嗚呼、スクラムの楽しさよ!

ドン底に突き落とされたvs Origin City RC Quakes 3-38

昨日はシーズンリーグ1位を目指して望んだ試合だった。Gai Wu Hong Kongからもサポートもあって20人の戦士で望んだ試合だった。結果、ひとつのトライも奪えずにPGのみの3点のみ、相手には走り切られて38点もの大量特典での大敗を喫した。リーグ最終戦を前にして2勝3敗だ。まだ他のチームの試合結果が出ていない今日時点では何とも言えないが状況はかなり厳しい。それでも最後の試合には全力で臨みたい。

そんな厳しい試合の中でもいいこともあった。香港ラグビーでは恒例なのだが試合終了と同時に勝者が敗者の健闘を讃えてチーム全員でトンネルを作る。そしてそのトンネルの中を敗者が通り抜ける際に「Three Cheers for」の掛け声をかけてくれる。トンネルの中を進んでいくとスクラムで対面にいた1番と目があった。身長は俺よりも遥かに高く180数センチはあると思う。その彼が「ナイススクラム」と声をかけてくれたのだ。「嬉しかった」スクラムではプロップというポジションは目の前に相手を見据える。何度かスクラムを組むうちに不思議な共感ともいうべきなのか確実な意思疎通を感じることがある。当然試合中はそんな感情を相手に見せるようなことはしない。この日の試合でもレフリーの「クラウチ」の合図に合わせて膝を曲げて体勢をとる。実は最近スクラムを組むことが楽しいと思えるようになってきたのだ。「セット」で肩を当てた瞬間に相手の技量がわかる。俺は極力低く低く組むように背中を張っている。地面が目の前に迫ってくると少なからず頭から落ちそうな恐さもある。そこで我慢してロックの押しを真っ直ぐにおけ止めるように身体中に力を込めて姿勢を固めるのだ。この日の最後のスクラム、セットの後に肩を当てた瞬間に勝てそうな気がした。ボールイン、低く低くと言い聞かせて近づく地面との恐怖に耐えながら全身に力を込める。相手の右肩が割れたのが分かった。そのHOとの間を割って前にです。押し勝った。今年一番のスクラムだったと思っている。

試合の流れを変えてしまったハイタックル

後半開始早々、ラックから展開されたボールがバックスのパスでライン側に流れるようにつながっていく。前のラックに入っていなかった俺はボールを追って必死に走った。味方のウィングのディフェンスを切り返そうと相手がカットインして俺の目の前に走り込んできた。その瞬間、俺の右手が相手の左肩口にかかってしまった。「あっ」と思った瞬間、相手と共に地面に倒れこんだ。倒れた俺の上に仲間がオーバーにサポートしてくれたのが分かった。下敷きになりながら「良かったレフリーの笛は聞こえてこない」下敷きになっている右腕が痺れてきた。ゆっくりと体を起こして顔を上げると仁王立ちしているレフリーと目が合った。「High Tackle」かなり厳しい顔で俺を睨んでいた。「相手のアドバンテージを見ていたんだ。だから笛が鳴らなかったんだ」「あちゃー(><)」ペナルティキックで大きくゲインを許してそのごトライを決められてしまった。せっかく3ー12で追い上げムードで臨んだ試合後半だったのに、俺のハイタックルで大きく試合の流れを変えてしまった。ごめんなさい。

 

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