Approach(メール)

トップリーグ、トップチャレンジの各チームにどうやってコンタクトしたらいいのか?そもそもコンタクト先を知らない私が最初にやったのはリストアップしたトップリーグ、トップチャレンジ、トップイースト、ウェスト、九州の各チームのホームページやFacebook、Instagram を探して、その中の「お問合せ」「応援メッセージ」などのアドレスを調べることだった。そしてそのファイルの中に、いつ、誰宛に、どの方法(Facebookやメール等)でチームとコンタクトしたかを英語で書き記して、最新ステータスとしてLUKEへ送ってあげようと決めた。
トップリーグでは、Facebookで知り合いになった関西の「Iさん」経由でLUKEのCV(ラグビー履歴書)を神戸スティーラーズ、宗方サニックスブルース、 NTTドコモに送ってもらった。
私はトップチャレンジとトップイーストの各チームのコンタクト窓口に、私自身の自己紹介と南アフリカ出身の青年が日本でプレイしたがっていることを説明して、選手採用の窓口を教えてほしいという内容でコンタクトを始めた。3月26日から始めて30日までにほぼトップチャレンジとトップイーストのチームにメールを送り届けた。返事が来るだろうか?期待する気持ちと冷静にみて、まず返信はないだろうなぁという気持ちの半々だった。
4月2日、一番最初に返信をもらえたのは「清水建設ブルーシャークス」からだった。返事が来たことに驚いた。残念ながらトップイーストの外国人枠の条件である6人すべてを使って採用しており追加の外国人の採用はできないという趣旨だった。とても丁寧に説明を頂いた。メールの内容は残念ではあったが、キチンと対応してくれるんだという事が分かって嬉しかったし、他のチームからも返事が来るはずだという期待を持たせてくれた。
翌日、4月2日、二つ目のチームから返事が来た。栗田工業ラグビー部からだった。内容は外国人選手の採用はすべてエージェント経由での採用となっているため個人経由で採用検討はできないという内容だった。
エージェント???確かにLUKEの日本チームへの紹介をやっていこうと決めたときから心の中にずっとあった懸念ではあった。「エージェント」スポーツ選手を各チームへ紹介して全ての交渉事と一手に引き受けて対応する代理人と認識していた。後から分かったことだがエージェントの仕事はチームとの交渉事だけじゃなく、その選手のプライベートな生活までサポートするとても大変な仕事だ。例えば携帯電話の契約を代理でやったり、銀行講座の開設やアパートの斡旋から契約まで日本で生活していく上で必要な身の回りの「世話」をしてあげるのがエージェントだ。のちにLUKEのエージェントとなってくれた人から教えてもらった。
ただ、私はメールで紹介を始めたこの時には実はエージェントという代理人に対して正直なところあまりいい印象を持っていなかった。逆になんとか素人として個人的にチームに紹介して行きたいと心に決めていた。そうすることが美的だと思い込んでいた。栗田工業ラグビー部には丁寧に返事をくれたお礼をメールで送った。
次に返事をもらえたのが、マツダだった。そして山梨のクリーンファイターズ、
マツダブルーズマーズからの返信内容は栗田工業と同じように代理人経由での契約となるというものだった。山梨クリーンファイターズからは「日本語でのコミュニケーションができない」という理由からのお断りだった。確かにLUKEは日本語が話せないし理解できない。唯一知っている日本語は「上履き(うわばき)」だった(笑、何故に上履きを知っているのか?どこで聞いたのかは今も確認できていないが、嬉しそうに「上履き」はスリッパのことだろうっと得意げに私に言ってきたのを覚えている。

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