破竹の3連勝!

Pirate、Valleyに続いてBeaversも撃破!

試合前リラックスしたいい雰囲気だ!

11月に入って3連勝だ。その勝因は?間違いなくディフェンスが良くなったことだ。先週末の Beacers戦ではそれが顕著だった。チームの決め事として「ラックを捨てる」「無駄にラックに入らずにサイドを固める」ビデオで振り返ってみてみると分かる。ラックに相手選手しか絡んでいないシーンがいくつもあった。その分、ディフェンスラインを固めることができている。ラグビーはディフェンスだ。僕はそう思っている。南アやアイルランドを引き合いに出すまでもなくキッチリと止めていればバックスがスコアしてくれる。チームとしてのディフェンス力が上がった証拠、それは・・・僕がタックルに行ってるから(笑 少なくともひとり分はディフェンス力が上がったと言っていい(笑

霧雨で煙るKing’s Park Rugby Groundに男がひとり、何を思う?

それは後半が始まって10分後くらいの時だった。相手陣地に深く攻め込んだがミスもあって挽回されて押し戻されていた時の右側のラックだった。相手のスクラムハーフから出たボールを受けた大柄の白髪の西洋人が必死の形相でラックサイドにいた僕に真っ直ぐに突進してきた。でも僕は怯まなかった。無意識に数歩前に出た。次の瞬間、脳みそが揺れた・・・ように感じた。固い衝撃だった。きっと相手の肩がおでこにモロに当たったんだと思う。衝撃の割には痛みはなかった。わまりからみたらきっと「滑稽」だったと思う。不恰好なタックルでもいい。なんとか止めたることが出来た。その後、ボールを取り返すことが出来て最後はトライに結びついた。よかった。この日も一度もボールを持つことはなかったけれどほんの少しチームに貢献できたように思えて、それが嬉しかった。

シーズンが始まった10月は3試合が終わって1勝2敗、9チーム中8だった。11月入ってからの3連勝、6戦4勝2敗!なんと3位まで順位を上げている。年内は残すところScottish ClaymoresとUniversityとの2試合のみだ。この2試合で前半の順位が決まる。そして上位4チーム(もしかしたら5チーム)で最終順位を決めるトーナメント戦を戦うことになるはずだ。まずは目先の2試合に勝つことに集中したいと思う。さぁ次もディフェンスだ!

3連勝目のBeavers戦はこちらから (ˆˆ)

vs DB Pirates 今シーズン嬉しい2勝目

勝った!

その瞬間、心の底から嬉しさが込み上げてきて声を上げた。達成感というよりも爽快感といった表現が近いかもしれない。今までの試合では感じたことのない感情だった。

対戦相手のDBパイレーツは西洋人が中心の大柄なチームだ。試合前のミーティングで体型を活かしてラックの側を縦についてくるはずだ。しっかり「ゼロチャン」を固めて止めること、しっかり意識しようと意思統一した。予想通り大きな体を使ってガツンガツンと縦についてくる。とにかくタックルで止める。止める、何度も止めていた。前半を2本ー1本を取り合って10ー5でリードして終えた。ハーフタイムの円陣でもしっかりゼロを固めよう、そう意思統一を再確認した。後半が始まってすぐにバックス展開からゴール真下に追加点のトライ、17ー5と点差を広げることができた。気を許したわけではないがラック周りのディフェンスが甘くなったところを突破されて最後はウィングの反撃のトライを許した。17ー10、試合時間が気になり出す。レフリーがラストプレイを宣言して最後の相手ボールのスクラムだ。フォワードの誰かが言った。ペナルティするなよ、絶対だめだよ。そう意思統一して臨んだスクラム、ボールアウトのあと頭を上げるとラック内でのペナルティ、連続のペナルティでゴール正面5mまで押し込まれてしまった。ゴールラインに並んでディフェンスの低く構えた。相手でタップして突っ込んでくる。ここでトライを許せば同点は間違いない。全員が理解していたに違いない。突っ込まれたところで必死に堪える。もみ合いの中で誰かがボールを取り返した。そして後ろにいた新人にパスした。みんなが一斉に叫んだ。「出せッ」「蹴れッ」新人の蹴り損なったボールが弱々しく転がり始めた。一瞬時間が止まったように思えた。なんとかボールが転がり出てくれた。タッチジャッジの旗が上がって試合終了のホイッスルがなった。「勝ったぁ」シームから雄叫びのような歓声が上がった。

僕が感じた爽快感はきっと相手とのコンタクトできたからだと思っている。この日もボールを触ることは出来なかった。それでも前半、後半と15分程度をプレイさせてもらった。その中で何度かラック周りで相手に当たることができた。(と思っている)その瞬間に体を張ったからこその爽快感なんだろうなとそう思っている。

 

おめでとう!オーストラリア

そしてもうひとりの勝者

大きく両脇に開いた銀傘の端から無数に備え付けられた花火がバチバチという大きな音とともに濃紺に染まった夜空に向けて一斉に噴出した。異常に明るい照明に照らされた天然芝のグランドの中央には,Cathay pacific HSBC Hong Kong Sevens のアーチの下で34年ぶりのカップ優勝の歓喜に沸くオーストラリアセブンスのメンバー拳を高らかと突き上げて何度も何度も勝鬨をあげている。おめでとうオーストラリア2点差を追いかけて必死にゴールを目指していた終了間際、ゴール左隅にフィジーの二人のディフェンダーを引き連れて飛び込んだ。レフェリーも興奮した様子で、且つ冷静にアシスタントレフリーに状況を確認したあとで両手を空中で大きく四角くかたどった。サウススタンドのオーロラビジョンにTMOの表示のあとプレイが再生される。一度目の再生で文句なしのトライの様子が映し出されるとスタンドが大きな歓声で揺れた。それでもレフリーは耳のインカムに手をあててもう一度、TMOの再生を要求した。ノックオンなし、タッチラインにも飛び込んだ選手の足はかかっていない。一息ついてからレフリーの右手が大きくあがってホイッスルが高々と響いた。見事な逆転トライだ。試合終了まで残り30秒ほどだ。。オーストラリアはゆっくりとゆっくりとコンバージョンキックの体制を整えながら試合終了のホーンを待っている。フィジーはその様子を特に急かせることなくじっと待っていた。中にはグランドに膝をついて項垂れているプレイヤーもいた。ホーンと同時にConversion Unsuccessful、この瞬間オーストラリアの34年ぶりのカップ優勝が決まって、フィジーの香港セブンスのカップ6連覇の夢が途絶えた。
歓声がのこるメインスタンドから花火が消えた夜空を見上げた。周りの歓声が耳に入ってこない静寂を感じた。よかった、本当によかった確かに今香港セブンスが戻ってきた。おめでとうオーストラリア心からの祝意を表したい。そしてもうひとりの勝者は2019年から3年半もの苦境に打ち勝ってHong Kong Sevensを見事に成功させた「香港」そのものだろう。僕はそう思っている。

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