私がラグビーを始めたのは高校2年生になってからです。長崎県立佐世保西高等学校ラグビー部です。今はラグビー部は廃部となってしまっています。当時のジャージは薄緑色で左の胸に「佐西」と黄色の文字で縦に校名の表記があったと思います。上下関係を重んじる当時のスポーツ系のクラブにありがちですが、下級生は部室には入れず、セメント作りの水飲み場の周りに座ってつばでボール磨きをしながら先輩達のジャージを洗濯させられたりていました。真冬の小雪が舞う中での厳しい試合もありました。練習試合で70m以上を走りきってトライしたこともありました。すべて今となっては懐かしい思い出です。私は高校卒業と同時にラグビーをすることはなくなっていました。たった高校生のたった2年間、実質は1年半程度のラグビーでしたが、この時の経験が今こうしてここ香港でラグビーを通じていろんな人々と知り合えて、いろんな経験をさせてもらっていることを考えると改めて「ラグビー」に対して不思議な感謝の気持ちが湧いてくるのです。
私は2011年10月に香港に移住しました。前職の同僚の紹介で香港日本人ラグビーチーム GaiWu に入部しました。約31年ぶりにラグビーを始めることになったのです。このブログは、香港でラグビーを通して私や私の家族が知り合った人々や経験がテーマです。そして不定期になりますが、香港でのラグビー情報などもお届けしようと思っています。
渡邊春喜
2018年3月