初トライ

自陣ゴールラインちかくのラックからボールをピックアップして、ゴールラインに向けて真っ直ぐ走る。途中、複数の相手をハンドオフで破壊しながら突進していく姿は、ももかが一番憧れているサクラセブンスの Laite Mateitoga 選手そっくりだ。何度も相手に絡まれてバランスを崩されながらも何とか走りきって今シーズン初めてのトライを決めた。
自陣ゴール前でボールをピックアップ!

 とにかく前へ! まっすぐ前へ! 走る!走る!けっこう早い(笑 どんどん走る! 相手も必死に追いかける! やばい!捕まる! Laite Mateitoga 級のハンドオフ! 絡まれてバランスを崩されても! 何とか振り切って! バランスを立て直して あらよっと(ˆˆ) そしてまた走る! ちょっとピンボケ! また相手に絡まれて それでも何とか振り切って!ゴールライン目前で絡まれる!
それでも体をうまく寝返りをして、最後に両腕を伸ばしてトライ!

今回の大会は Kim Lam Cup!シーズンを通して戦うリーグ戦の第2ラウンドで、試合は10人制で10分ハーフで行われる。ももかは左プロップを任されていて、スクラムを組むことを得意がっている様子が可笑しい。今日の対戦相手は、Hong Kong University Sandy bay、Sai Kung Stingrays、Valley Stallions の4チーム。結果、2勝1分で終わった。
今回も Sandy Bay には勝つことは出来なかったけど、過去勝ったことが無いこの相手に引き分けたのは「よし」としよう。

試合の流れを変えるタックル

勝った!勝った!また勝った!3連勝で今シーズン4勝目!
相手はここまで4戦4勝でリーグ内で2位につけている Police RFC だ。
試合結果は 19-5  の快勝だった。ここまで GaiWu Blossoms は、5戦して3勝2敗 (ちなみに、2敗のうちの1敗はメンバーが集まらずに不戦敗) で12チーム中の6位につけていた。今回の勝利で上位に食い込めるはずだ。
 

どんなスポーツにもその試合を左右する「流れ」がある。当然ラグビーにも
その「流れ」は存在しているわけで、その「流れ」を自分たちに呼び込むことが出来るとより勝利に近づけるということだ。(と思う)

自分なりにチームについて思っていることがある。チームには普通に強いチームと真に強いチームがある。前述したとおり俺が勝手に思っている持論なので悪しからず(ˆˆ)
普通に強いチームとは特に際立った特徴もなくただなんと無く試合に勝ってしまうようなチームのことだ。例えば、スキルに秀でた主力選手がいてなんと無くまとまっていて勢いもあって試合をすると、まぁ勝ってしまうようなチームだ。
これに対して俺の持論でいう真に強いチームとは「劣勢から優勢に自分たちの力で状況を変えて勝ち切ることのできるチーム」だ。真に強いチームが劣勢に立つこと自体があるのか理論的におかしいと思われるかもしれないが試合とはやってみないとわからない事が実際にある。試合が始まって真に強いチームも何かのきっかけで劣勢に追い込まれることは発生する。そんな状況にあっても真に強いチームというのは、小さな事の積み重ねを続けて劣勢から優勢へ試合の流れを変えることが出来る。野球でいうと内野スタンドに入りそうなすれすれのファールグランドに飛んだボールを必死に追いかけてフェンスギリギリでキャッチしてスリーアウトにしたり、盗塁を刺してアウトを稼いだり、あまり目立たないプレーが後から振り返ると大きく試合の流れを変えてしまっていたりする。魚屋さんじゃないから言っても仕方ないが、あの時あのボールを落としてい”タラ”、あの盗塁をアウトに出来でいなかっ”タラ”と思えるプレーが、実は試合の流れを少しづつ劣勢から優勢に変えて行くんだ。
そんな地道な流れの変えかたに対して一発で変えてしまうプレーもある。
ラグビーでいうと一発のタックルだったり、相手ボールのラックでもぎ取る「ジャッカル」だったりする。そんな試合の流れを一発で変えたプレーがこの3連勝目で起こった。試合開始すぐにキックで攻め込まれた。直後の5mスクラムからブラインドサイドをNo.8 に攻められてトライを許した。その後、何とかトライを返して逆転には成功したものの、相手はここまで2位につけている強豪だ。逆転には成功したものの試合の流れは圧倒的に相手チームに持って行かれていた。自陣でのディフェンスの時間が長く続いた。それでも何とか全員ディフェンスで必死に耐えていた。自陣ゴール直前まで相手に攻め込まれて、必死のディフェンス虚しく痛恨のノットリリースを取られた。相手はポイントにフォラードを集めてモールで一気にトライを取りにくる陣形をとった。レフェリーの笛と同時にパスを受けた大柄の選手が頭を下げて突進してきた。そこへカウンターで「ガシッ」と大きな音(が聞こえたような気がした)でタックルが入った。相手が持っていたボールが前に転がり落ちてマイボールスクラム。一気に試合の流れが変わった瞬間だった。
俺が思うにこの試合の勝因は間違いなくこのタックルだ。
劣勢から優勢に試合の流れを変えられる
「真に強いチーム」GaiWu Blossoms は確実にそうなろうとしている。
本当にそう思う!

GaiWu 第6戦目はこちら: https://www.youtube.com/watch?v=6MniQAzjA_U

2連勝!シーズン3勝目

また勝った!先週に続いての2連勝でシーズン3勝目!相手は Plastic Free Seas City RFC 3!
試合前にみた相手チームは若そうだし走ってくるだろなぁと印象だった。正直なところこの手の若者チームにはうちのチームは弱い。まだ、西洋人の大男たちがとにかく突進してくるタイプには手の施しようがある。おうおうにして西洋人の大男チームは後半ダレダレになる場合が多い。みんたでタックルに行けば別に怖くは無い。痛いだけだ。でも若手の多い、元気な走り屋のチームとなるといつも苦戦する。後半になっても体力の限りに走り回ってくる。ラグビーを始めたばかりでパスも不安定なチームでもバックスに展開されて外で負けてします。ところがギッチョンチョン!

勝った。何がよかったのか?やっぱりタックルだ。やっぱり前に出てタックルでゲインできていた。先週のいい流れが続いていた。開始早々に右隅にトライ!しばらく一進一退の攻防が続いた後、22m内側でのモールからディフェンスのギャップを突かれてトライを返された。実はこの時、モールから出てきた相手に俺がタックルミスをしてすり抜けられてのトライだった。みんなゴメン!少しだけ嫌な空気が流れた。が、直後にまた追加点のトライ、終わってみると 47 – 14 での3勝目。7トライに6ゴールだった。強くなった。そう思う。

先週の試合、相手チームが「GaiWu Blossoms」はいいチームだ。ディフェンスが強くて破れなかったと言っていたと聞いた。嬉しいねぇ!
追伸)今回は写真は無し(><)

その3勝目はこちら https://www.youtube.com/watch?v=1vxV-s9Weko

ももかのシーズン初戦

私の娘、ももかの 2018-2019 シーズン初戦 U12 Girls Kim Lam Cup が Aberdeen Sports Ground で行われた。U12 Girls のラグビーのトーナメントが年間を通して開催されるのは日本では無いんじゃないかなと思う。この Kim Lam Cup は、6つのクラブチームが年間を通して戦うリーグ戦だ。娘、ももかが所属するのは Hong Kong Football Club という香港の Causeway Bay という中心地にホームを構えるチームだ。下は3歳程度のお子ちゃまから始まって、男子、女子がともににU10, U12, U14, U16 etc とクラス分けされたチームに約1000人以上が所属している。正直言って男子チームは人数も多くきちんとマネージメントされているかどうか疑問は残るが、それでも多くのコーチが毎週日曜日にラグビーを指導している。
2015年の11月頃だったか、知人の紹介でこのチームに練習生として参加させてもらって今年で3シーズン目だ。西洋人と香港人がまざったチームに生粋の日本人がひひとり!最初のころはボールを追いかける塊の後ろからあっちに行ったりこっちに来たりして右往左往しながら走っていたっけ、練習の時もほとんどボールすら触れずに時間がすぎて終わってしまうこともよくあった。練習行くの嫌だという娘を宥めすかしては練習につれていったっけなぁ〜懐かしい。
あれから約3年、ボールを持ったらまっすぐ前に走れと教えてきた。3年くらい前、ラグビーを始めた頃にサクラセブンスが公式戦で香港にきてくれた。その時に観た試合でライテ選手が相手をハンドオフして突進する姿をはっきりと覚えているらしく、片手でボールを持つともう一方の手で器用にハンドオフしながら突進する。

サクラセブンス Laite Mateitoga 選手と一緒に!

  Momo Go! Go! 

それを見ているコーチ陣から「MOMO, Go Go」と歓声がとぶ!俺はカメラを片手にじっとそれを見ている。嬉しい瞬間だ。試合は、1勝、1分、1敗で初戦は終わった。試合が終わっての帰り道、インゴールまでボールを持って突進して数人に絡まれてグラウンディングできずにキャリーバックされたシーンをしきりに悔しがっていた。次の試合では独走じゃなくて、数人を引きずりながら倒れこむ泥臭いトライをあげてほしいものだ。
頑張れッ、ももか!

2nd won GaiWu Blossoms

勝った!
24-0 完封勝利!快心のシーズン2勝目だ。過去数年間を通して最高の試合だったと思う。勝因はディフェンス、ラックになってもすぐに全員で横一線に広がって常に前にでてタックルにいく、ディフェンスでゲインできていた。自陣のゴール目前まで攻め込まれても、諦めずに地味にタックルに行って相手のミスを誘って切り抜けた場面がなんどかあった。前半に3トライ、後半は一進一退の攻防のすえフォワードが地味に前進しながらボールをキープしつつ、左22メーターに入ったところで右オープンに展開、残っていたフォワードもライン参加でボールをつないで右隅にウィングが走りこんで勝利を確定させるトライ、相手の SANDY BAY の心を折ったトライだった。勝利を確信したあともチームの士気は折れなかった。チームの誰かが叫んだ。「完封するぞッ」 全員が疲れているなかで「オーッ」と応えた。最後まで一体感が途絶えなかった。

快心の2勝目はこちら https://www.youtube.com/watch?v=Q5UaZSk-_Uo

2018-2019 シーズン開幕

2018-2019年シーズンが始まった。香港はこれから本格的なラグビーのリーグ戦が始まる。私が所属する香港日本人ラグビーチーム「GaiWu Bloosoms」も今日、シーズン開幕戦を迎えた。今シーズンは、7つのカテゴリーの中で Community League 1  に所属する全12チームで2月末までのシーズンを戦うことになる。10月6日、初戦の相手は、SCAA First Pacific CWB Marines だ。結果は、26-12 で快勝だった。今週末はKerry Hotel Kowloon Beavers 相手に第2戦だ。ニューヨークから香港へスライド駐在のおっちゃんとシーズン最後まで頑張りますよ!
応援宜しくお願いします。

 

 

 

 

 

この日、娘の所属する U12G Hong Kong Football Club もこの日、Exhibition Match として、DB Pirates  と試合が行われた。場所は9月初めに Asia Rugby Seven’s Series で日本の男女が揃って優勝したグランドと同じところだ。そんなグラウンドで子供の頃から試合ができるこの香港のラグビー環境に改めて感謝するとともに娘は幸せものだなぁと思ったりもした。

娘はこの日、No.8 でスターターとして出場させてもらった。試合はトライ数で、3-1 で敗れるも、楽しかったと笑っていた。こうして、外国人のチームメーイトと一緒にプレイしている姿をみると本当に嬉しく思う。ありがとう「ラグビー」いつかラグビーに恩返ししなきゃなと最近よく思う。

 

 

 

 

Gai Wu Blossoms 初戦:https://www.youtube.com/watch?v=SZYzMpUVBTw
試合情報はこちら: https://www.hkrugby.com/domestic/national-league-2

World Challenge Cup 2018

香港のキッズ向けのラグビーイベントは盛りだくさんだ。その中でもシーズン最初のイベントが、「World Challenge Cup 2018」だ。香港ラグビーユニオンに加盟するラグビーチームに所属するU12の男女が混合でいろんな国のチームに分かれてリーグ戦とトーナメント戦を戦う。どの国のチームに割り振られるかは当日の発表まで分からない。周りの子供たちに聞いてみるとはっぱり一番人気はニュージーランド、ついでオーストラリア、意外にもフィジーの人気も高い。理由は香港セブンスでの優勝の常連チームだからだろう。納得だ。日本人の子供たちは当然ながらチームジャパンを希望している様子だった。娘はジャパンに選ばれてご満悦!

        新しいラグビーフレンド!
いつもは一緒にプレイしているチームメイトともそれぞれ別のチームで戦うことに!
幸い、直接対決は無しでちょっと安心

後から聞いたら純粋な日本人は娘だけだったらしくコーチから旗手をやりなさいと言われたそうで、開会式では日の丸をもっての行進でした。
試合ルールは10人制で、スクラムではコンテスト無し、7分間の一本勝負。
娘は体格からかいつもHOだ。今回も両脇に男の子を抱えてレフリーの指示するポイントに真っ先に行ってスクラムの準備をしていた。両手を挙げて組む準備をしている姿がだいぶサマになってきた。頼もしくもあり、女の子ということを考えると少し考えてしまう。

予選のリーグ戦は5試合、2勝3負で決勝トーナメントには進めず、残念!
これから本格的に香港のキッズラグビーのシーズンが始まる。楽しみだぁ~

ASIA RUGBY SEVENS SERIES 2018

よかった。本当によかった。アジアラグビーセブンスシリーズ男女アベック優勝!

この二人の貢献度は計り知れないと思う。烏滸がましくも試合後に無理を言って
一緒に写真を撮ってもらった。
私:セブンス、もう何年になるん?
坂井選手:大学卒業してからですから9年ですね。
私:9年かぁ〜今、いくつだっけ?
坂井選手:もう30っす(笑

私:おめでとう!それにしてもよく走るよねぇ〜お疲れ様でしたぁ〜
中村選手:いやぁ〜
私:よかったねぇ〜
中村選手:はい(笑顔

9月4日にジャカルタで開催されたアジア競技大会では女子は優勝を果たしたが
男子は香港に破れ準優勝に終わった。おそらく男女共に優勝することを使命として
望んだ大会だったんだろう。女子は結果を残し、男子は宿命のライバルである香港に決勝で破れた。その結果を踏まえて望んだであろう今回のアジアラグビーセブンスシリーズだったはずだ。
男子、香港との決勝、12-0
女子、中国との決勝、12-7

心から嬉しく思います。これからも男子、女子の間違いない柱として頑張ってくれると信じています。

 

 

帰任者

駐在員はいつかは日本へ帰る。楕円のボールを夢中で追いかけているうちは気づかないが、3月と9月には帰任という寂しい現実が訪れる。昨日も2年半一緒にプレーした仲間が一人チームを離れることになって、送別会をして送り出した。2011年にこのGaiWu Blossom (旧GaiWu-J)に入れてもらってからもう何人のチームメイトを送り出しただろう。中には2度目、3度目の駐在で復帰してくれるものもいる。また、他のアジアの国々へ再赴任して現地でラグビーを続けているいる仲間もいる。吉野くん、大阪でも頑張ってなぁ〜またどこかのピッチで会えるといいね!

GaiWu Blossoms

香港のラグビーリーグについて少し紹介しようと思う。香港のラグビーリーグはHong Kong Rugby Union によって8つのカテゴリーで、9月末から翌年の2月末頃までの間でリーグ戦と決勝トーナメントが行われる。
最上位は Men’s Premiership で、順に Men’s Premiership A、
Championship、Championship A、National League 1〜4と続く、
他にもWomen’s Premiership、Woman NL 1〜2 があって、学校単位の
チームやジュニアクラスもあって年間を通してしっかり管理・運営されている様子には関心させられる。シーズンが始まるとほぼ毎週土曜日に複数のグランドで各カテゴリー別に試合が組まれることになる。

私が所属している香港在住の日本人ラグビークラブ GaiWu Blossoms (旧GaiWu Japan)は香港人のラグビークラブ GaiWu の中の日本人を中心にしたチームだ。ちなみに GaiWu とは香港麻雀のなかで一番弱い「役」の名前らしい。毎週火曜日と木曜日の夜に練習をして9月末からのシーズン開幕に備える。GaiWuのホームグランドは、という香港島の中心部 Causeway Bay の香港競馬場、その馬場の中にあるHappy Valley Sport groundだ。全天候型の人工芝のグランドと天然芝のグランド合わせて計11面ものスポーツグランドがある。GaiWu Blossoms がホストとして組まれて試合はこの Happy Valley Sport ground で行われることになる。

シーズン前のこの時期から毎週火曜日と木曜日の夜8時〜9時半までと、週末の土曜日もしくは日曜日の1時間半に練習をしてシーズンインに備える。