久しぶりのリーグワン

イーグルス vs スティーラーズ

日本出張の合間の日曜日、花園ラグビー場に行って来た。キヤノンイーグルス vs コベルコスティーラーズの一戦です。イーグルスはすでに4位を確定していて来月プレーオフに進出が確定している。その状況で迎えた最終戦。生でラグビーを観戦する機会は3年ぶりだと思う。鶴橋駅から近鉄に乗り換えた電車の中にはカンタベリーのシャツやキャップを被ったイカニモという出立ちのラグビー好きのおっちゃんがちらほら見える。きっと自分もその中のひとりとしてみられているんだろうなと再認識しながら東花園駅で降りた。今回はキヤノンイーグルスの応援だ。なんといってもでクラークでしょう。ミーハーと思われそうですが、やっぱり自由気ままな動きと抜け目ない狡さは日本人にはない大きなアドバンテージだなと思わされた。確かにいい選手だ。

試合は26ー52とダブルスコアでイーグルスが勝利した。前半からずっとイーグルスのペースで試合が展開された。途中、ワントライ差まで追い上げられたところはあったが前3人を一気に変えてスクラムが安定したことで、それまで緩みかけていたチームの雰囲気が一気に変わった気がした。ヘッドコーチの采配なのかな?関心したわぁ〜

それから、この方にお会いするのももう一つの目的でした。4年ぶりの再会でした。ありがとうございました。

始動

2023-2024シーズンに向けて

2023年4月15日 GaiWu Blossoms 新しいシーズンに向けて練習開始だ。昨シーズンは不本意な結果となってしまった。原因や要因はいろいろあるが(それをここで論じても意味がない)と僕は思っている。基本、ラグビーが好きな有志が集まって成している香港のクラブチームだ。それ以上の制限や制約などはないし嫌、だからこそこうして15人ものメンバーが土曜日の昼間に集まっているんだ。新キャプテンから今シーズンに向けての意気込みと方針が示された。準備運動のあと早速、グリッド、走りこんでのレシーブ、首の強化とアタリなど基本練習のあとタッチフットで初日の練習を終えた。
毎年、シーズン最初の練習を迎えるたびに思う。もう潮時かなと・・・いやいやまだまだ、そろそろいいんちゃう、自問自答して明確なやめる理由が見つからずにシーズンインする。せめてチームに少しでも貢献できたと実感できる瞬間を増やせるようにと取り組むだけかな!やるからにはもう少し早く走れるようになりたいなと思う。もう少し長く走れるようになりたいなと思う。もう少し低く当たれるようになりたいなと思う。もう少し、もう少し・・・今シーズンも頑張ろうと思う。

Hong Kong 7’s 2023

U16G Season Grand Final

3月31日金曜日の10時35分、早朝からじっとりと空気を濡らしている霧雨がうっとおしい。僕は香港スタジアムのメインスタンド側の最前列で娘が現れるの待っていた。U14boysの試合が終わって簡単な表彰式が始まった。と同時にFootball club U16Gが対戦相手のSandybayと一緒にピッチに走って現れた。(実はU14boysの表彰式に気を取られて娘の入場シーンは見損なったのだけれど 泣、ちゃんと友人のビデオで確認できた。キャプテンの娘は先頭だ。感動だった。ピッチの中央あたりで円陣を組んでいつもと同じように左足を少し浮かせて威勢よく気合を入れる。そしてKOに備えてピッチに広がると守備陣形をとった。霧雨のお蔭でピッチの芝は青々と見える。白と紺色のよこしまのジャージが映える。
試合は2対1で敗れた。ももも途中、ボールをもって何度もゲインはしたが相手陣地で深く入ることすらできなかった。シーズン中の試合では負けたことがなかった相手だったが悔しいかな最終戦は惜敗した。大きな経験になったことだろう。家を出る前に「今日は試合に勝とう勝とうと思わずにスタジアムでプレイできることを楽しんでおいで」と声をかけた。負けた直後には涙を流していたがすぐにケロッとしていた。どれくらいの悔しさか?どれくらいの経験だったのか?どれくらい楽しんだのか?いつか聞いてみようと思っている。

Hong Kong 7’s 2023

Hong Kong 7’sが帰ってきた。最終日のサウススタンドはコロナ前の2019年当時を思い出させるような満席の賑わいだ。いろんな被り物をした西洋人や香港人たちがビールを浴びながら試合を楽しんでいる様子がスタジアムに設置されている3台のオーロラビジョンに映し出されるたびに歓声が上がる。決勝は女子はニュージーランド対オーストラリア、男子はニュージーランド対フィジー。男女ともにニュージーランドが優勝を飾った。表彰式のあとには男女それぞれが戦いの舞「HAKA」を披露して喝采を浴びていた。香港セブンスが戻ってきた。
僕が最高に感動したのは、ニュージーランドのとてつもなく完成されたラグビーもそうなのだが心にしみる感動は決勝を前にナショナルアンセムで直立不動で上をみて涙を流すフィジーの選手を見た時だった。褐色の肌の一回り大きな男たちがナショナルアンセムを涙して歌い上げる姿は過去に何度も見てきた。今年も数人のフィジーの選手たちが同じように涙していた。足をキチンとそろえて日本でいうところの「気をつけ」の姿勢だ。そのシーンを見るたびに彼らのこれまでのラグビーに対する全ての努力のみならずその幼かったころからの苦労したであろう人生までを勝手に想像してしまうのだ。僕の想像どおりの人生ではないかもしれないのだがなぜか彼らの涙を見るとそう感じてしまって泣けてしまうのだ。
今回の香港セブンスを見て人は入場チケットが高過ぎるだの、全然人が入ってないだの、香港はうるさいだの多くのネガティブな意見を耳にした。また香港セブンスが8割は戻ってきたな、あと少しだ。とう人もいた。僕の印象は後者だ。チケットが高額なのは事実だ。ただそれは香港セブンスしかみていない人の印象だろう。香港のラグビー環境は素晴らしいと胸を張って言い切れる。日本のそれとは段違いだろう。3~4歳から自然にラグビーに親しめる環境は香港には確実にある。イギリスの文化が根付いている恩恵だろう。香港セブンスの収益がこの素晴らしい香港全体のラグビー環境の維持に貢献しているからなのだ。来年から新しい香港スタジアムで新しい香港セブンスの歴史が始まる。そう思うだけでワクワクしてくるのはきっと僕だけじゃないはずだ。もうしばらく香港でこの新しい歴史をみていたいと思う。

National anthem of Fiji

5年ぶりに再会したサクラセブンスのレジェンドたちの話題は次回 🙂