ウォームアップのあとは走りこんでボールをきちんと受けるという基礎練から始まって、2人、3人とパスをつなぐ内容へアップしていく。その後もアタック、オフロード、ジャッカルと前年とは大きく違う基本スキルの練習をこなしていく。新キャプテンがチームの弱みを分析してくれて、それを克服するメニューを考えて実践してくれている。昨シーズンの最下位という順位を踏まえての今シーズンの取り組みだ。今は練習についていくのがやっとといった状況、秋口からのシーズンインにむけて使い物になるか心配です。
ところで、今日の練習にはGaiWu OBの林千春も参加してくれた。彼は2001年から2005年までGaiWuにバックスとしてプレイしていた。残念ながら私は同じピッチにたって試合をした経験はない。GWに家族と一緒に久しぶりに香港行くと連絡があったのが4月の中旬だった。タイミングが合えばみんなで会おうと約束していたのだけれど、それから一切音沙汰無しで私もすっかりそのことを忘れてしまっていた。5月2日の朝、「明日夜みんなでどう?」と連絡あって改めて香港に来ていることを思い起こしたのでした。前にも香港セブンスに来港した際には家族ぐるみでのみに行ったりしてて、5年ぶりの再会になった。イタリアンのお店で共通の友人夫妻とワイン5本を空けて楽しいひと時を過ごした。その帰り道、明日、練習だよって言うと、にっこり笑顔になって「明日深夜便で帰るけど練習行くわ」となった次第です。ほんの数回パスをしただけでうれしくなった。練習後半のタッチゲームでは同じチームに振り分けられた。そしてパスも受けた。いやノッコンしたんだった。お互いにごめん、少し早すぎた。ごめん、ごめん、パスが悪かった。そんな会話が出来た。こんな機会はあと何度あるだろうか?タッチの最中にそんなことを考えていた。この日、林千春とタッチをしたことは一生忘れない。

始動

2023-2024シーズンに向けて

2023年4月15日 GaiWu Blossoms 新しいシーズンに向けて練習開始だ。昨シーズンは不本意な結果となってしまった。原因や要因はいろいろあるが(それをここで論じても意味がない)と僕は思っている。基本、ラグビーが好きな有志が集まって成している香港のクラブチームだ。それ以上の制限や制約などはないし嫌、だからこそこうして15人ものメンバーが土曜日の昼間に集まっているんだ。新キャプテンから今シーズンに向けての意気込みと方針が示された。準備運動のあと早速、グリッド、走りこんでのレシーブ、首の強化とアタリなど基本練習のあとタッチフットで初日の練習を終えた。
毎年、シーズン最初の練習を迎えるたびに思う。もう潮時かなと・・・いやいやまだまだ、そろそろいいんちゃう、自問自答して明確なやめる理由が見つからずにシーズンインする。せめてチームに少しでも貢献できたと実感できる瞬間を増やせるようにと取り組むだけかな!やるからにはもう少し早く走れるようになりたいなと思う。もう少し長く走れるようになりたいなと思う。もう少し低く当たれるようになりたいなと思う。もう少し、もう少し・・・今シーズンも頑張ろうと思う。

雑草のにほい

思いを乗せて

子供の時に嗅いだことのある雑草をちぎった時の匂いだ
跪いて前傾した右側の肩甲骨あたりに大きな圧を感じる
息が苦しい 身動きができない
重いはずだ 汗臭い大柄の人間たちが何人も重なってのし掛かっている
それでも必死に股の間に手を伸ばしてボールをキープする
ゴール前のラック
グランドに頬をつけた姿勢から見える雑草の小さな葉の緑が鮮やかだ
そうこの日の試合はここ天然芝のグランドだ
わずかな隙間からスクラムハーフがボールに手をかけているのが見えた
瞬きすると手とボールは消えていた
背中から少しづつ圧が抜けていく
と同時に固めていた体から力が抜けて「ふぅっ」と息を吐けた
痺れた手で地面を押しながら体を起こす
ボールは遥かサイドライン側まで運ばれていた
良かったつながった
行けぇ〜ッ
心の中で叫んだ

2022-2023シーズン終了

悔しさと清々しさの中で

43 対 46、最後のワンプレイで逆転されてしまった。厳しい試合だった。でもよく頑張った。試合後の円陣でキャプテンが言った。いい試合だったと振り返るんじゃなくて勝つチームを目指そうと!厳しい試合だった。vs Valley。前回でも完敗した相手だ。開始早々に立て続けに2本のトライを許した気が付くと前半だけで24点差をつけられていた。前節を終わって我GaiWu Brossomsは首位から1ポイント差の3位だった。他力も必要ではあったがボーナスポイントをもらえる4トライをとって勝利するともしかしたら1位になる可能性も秘めていた。みんな気合を入れて臨んだ試合ではあったのだが・・・後半が始まった。攻撃のテンポもいい。前半とは違うチームのような動きで立て続けに2トライを返したところで途中参戦、ピッチに立った。いきなり試合再開のキックオフのボールが目の前に飛んできた。小高く放物線を描いたボールが落ちてくる。視野の先に黒い影が飛び込んでくる。何とかボールをキャッチと同時にガツンと来た。サポートにきてくれた仲間に倒れながらボールをパスしてゴロンと倒れた。よかったボールはつながった。それからGaiWuの怒涛の攻撃でなんと43-39と逆転に成功!歓喜が上がる!油断したわけではなかった。後半は無得点に抑えていた相手Valleyが後半の後半に息を吹き返した。じりじりと自陣に押し込まれる。ペナルティもあった。ベンチから広がれ、ボールを見ろ、止めろ声が飛ぶ。最後のプレイと知って相手の勢いも増してくる。ポール左下にモールから押し込まれてトライを許してしまった。コンバージョンも成功してレフリーのホイッスルと同時に2022-2023シーズンが終わった。
悔しさもあった。と同時に清々しさもあった。コロナに翻弄されながらも春先から夏場にかけての練習を耐えて臨んだシーズンだった。真剣勝負のスクラムの楽しさも少し分かった。苦しくても走っていると何かいいこともあると最後の試合で教えてくれた。3月はオフだ。さぁ来年に向けて・・・陰気一転、行けるかな 🙂

嗚呼、スクラムの楽しさよ!

ドン底に突き落とされたvs Origin City RC Quakes 3-38

昨日はシーズンリーグ1位を目指して望んだ試合だった。Gai Wu Hong Kongからもサポートもあって20人の戦士で望んだ試合だった。結果、ひとつのトライも奪えずにPGのみの3点のみ、相手には走り切られて38点もの大量特典での大敗を喫した。リーグ最終戦を前にして2勝3敗だ。まだ他のチームの試合結果が出ていない今日時点では何とも言えないが状況はかなり厳しい。それでも最後の試合には全力で臨みたい。

そんな厳しい試合の中でもいいこともあった。香港ラグビーでは恒例なのだが試合終了と同時に勝者が敗者の健闘を讃えてチーム全員でトンネルを作る。そしてそのトンネルの中を敗者が通り抜ける際に「Three Cheers for」の掛け声をかけてくれる。トンネルの中を進んでいくとスクラムで対面にいた1番と目があった。身長は俺よりも遥かに高く180数センチはあると思う。その彼が「ナイススクラム」と声をかけてくれたのだ。「嬉しかった」スクラムではプロップというポジションは目の前に相手を見据える。何度かスクラムを組むうちに不思議な共感ともいうべきなのか確実な意思疎通を感じることがある。当然試合中はそんな感情を相手に見せるようなことはしない。この日の試合でもレフリーの「クラウチ」の合図に合わせて膝を曲げて体勢をとる。実は最近スクラムを組むことが楽しいと思えるようになってきたのだ。「セット」で肩を当てた瞬間に相手の技量がわかる。俺は極力低く低く組むように背中を張っている。地面が目の前に迫ってくると少なからず頭から落ちそうな恐さもある。そこで我慢してロックの押しを真っ直ぐにおけ止めるように身体中に力を込めて姿勢を固めるのだ。この日の最後のスクラム、セットの後に肩を当てた瞬間に勝てそうな気がした。ボールイン、低く低くと言い聞かせて近づく地面との恐怖に耐えながら全身に力を込める。相手の右肩が割れたのが分かった。そのHOとの間を割って前にです。押し勝った。今年一番のスクラムだったと思っている。

試合の流れを変えてしまったハイタックル

後半開始早々、ラックから展開されたボールがバックスのパスでライン側に流れるようにつながっていく。前のラックに入っていなかった俺はボールを追って必死に走った。味方のウィングのディフェンスを切り返そうと相手がカットインして俺の目の前に走り込んできた。その瞬間、俺の右手が相手の左肩口にかかってしまった。「あっ」と思った瞬間、相手と共に地面に倒れこんだ。倒れた俺の上に仲間がオーバーにサポートしてくれたのが分かった。下敷きになりながら「良かったレフリーの笛は聞こえてこない」下敷きになっている右腕が痺れてきた。ゆっくりと体を起こして顔を上げると仁王立ちしているレフリーと目が合った。「High Tackle」かなり厳しい顔で俺を睨んでいた。「相手のアドバンテージを見ていたんだ。だから笛が鳴らなかったんだ」「あちゃー(><)」ペナルティキックで大きくゲインを許してそのごトライを決められてしまった。せっかく3ー12で追い上げムードで臨んだ試合後半だったのに、俺のハイタックルで大きく試合の流れを変えてしまった。ごめんなさい。

 

不安と責任感の間で

2ヶ月ぶりのゲーム

ボコボコにやられた。vs Valley 62ー29の大敗でした。棄権も危ぶまれた選手登録の少なさを何とか乗り切って臨んだ試合だった。試合開始のホイッスルがなった時の控え選手は鎖骨を骨折しているキャプテンとオイラのみ。いやはやどうなることかと思っていると開始早々に先制トライを決めてくれた。おぉ〜と盛り上がったのも束の間、立て続けに2本取り返されて逆転、その後もとってはとられて、取られての繰り返し、結果惨敗となりました。

でも、楽しかったです。12月3日の試合を最後に今日まで2回の日本出張とクリスマス休暇、年末年始休暇、春節のお休みと行事続きですっかり弛んでしまったお腹を押しての参戦でした。前半20分過ぎたあたりで水を差し入れに行くと苦しそうな顔をした若手のバディ、「変わろうか?」と声をかけると「お願いします」という、さらに「アバラ折れちゃったみたいっす」
「ええッ?マジで」
「たぶん(><)」と言う。思いがけない形で2ヶ月ぶりの参戦となったのでした。昨年末から続いていた腰痛を押しての参戦だったのですが、意外と試合では痛みはなくスクラムも自分的には安定して組めていたかなと思っております。後半に入ってからは交代することなく35分間をピッチで過ごすことができて新春早々嬉しいかぎりです。試合には負けてしまったけれど少ないメンバーで戦い抜けたことでチームにとっては大きな自信になった試合でした。

嗚呼 痛恨の取りこぼし

vs Scottish に後味の悪い一敗

36ー47で痛恨の一敗を喫してしまった。先週までの順位でも下の相手にだ。なんとも後味の悪い試合になってしまった。前半早々にトライを決めていい感じの滑り出しだった。立て続けに2本目のトライ、一本返されたものの前半を雰囲気よくリードして終了。終わりかけの10分程度をプレイさせてもらった。久しぶりにラックからSHから出されたボールをもらってちょびっとだけゲイン出来た。今思い返すとこれが気の緩みのきっかけだったかな?気の緩みはチーム内にじんわりと蔓延するものだ。それに気づかないのが一番怖い。後半、相手のバックスに外を走り切られて3本を返された。試合終了間際に反撃のトライをスコアするも時すでに遅し、負けた。終わったことは仕方ない。受け入れて前を見るしかない。次はポイントで並んでいる UNIVERSITY が相手だ。前半戦の最終戦だ。なんとか勝って3位に再浮上したいものだ。

試合の後、同じグランドで LUKE の試合を応援した。残念ながら2点差でこちらも負けてしまった。ラグビーに浸れたいい一日だったと思うことにしよう。
追伸)もうめくらパスは2度としません (><)

 

破竹の3連勝!

Pirate、Valleyに続いてBeaversも撃破!

試合前リラックスしたいい雰囲気だ!

11月に入って3連勝だ。その勝因は?間違いなくディフェンスが良くなったことだ。先週末の Beacers戦ではそれが顕著だった。チームの決め事として「ラックを捨てる」「無駄にラックに入らずにサイドを固める」ビデオで振り返ってみてみると分かる。ラックに相手選手しか絡んでいないシーンがいくつもあった。その分、ディフェンスラインを固めることができている。ラグビーはディフェンスだ。僕はそう思っている。南アやアイルランドを引き合いに出すまでもなくキッチリと止めていればバックスがスコアしてくれる。チームとしてのディフェンス力が上がった証拠、それは・・・僕がタックルに行ってるから(笑 少なくともひとり分はディフェンス力が上がったと言っていい(笑

霧雨で煙るKing’s Park Rugby Groundに男がひとり、何を思う?

それは後半が始まって10分後くらいの時だった。相手陣地に深く攻め込んだがミスもあって挽回されて押し戻されていた時の右側のラックだった。相手のスクラムハーフから出たボールを受けた大柄の白髪の西洋人が必死の形相でラックサイドにいた僕に真っ直ぐに突進してきた。でも僕は怯まなかった。無意識に数歩前に出た。次の瞬間、脳みそが揺れた・・・ように感じた。固い衝撃だった。きっと相手の肩がおでこにモロに当たったんだと思う。衝撃の割には痛みはなかった。わまりからみたらきっと「滑稽」だったと思う。不恰好なタックルでもいい。なんとか止めたることが出来た。その後、ボールを取り返すことが出来て最後はトライに結びついた。よかった。この日も一度もボールを持つことはなかったけれどほんの少しチームに貢献できたように思えて、それが嬉しかった。

シーズンが始まった10月は3試合が終わって1勝2敗、9チーム中8だった。11月入ってからの3連勝、6戦4勝2敗!なんと3位まで順位を上げている。年内は残すところScottish ClaymoresとUniversityとの2試合のみだ。この2試合で前半の順位が決まる。そして上位4チーム(もしかしたら5チーム)で最終順位を決めるトーナメント戦を戦うことになるはずだ。まずは目先の2試合に勝つことに集中したいと思う。さぁ次もディフェンスだ!

3連勝目のBeavers戦はこちらから (ˆˆ)