Gai Wu Rugby Football Team

プレシーズンマッチ vs Tigers

クラウチッ、バーインド、セット、レフりーの声を受けてガツンと組んだ瞬間に勝てると思った。それはまるでフランスワールドカップで桜の戦士達がイングランド相手に見せた鉄壁のスクラムにも引けをとらないそれだったと思う。スクラムハーフがボールを入れる前にほんの少しの「間」ある。自分のほほのよこに相手の顔を感じる。上目遣いに相手の足元を見やると曲がって膝が窮屈そうに落ち着かない様子が見て取れた。HOのフッキングの気配で一気に前に出る。押し切った。レフリーのホイッスルがなる。ペナルティだ。2019年のワールドカップ、対アイルランド戦、スクラムで勝ち切った3番の具智元並みにガッツポーズが出そうになった。初めてじゃないかなぁ~GaiWuでスクラムを押し切ってペナルティを取ったのは、思い返しても記憶にない。

2023-2024シーズンに向けてのプレシーズンマッチだ。30分の一本勝負 vs Tigers 残念ながら1本-3本で負けた。最初から15分間だけ出させてもらうことができた。相手ボールのラインアウトでは目の前にワンバウンドで飛んできたボールを受けてゲインも出来たしラックにもオーバーで貢献できたかな!一番の収穫は試合を楽しめたって気持ちかもな、そう思っている。試合の後のビールは旨かったなぁ~:) この日は日本人チームでだけじゃなくて香港人のチーム男女も共に試合が組まれていた。総勢何人がいたんだろう。GaiWu Family との和気あいあいとした楽しい一日だった。

あぁ痛恨のノックオン

Semi Radradra Fijian Rugby football player

9月9日にフランス vs ニュージーランド戦で始まったラグビーワールドカップ 2023 フランス大会、10月29日の決勝まで約7週間もの長丁場の激しい戦いが続くことになる。週末の夜更かしで月曜日は出勤しても午前中は仕事にならない人も多いのではないだろうか?私は午前半で対応しているので問題は無い(笑、 2週間が過ぎて私が一番印象に残っている試合は11日のWALES vs FIJI戦だ。余談ですが、自宅のテレビは過去一カ月間録画のストリーミングサービスが提供されておりいつでも巻き戻して観ることができるのでとても便利だ。試合そのものよりもあのあごの周りに異常なまでにもうもうとくっついている髭の塊と6点のビハインド、ロスタイムの82分過ぎゴール手前でノックオンしたFijiのCTB Semi Radradra がグランドに両手をついて愕然とする姿だ。振り返る、6点差を追いかける試合終了間際、モールからFIJI が押し込んでトライをとったように見えた。TMO判定の結果ダブルモーションでの=トライ判定、自陣まで戻されたFIJIは終了間際の常識を破ってキックをつかって前進する。

ボールをつないでWALES陣22mまで切り込んで正面少し右のモールから左へ展開する。CTBのキャプテン Waisea Naycalevu から長い飛ばしパスが左サイドのウィングの位置で張っていたRadradra放たれた。WALESのディフェンスはモールからの移動で少し遅れている。Radrandraの前にはディフェンスが居ない。一直線に走って飛び込んでトライのはずだった。飛ばしパスで少し勢いを欠いたボールがRadrandraの少し手前でワンバウンド、小さくゆれたボールが手から前に転げ落ちた。終わった。Radradraは両手をピッチについて茫然として視線が定まらない。このシーンはずっと忘れないだろうな。WALES 32 – 26 FIJI いい試合だったなぁ。

WALES vs FIJI