U14G Peninsula Dragons vs Island Lions

1月1日、New Year Youth Rugby Tournament が開催された。U14、U16、U19 の男子、女子の香港代表メンバーそれぞれが Peninsula Dragons と Island Lions という2つのチームに分かれて試合を行う香港ラグビー協会の恒例イベントだ。8時45分集合、すぐにチームコーチがきてジャージを配り始めた。観覧席でまっていると嬉しそうな顔でジャージを持って帰ってきた。背番号は「2」、Island Lions のフッカーとして出場できる。ニコニコしてる。

ももかがラグビーを始めたのは2015年の秋ごろ、知人の紹介で Hong Kong Football Club の練習に参加させてもらった。その時はシーズンの選手登録が締め切っていて練習のみに参加させてもらっていた。練習でも他の子供達の後ろからついていくだけで、当然ボールに一度もさわれずにその日の練習が終わることもあった。たまにボールの近くにいてもパスしてもらえない、そんな状況だった。翌2016年春に正規登録選手としてチームに加わることが出来た。毎週日曜日、朝6時半に起きて香港の中心部にある Happy Valley Sports Ground での8時からの練習に通った。練習では少しづつボールもパスしてもらえるようになってきて、11月に9歳になった頃には試合にも参加出来るようになった。毎週欠かさず練習に通っていた頃が懐かしくもある。

ドレスルームで試合用のジャージに着替えて私が座っているバックスタンド笑顔で帰ってきた。ショーツには香港ラグビーユニオンのロゴ「ドラゴン」が刺繍されている。全員が赤と紺色ベースのジャージに着替え終わるとそれぞれのチームに別れてアップが始まった。ジョグとダッシュを繰り返したあとにランパス、試合を意識したタッチでのAD、代表のコーチが行う練習メニューには参考になるし感心させられるものも多い。気づくとバックスタンドは多くの観客で満席に近い状態になっている。2020年1月1日 Dragons vs Lions の開幕試合だ。最高の舞台が整った。10時25分、キックオフ、ももかにとって初めての代表としての試合が始まった。

試合の様子(You Tube)はこちら: Ladies Under 14 Peninsula Dragons vs Islands Lions

U14G のラグビーと侮るなかれだ。しっかり当たってラックを作ってフェーズを重ねてバックスに展開する。Lions 試合開始早々にラックから出たパスを受けて WTB の Lauren が快速を飛ばしてトライを決める。Dragons もラックからの持ち出しからゴール下に飛び込んで反撃開始だ。バックスタンドから大きな声援と歓声があがる。New Year Tournament にふさわしい引き締まったいい試合だ。

試合会場に行く前の電車の中で少し緊張した様子だった。眠い眠いを繰り返して「緊張してるん?」と聞くと「わからん」という返事。いつもの自身のチームの試合に望む前とは少し違う感じがしてた。やっぱり今日の試合を意味をそれなりに感じて緊張していたんだな。それでも試合が始まるとしっかりタックルも行ってたし、ボールを持ったら前にいる相手を押しのけて何度もゲインしてチームに貢献していたと思う。不安だったラインアウトのスローインも結果オーライの部分もあるがなんとかこなしていた。

試合は Lions が27 – 17  勝利した。ここ数年はずっと Lions が勝ってきていたらしい。ももかが試合後にもらったカップに刻んであったと言っていた。ラグビーを通して知り合った選手たち。まだ名前は知らないが顔だけは知っているという関係だ。でも、これからずっと同年代として時には対戦相手として、また時には同じチームメイトとして試合をする時もあるだろう。中にはこの春に故郷のカナダに帰国する仲間もいる。いろんな事情で香港を離れる仲間もいる。そんな中、ももかがここ香港でラグビーを通してこんなすばらい経験をさせてもらっていることに感謝したい。ここで知り合ったすばらいい仲間たちとの関係を宝物として大切にしてほしいと思っている。

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